麗しのヴェリコ・タルノヴォ
(小島明子)
前橋まつりのブルガリア・フェスタに参加して、二年前にブルガリアン・ダンスの旅で訪れたヴェリコ・タルノヴォの古く美しい街並みを思い出しました。
石畳みの坂道の両脇には、伝統的な建築様式の古い建物が並んでいます。
表通りは、民芸品などのおみやげを売る店が続きます。少し裏に入ると民家が並び、どの家の庭にもブドウ棚があって、生い茂った葉が風にそよいでいます。たわわに実ったブドウがおいしそうです。
門の前にはおばあさん達が腰かけて、おしゃべりをしたり、道行く観光客を眺めたりしています。
私たちが一軒一軒おみやげ屋さんを物色して歩き、裏通りに戻ってみると、おばあさん達は先ほどと同じように、座っています。
ゆったりとした時間の流れの中で旅の疲れが癒され、いつまでも身を置いていたい、と思えるような街でした。
あの美しい街と前橋市がバラで結ばれているなんて、素敵ですね。
前橋市の皆さん、機会があったら是非ヴェリコ・タルノヴォを訪れてみて下さい。
(私は親善大使でも何でもありませんが)
最後に、初めての前橋まつりは、規模の大きさと人の多さに圧倒されました。
イベント広場も大勢の観客でした。最初は少し緊張しましたが、私達の歌と踊りをたくさんの拍手で盛り上げて下さり、最後は楽しく踊ることができました。感激しました。ありがとうございました。
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前橋まつり“ブルガリア・フェスタ”に参加して
(西島涼子)
10月6日気の早い?私たち2名は、本番前日夕方に車で前橋入りし、前橋まつりの1日目を楽しんだ。
まず、前橋市のアーケード商店街の広さと人の多さ・賑やかさに驚き、フラやヒップポップのダンスに見とれ、神輿・だんべい踊りに感動、居酒屋のおいしい料理に舌鼓…など前橋の夜を満喫した。もちろん、寝る前には、ナレーション?や唄・踊りの複習もしっかり行った。
10月7日本番当日、夜中の雨も上がり、絶好の祭り日和。今朝電車で移動してきた仲間たちと合流し、いつものきらびやかなダンス衣装に着替え、商店街をイベント広場まで歩く。すでに両脇に出店がぎっしりと立ち並び、鼓笛吹奏楽パレードや色とりどりの山車の行列に通りを行きかう人・人・人の波。「きれいな衣装ねぇ」「何時から踊るの」と声がかかり、だんだん私の緊張も最高潮へ。
午後1時ブルガリア・フェスタによるステージの開始。ブルガリア大使館職員のあいさつが終わり、いよいよ私たちの出番。舞台に上がり、ブルガリア民謡を3曲唄う。唄の説明をどうにか行い、十八番の「センナロ エ ジョレ ドス」を笑顔で唄うはず…が、2番の出だしの歌詞が出てこない。すっかり慌てて後は歌詞カードから目が離せなくなってしまった。反省。
でも石坂さんの民俗楽器の美しい音色に心を癒され、気を取り直してブルガリアダンスを踊る。昨夜の雨で舞台は滑りやすいため、舞台下の客席前で3曲披露した。お客さんとの距離が近く、楽しんで踊ることができた。
最後は、石坂さん指導のもと、お客さんに参加してもらい、民俗衣装の美女達(大使館職員)もいっしょになってブルガリアダンスのステップを踏みながら、客席を一周した。みんな笑顔で最高に楽しいひと時だった。
そして今回のもう一つの楽しみが、ブルガリアのヒーロー・琴欧州関にお会いすることだ。1時間遅れで到着した大関の周りを大勢のファンが取り囲み、会場の熱気は上がる一方。ラジオのインタビューなど遠巻きに見ていた私達だが、主催者側の御配慮で大関を中心に記念写真を撮り、握手までして頂いた。大関のなんと男前で大きなこと。私は、大関の素敵な笑顔や大きい手を一生忘れないだろう。
今回、伝統的な前橋祭りに参加できたこと、いろいろ御配慮を賜わったブルガリア大使館や日本ブルガリア経済委員会の皆様方に感謝致します。
本当にありがとうございました。
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