2012年7月7日(土)池袋第1小学校で、12回目(小学校では、9回目)の「ブルガリア紹介授業」を実施しました。
この日は、「国際理解集会」ということで全学年が、いろいろな国の先生からその国のことを教えてもらう日としており、私たちは、2年生の授業です。
講師には、これまでいろいろなところで何回も授業の講師をやっている国際基督教大学の大学院生カテリナ・マルコヴァさん。
この日を父母参観日とされており、たくさんのお父さんお母さんが参観する集合教室で、2クラス合同の授業です。
2年生の担任:川瀬先生が「今日は、ブルガリアという国のお話をききます」と、授業は開会。
ソフィアファミリーの倉持が「おはようございます!」とあいさつすると「おはようございま〜す!」と大きな声で、児童たちのあいさつが返ってきます。
ブルガリアヨーグルトの箱を見せて、ブルガリアの人がヨーグルト好きなことを話します。
そして、倉持が「スタート!」の声をかけると、講師のカテリナ・マルコヴァさんが教室のドアを開けて「ドバルデン!」と飛び込んでくる、という演出で、ブルガリア紹介授業は始まりました。
カテリナさんは、無邪気な2年生の児童たちがとりわけ大好きです。
自己紹介を、ブルガリア語でぺらぺらとしゃべり始めると、児童たちは、ポカーン。
「ブルガリア語、分からなーい!」
「それでは、日本語でやりましょう。でも、少しブルガリア語を覚えましょうね」
「“ドバルデン”は、日本語で、“こんにちは”ですよ」
「隣の人と握手して、“ドバルデン”とあいさつしてみてください」
あちこちで、“ドバルデン!”、“ドバルデン!”と連呼。
児童はもう、ブルガリア人気分。
「もうひとつ覚えましょう。“ドビジュダネ”。これは“さようなら”です」
そして、スライドによる、ブルガリアいろいろの紹介です。
「ブルガリアを代表するものは?琴欧洲とヨーグルト?それからバラ」
質問に答える2年生児童に、「素晴らしい!本当に2年生ですか?5年生じゃないですか?」とおだてて盛り上げるカテリナ先生。
児童たちもその気になって盛り上がっていきます。
そして、ブルガリアの町、乗り物、市場などが映し出されると、歓声をあげながら見入ります。
写真が食べ物に移ると、またまた興味しんしんに。
ヨーグルトのスープやサラダにかけたヨーグルトソース。
「ブルガリアのひとたちは、いろいろな料理と一緒にヨーグルトをたくさん食べます」
「そして、果物もたくさん食べます。スイカ、ブルガリアは、すごく安いです。大きなスイカが200円ですよ!大きなメロンも300円ですよ」
「エーェ!」
「しかし、残念ながらブルガリアは給料も安いんです。だから同じことになります。でも、皆さんがブルガリアに来ると、みんな安いですから、ぜひブルガリアへ来てください。」
「では、子どもたちの生活についてお話したいと思います。」
そして、遊園地で遊ぶ子供たち、パソコンを使っている子供、民族衣装を着ている子供たち、琴欧洲さんの子供の時の写真などを見せました。
ブルガリアの子供たちの写真を見て、児童たちは親しみを感じたようで、ジーッと見入ります。
スライドの最後は、リラの僧院をはじめブルガリアのいろいろな教会、黒海、ひまわり畑、リラ山などの自然風景を紹介して終わりました。
「サァー、みなさんブルガリアが好きになりましたかぁー?ブルガリアに行ってみたくなりましたかぁ―?」
「好きになったぁー」
「行きたくなったぁー」
目を輝かせて返事をしてくれました。
「今度は、遊びの時間ですよ!」
最初は、バラの花びらから作ったエキス「バラの香水」を紹介。
試しに、児童1人1人の手に一滴ずつ付けてあげました。
「どんな匂いでしたか?」
「いい匂い〜!」
中には、「トイレの匂い!」という子も。
「バラのにおいを楽しみながら、次は、赤と白の毛糸で、マルテニッツァというものを作ります。」
そして、児童に手伝ってもらい、二人でマルテニッツァを作りました。
児童たちが、口々に「ミサンガだー!」
「ブルガリアでは、マルテニッツァと言います」
「マルテニッツァは、健康でありますように、と願いを込めて、手首に巻きます」
「後で、一人一人皆さん全員にプレゼントしますよ」
次は、ブルガリアの歌を紹介しました。
「日本語でなく、ブルガリア語で歌いましょうね!」
「カテリナ・モメという歌です」
「私の名前は?カテリナでしたね」
「だから、私の歌ですよ」
「カテリーナ〜モメ〜ユー〜バーバー〜」
そして、みんなで、カテリナ先生が歌うのに習って、一生懸命歌いました。
「さあ、最後に別れの時のことば、覚えましょう!」
「ブルガリア語でお別れのことばとして、“ブラゴダリア”(ありがとう)」
カテリーナ先生も、児童たちも、みんな声をそろえて、
「ブラゴダリア〜、ブラゴダリア〜」
「ドビジュダネ〜」(さようなら)
「ドビジュダネ〜」
そして、みんなにあらかじめ用意したマルテニッツァを一人一人にプレゼントしました。
おわりに川瀬先生から、
「みんながもらったマルテニッツァをおうちへ持って帰って、おうちの人に見せて、今日楽しかったこと初めて知ったことなどを話してあげてくださいね」
「それでは、カテリナ先生にお別れのあいさつをして教室に戻りましょう!ブルガリア語で言えるといいなあ」
すると、あちらこちらから、
「ドビジュダネ〜」
「ドビジュダネ〜」
ちゃんと覚えておりました。
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