カザンラックのトラキア人の墓地(Kazanlak) 

カザンラクのトラキア人の墳墓っは、ブルガリア共和国中部の町、カザンラク近郊にある煉瓦造りの丸天井型の地下墳墓(カタコンベ)で、古代トラキア人の首都セウトポリス近郊にも位置していた。
トラキア人の墳墓は最も保存状態のいい壁画をもつ古代墳墓です。 トラキアのオドリサ族の王セヴトス三世の家臣のために建てられたとされています。

四角形の玄関、回廊と埋葬室から成っていて。れんがや石でできています。
以前盗掘されましたが、その中で発見された美しい壁画は古代の生活や美術や儀式などのようすをものがたっています。

カザンラクのトラキア人墓地の美しい絵は、2000年以上前に、描かれたもので、ギリシャ文化の影響を受けたものとされています。
この墳墓は、広大なトラキア人の共同墓地の一部で、狭い回廊と丸い埋葬室が特徴的で、紀元前4世紀にまでさかのぼる貴重な史跡となっている。

回廊や埋葬室は、葬儀の宴のトラキア人夫婦を描いた壁画で飾られており、お互いの手首をつかんだ夫婦が告別の身振りをしている。この壁画はヘレニズム時代のブルガリア美術の最も良い保存状態を保っているものである。

床は細かくボンペイ赤色のしっくいが塗られています。 回廊と埋葬室の壁は給で装飾されていて、そこでは埋葬されているトラキア人の生前の戦闘の場面も見られます。
上部の装飾部分には二幅馬車の競技が描かれ、埋葬の儀式や祝宴の場面も美しく描かれています。
その中心に位置しているのは家臣やお酒の給仕役や音楽家たちに囲まれた、死者とその妻の姿です。
精密に描かれた壁画はヘラス美術の代表であり、トラキアの上流階級の文化に関する情報源となっています。

防空壕を作成していた兵士によって、第2次世界大戦中の1944年に発見されました。
1979年に世界遺産として登録されました。

カザンラック01

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カザンラック03

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カザンラック06

カザンラック07

カザンラック08


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