留学生によるブルガリア授業

「ドバルデン!」、……………「??????」
さあ、留学生の授業が始まりました。

「ドバルデン、と言ってみてください」
みんな、不思議そうに「ドバルデン…?」と。

「何を言ったかわかりますか?ブルガリア語で『こんにちは』という意味ですよ」
そして、Добър ден(ドーバル デン)と黒板に書きます。
「ブルガリア人は、キリル文字というもので書きます」


自己紹介から入ります。
「ブルガリア人の名前は長いから、ニックネームで呼ぶことが多いです」
「私のニックネームは“テディ”(2組は“ミラ”さん)です。テディと呼んでください」

続いて、ブルガリアの位置、日本との距離などを紹介。

「私は、高校生の頃、日本の歌をYouTubeで聞いて、日本語に興味を持つようになりました」
「ブルガリア人にとって日本語はブルガリア人にとって日本語はは本当に不思議に聞こる言語でした」

「これから、一緒にブルガリアの文化を楽しみたい、と思います。」


まず、バラ祭りについて、写真を見せながら紹介。

「5月の最後の土曜日から、カザンラクという町でバラ祭りがおこなわれます。この時には、町全体がバラで飾られます」
「世界中のバラの80%、フランス、アメリカ、日本にもバラのオイルを輸出しています」
「それで、バラの収穫の時、皆で祝ってバラ祭りを開くのです」

・・・・・    


そして、バラの香水をしみ込ませた綿棒を配っていきます。

「においを嗅いでみてください。いい匂いですよ」

次にもう一つのお祭り、ババマルタの紹介。
「ブルガリアでは、3月1日になったら、ババマルタを祝います。」
「ババマルタとは、魔法の力を持っているおばあさんのことですよ」
「春は、天候が変わりやすく、荒れた日も多いです。それは、ババマルタが怒っているのだ、と信じていて、そのババマルタをなだめるために、マルテニッツァというものを作ります」
「そして、作ったマルテニッツァを手に結んだり服に付けたりします。そうすると、悪い事から健康を守ることができる、とブルガリアの人たちは信じています」


「さあ、みんなでマルテニッツァを作ってみましょう!!」
そして、みんなに赤と白の毛糸を配り、二人一組でのマルテニッツァづくりの開始です。
みんな、真剣な顔をして、隣同士でせっせと励みます。

…………………………。

「それでは、ブルガリア語の話をしましょうか」
「ブルガリア語はキリル文字という文字を使います」

「ブルガリアの言葉をいくつか教えますね。
「最初に、「ありがとうございます」という言葉、を教えます」

Благодаря(ブラゴダリャ=ありがとうございます)
これは、大変大切な言葉ですね。

そして、
Добро утро(ドブロ ウトロ=おはよう)、Добър ден!(ドバル・デン!=こんにちは!)、Довиждане!(ドヴィジュダネ!=さようなら!)
など、基本的な言葉を教えました。

「皆さんの名前をキリル文字で書いたカードを用意してきたので、配りますね」
「どうですか?」
「自分の名前なのに、不思議な文字ですね」

       


「たくさん話しました。最後に、歌を歌いましょうね。」
「野菜を食べないと大きくなれないよ、という歌ですよ」

ブルガリア語で、「ゼレンチュツィ コイト ネ ヤデ〜」と、児童たちも、一生懸命覚え、そして歌いました。

お返しのお礼として、クラスの子どもたちみんなで、お礼に歌を歌ってくれました。
「もしもー、ねがいがー、かなうのならー……………」
かわいい澄んだ声で、気持を込めて歌ってくれました。

・・・・

・・

チャイムが鳴り、楽しいブルガリアの授業も終わりとなってしまいました。

「もっとやりたいよ〜」という児童たちの声に送られて、留学生の講師さん。
「いつかブルガリアに来て下さいね」、と。


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