「ブルガリア授業」


教室で、アンジェラさん、イヴェリナさん、デシスラヴァさんが、「ドブロウトロ!」(おはようございます)とあいさつすると、教室の児童も一緒に「ドブロウトロ!」と。

授業開始です。

最初は、自己紹介。
 日本のアニメを見たことが、日本に興味を持つきっかけになったこと。
 アンジさんの12歳の妹も、日本のハローキティ―が大好きなこと。
 素敵なグッズをお土産に買って帰るそうです。

続いて、出身地を紹介します。
 ソフィア(首都)、ブラツァ(北西の都市)、ブルガス(黒海沿岸の都市)とそれぞれに。

ブルガリア紹介に入ります。
 面積や人口、日本と同じように四季があることや、冬は雪も降り、東京よりも寒いことなど話してくれました。

そして、料理の写真を見せながらブルガリアの食べ物を紹介しました。

次に、ブルガリアで世界的に有名なもの、ローズオイルの紹介。
 そんな特産品バラの収穫を祝って行われるバラ祭りを写真を見せながら。
 そして、バラの香水を染み込ませた綿棒を一人一人に配り、バラの香り体験です。

次は、やはりヨーグルト。
 日本でも、あまりにも有名なブルガリアヨーグルトについて。
 ブルガリアでは、デザートだけでなく、料理にも使うこと。
 パンにも入れて使うなど、いろいろな使い方をすることを紹介します。

続いて紹介するのは、ブルガリア語のキリル文字。
 キリルとメトディーという兄弟が発明したこの文字は、ロシア、セルビアなど、広く東ヨーロッパの国々で使われること。
 「日本は常用漢字でも2千以上ある漢字に比べると、キリル文字の数は、全部で30文字。とても少ないですね。うらやましくないですか?」と、ユーモアも交えて。

ここで、名前をキリル文字であらわしたカードを各児童に配ります。

 「自分の名前を書いてみたい人いますか?」
 そして、書きたい児童に、黒板に出て書いてもらいます。
 初めて目にするキリル文字による自分の名前を不思議そうに見つめ、黒板で、カードとにらめっこしながら書いてみます。

もう一つ、マルテニッツァの紹介です。
 ブルガリアのことを紹介するには、やはり素敵な慣わしババマルタ「マルテニッツァ」を欠かせません。
 そのいわれを詳しく紹介してくれました。

そして「それではみんなで、作ってみましょう!」と、みんなに、赤と白の毛糸を配ります。
 隣の子と二人組になって、初めての体験です。


「それでは、最後にブルガリアの歌を歌いましょう!」

「ゼレンチュツィ コイト ネ ヤデ トイ ゴリャム ネ シュテ ダ ポラステ〜(野菜を食べないと大きくならないよ〜)」
  野菜を食べようよ、という歌で、日本の子供たちも、「あーっ、日本とおんなじだ!」と親しみを感じながら歌います。
 みんなで、ブルガリア語で歌ってみます。

担任の先生から、「みんなでお返しに、先生に日本の歌を歌ってあげよう!」と声がかかり、みんなで「もみじ」の歌をお返しに歌って、お礼に気持ち表しました。

予定のプログラムが全部終わり、名残惜しいお別れとなりました。

いや、いつかブルガリアへ行った時の再会を誓って!…………。


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