琴欧州ニュース

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優勝額の前に立つ琴欧洲

琴欧洲、自分の勇姿にほれぼれ 国技館に初の優勝額

2008年9月15日アサヒ・コム

 大相撲の大関琴欧洲が13日、初優勝した夏場所の優勝額贈呈式のため東京・国技館を訪れ、初めて見る自身の晴れ姿に「写真より良かった」とにっこり笑った。

 優勝額はカラー写真ではなく、白黒写真の上に油絵の具で彩色したもの。琴欧洲の額は、すっと立って腕組みしたポーズ。角界一の203センチの身長を印象づけている。

 国技館の天井には優勝額が32枚。先場所は綱とりに失敗した琴欧洲は報道陣に「自分の額をもっと増やしたい?」と聞かれ、「はい!」と即答していた。


琴欧洲が乗馬体験、子馬もプレゼント 

デイリースポーツ

 大相撲のモンゴル巡業2日目が28日、ウランバートル市内の民族サーカス場で開催された。取組に先立ち、早朝に大関琴欧洲がウランバートル近くの草原へ出向き、乗馬を楽しんだ。

 乗馬経験があるという琴欧洲は自信満々で馬にまたがり、草原を駆け抜けた。先導していた地元住民の先導を振り切ってスピードを上げ、周囲をヒヤリとさせる場面もあった。「草原の雰囲気を見たかった。楽しかった」と笑顔だった。

 地元住民から生後2カ月の子馬をプレゼントされたが「育てられない」と苦笑い。しこ名にちなみ「コトチャン」と名付け、育成を地元民に託してた。

 巡業初日を終え、地元各紙はおおむね好意的に報じた。ウドゥリーンソニン紙は「モンゴル人力士が活躍した」の見出しで、魁皇や琴欧洲にも声援が飛んだと伝えた。一方でウグローニソニン紙は「モンゴル人は巡業に不満」の大見出し。「迫力が足りない取組ばかり」と指摘した。幕内トーナメント2日目は白鵬が初戦の2回戦を、朝青龍が3回戦を突破した。


【コラム 私は見た!】
四大関二関脇、揃って順当勝ち

2008年7月21日

 四大関が揃って勝つと、こんなに爽快な気分を味わせてくれるものかと、改めてその味を噛みしめ直した。だからといって、どこから祝い餅の一枚などが届くわけでもない。だからといって、なぜかこみ上げて来る笑いを殺しきれない。

 相撲ファンなどは妙な人種だと思う。これまでにも四大関揃ってということはなん度もあった。だのに、今場所の中日に限って、なぜこんな気持にさせられるのか。その理由を考えてみた。実は答えは簡単なことだった。

 四人が四人、揃って四人の大関らしい相撲ぶりを展開し、これぞ大関という誇りを背に見せて、土俵から引き上げて行ったのだ。それだけのことである。もう少しつけ加えるなら、魁皇は左を差して右から安美錦を抱えこむようにして勝った。

 琴光喜は左を厳しく差しこんで、右から相手の上体に執拗な攻撃を展開した。相撲に妙な淡泊さがあって、ひとつ手順が狂うと、これが琴光喜かと疑いたくなる面を持つ大関なのだから、こういった相撲内容の変貌は、実に望ましいものである。名古屋の琴光喜ファンが待ち望んでいたものも、こうした琴光喜の変化だ。

 琴欧洲が右上手を取ってそれを生かし、栃乃洋の左を封じきった。二、三日前に相手を吊って攻めに出る際、琴欧洲は決して差しみのまずい力士ではないと書いたが、それを実証したような一番だった。

 千代大海に関してはあの突きが出ただけで、四大関の殿軍をつとめする役割りは果たしたといえよう。この四番は大相撲らしい魅力を存分に見せてくれたものだが、まだ語り残したことがあるような気がする。

 そうした見方で後半戦のビデオテープを再生してみたところ、上位力士の順当勝ちは四大関に限ったことではなかった。安馬七勝一敗、琴奨菊四勝四敗、二人の関脇も中日の勝力士の中に入っていたのである。

 いうまでもなく、安馬の場合は琴光喜と並んで優勝争いの一角に加わっている。この二人が好調四大関の先頭に立ち、どこまで勝ち続けられるか、それが今場所の最大の問題になるだろう。 (作家)


大相撲・琴欧洲の寄り切り

名古屋場所6日目、琴欧洲(左)は力強い攻めで稀勢の里を寄り切る(18日、愛知県体育館) 【時事通信社】


琴欧洲(手前)をすくい投げで破り3連勝の豊ノ島(撮影・岡本肇)
琴欧洲(手前)をすくい投げで破り3連勝の豊ノ島(撮影・岡本肇)

琴欧洲苦手豊ノ島に屈し2敗/名古屋場所

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇15日◇愛知県体育館

 大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が、苦手の小結豊ノ島のすくい投げに屈し、2敗目を喫した。先場所優勝で注目されたが、平幕相手の2敗に、取組後は無言を貫いた。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「苦手と先に当たっただけと、いい方に考えて、頑張って欲しい」と弟子の奮起に期待した。


琴欧洲綱とりへ踏みとどまる/名古屋場所

北勝力(右)を押し出しで破る琴欧洲(撮影・岡本肇)
北勝力(右)を押し出しで破る琴欧洲(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇14日◇愛知県体育館

 大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が北勝力を押し出しで破り、今場所初白星を挙げた。相手のもろ手突きをかいくぐるように前進。「下がると相手の相撲になるから前に出た」と振り返った。今場所の綱とりは、14勝1敗での優勝が最低ラインで、何とか踏みとどまった。

 [2008年7月14日]






初の綱とりを成長の過程に 琴欧洲、結果より内容

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008年7月8日

 綱とりに向け、けいこに励む大関琴欧洲=愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋宿舎

写真

 大相撲名古屋場所は13日に愛知県体育館で初日を迎える。初の綱とりに挑む大関琴欧洲、賜杯奪回をにらむ朝青龍、白鵬の両横綱に注目した。

 突然の変身で夏場所に初優勝し、琴欧洲は一気に綱とりの場所を迎える。初めての経験に「全く意識していない。意識したくない」と無関心を装い続けている。

 しかし場所前のけいこは順調だ。同部屋の大関琴光喜のほかに、出げいこに来た横綱朝青龍の胸も借りた。腰高の欠点を修正すべく、ひざをしっかり曲げて攻める場面が多かった。本人も「けいこの中で体が自然と動いてくれる。今までやってきたことが少しずつできるようになってきたかな」と笑顔で話した。

 2場所前がわずか2勝で途中休場。先場所はかど番だった。年6場所制となった1958年以降、昇進直前3場所で休場した力士はいない。それだけに、琴欧洲に対するハードルは高くなる。序盤戦で1つでも星を落とすと、昇進へのムードは一気にしぼむだろう。

 「周りに何を言われようが関係ない。自分の相撲を取るだけ」。角界最長身、202センチの大男は結果よりも内容を求めて大舞台に臨む。

(共同)

琴欧洲、大きな相撲で綱とり

2008年7月8日 紙面から

金森仁・後援会長(右)から激励を受ける琴欧洲=名古屋市内のホテルで

写真

 綱とりに挑む大関琴欧洲(25)=佐渡ケ嶽部屋=の激励会が7日夜、名古屋市内のホテルであった。「琴欧洲後援会」が開き、地元関係者約70人が出席した。

 金森仁・後援会長は「綱とりの話題も出ていますが、先場所のような腰の低い相撲を見せてくれればいいと思っています」と激励。同後援会名古屋支部の服部正義・支部長も「夏場所で見せてくれた笑顔を期待しています」と続けた。あいさつに立った琴欧洲は「先場所のように大きい相撲を取り続けられるように1日、1日頑張ります」と力を込めた。

 “綱とり”という期待の言葉は、この夜はあえてそれぞれの胸の中に納め、アットホームな雰囲気で進んだ激励会。中締めの後、出席者を見送る琴欧洲は「みんな本当に優しい人たちだった」と、その気持ちをしっかりくみ取っているよう。名古屋場所の勇姿で応える。 

 (中谷秀樹)


「うわ〜大きい」琴欧洲関

握手をして回る琴欧洲関

一宮のデイサービスセンター訪問

 13日に始まる大相撲名古屋場所を前に、一宮市に宿舎がある佐渡ヶ嶽部屋の大関琴欧洲関らが7日、同市浅野のデイサービスセンター「まんま」を訪問した。

 琴欧洲関の同施設訪問は今年で4回目。先場所初優勝し、今場所に横綱をかけているとあって人気は昨年以上で、利用者40人と家族や近くの人ら約200人が詰めかけた。

 大関が姿を見せると、お年寄りから「うわー大きい」と歓声が上がり、拍手で迎えた。大関は手形入りのサイン色紙を贈り、職員がピアノとフルートで大関の母国ブルガリアの国歌と君が代を演奏すると、にっこりしながら耳を傾けた。

 この後、同行の呼び出し琴吉さんが相撲太鼓を、序二段の琴仁成さんが相撲甚句を披露した。お年寄りらから「今場所もぜひ頑張って」と声援を受けた大関は一人ひとりと握手をした。

2008年7月8日  読売新聞)

琴欧洲がレスリング五輪代表を激励

2008.6.26
琴欧洲がレスリング五輪代表を激励
大関琴欧洲が全日本選抜レスリングの観戦に訪れ、腕にぶら下がる伊調千春(右)、馨(左)姉妹=代々木第二体育館

 故郷ブルガリアでレスリング選手だった大相撲の大関琴欧洲が観戦。北京五輪の日本代表選手と記念撮影するなどし「久しぶりに生で見て楽しかった。故郷の同級生も(五輪に)出るみたい。自分も五輪が夢だった。頑張ってほしい」と激励した。

 グレコローマンスタイル55キロ級の表彰式で、202センチの琴欧洲からメダルを受け取った身長164センチの長谷川は「すごいでかさ。表彰台に乗った僕と同じぐらい。あんな人と絶対に試合はしたくない」と体格差に目を丸くしていた。








琴欧洲関に大勢の祝福 松戸で優勝祝賀会 ブルガリア駐日大使も出席

2008年6月23日

優勝祝賀会で花束を手に笑顔で質問に答える琴欧洲関=松戸市で

写真

 大相撲夏場所で初優勝した大関・琴欧洲関の優勝祝賀会が二十二日、佐渡ケ嶽部屋がある松戸市で行われた。強い雨にもかかわらず会場の伊勢丹松戸店前広場には大勢のファンが詰め掛け、琴欧洲関に「おめでとう」の言葉や祝福の拍手を送っていた。

 祝賀会には佐渡ケ嶽親方や出身地・ブルガリアの駐日大使も出席。川井敏久市長が「綱とりのときは、盛大にパレードをやりましょう」と激励。琴欧洲関は「来場所も自分の相撲をとりたい。応援よろしくお願いします」とお礼の言葉を述べた。

 雨のため屋根付きの車で、コースを変更してパレードを実施し、沿道の市民から祝福を受けた。 (川田栄)



琴欧洲、綱取神社で祈願

2008年6月16日 紙面から

綱取神社で昇進を祈願する琴欧洲

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 名古屋場所(中日新聞社共催)を前にした15日、大関琴欧洲(25)が山形県西村山郡の綱取神社(三光山綱取大聖不動尊)を訪れ、綱獲りを祈願した。

 この神社の御利益は証明済み。1990年2月に大関旭富士がお札をもらうと夏場所、名古屋場所と連覇して横綱昇進を成就。三重ノ海もお札を手にして横綱昇進を決めている。過去2戦2勝のゲンのいい神社なのだ。

 お札とともに、地元の人が編んだワラでできた綱をもらった琴欧洲は「来場所に向けて頑張る」と力強く宣言。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「あれ(ワラの綱)の白いやつがいいなあ」と弟子の昇進を心待ちにした。同神社は560年間火災がなく、安全祈願としても有名。けがもなく乗り切ることもできそうだ。 (岸本隆)


すごい強さに大興奮 西川・睦合小で相撲大会

2008年06月16日
豆力士たちが果敢に琴欧洲関に挑んだ=西川町・睦合小
豆力士たちが果敢に琴欧洲関に挑んだ=西川町・睦合小

 西川町の睦合小で15日、大相撲の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)=尾花沢市出身=と、弟子で夏場所優勝の大関・琴欧洲関をゲストに招いた学童相撲大会が開かれ、子どもたちが大関と熱戦を繰り広げた。

 会場には琴欧洲関らを一目見ようと約2000人が詰め掛けた。佐渡ケ嶽親方が「自分の力を出し切って勝負して」とあいさつ。同校の児童58人が大関との取り組みに挑んだ。

 琴欧洲関は全力で向かってくる豆力士たちを次々にはね返したり、軽々と持ち上げて会場をわかせた。「押し出し」で大関に勝利した6年生の佐藤慎也君(11)は「一生忘れられない思い出になった。将来は佐渡ケ嶽部屋に入って大関のような強い力士になりたい」と興奮気味に話していた。

 子どもたちとの交流相撲の後、佐渡ケ嶽親方と琴欧洲関らは同町綱取の「三光山綱取大聖不動尊」で来場所の綱とりを祈願。引き続き、睦合小で開かれた交流会で児童や地元住民らとの親交を深めたほか、夕方には天童市で開かれた佐渡ケ嶽後援会と「おーばん」主催の初優勝祝賀会に臨んだ。


琴欧洲が副都心線開通イベントに参加

 大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が14日、新宿タカシマヤで行われた、東京メトロ副都心線開通記念イベントで、タレント小池栄子、部屋の同僚の大関琴光喜、関脇琴奨菊、平幕琴春日とともに、テープカットのセレモニーに参加した。同店に地下鉄と直結する入り口が新設されたことを記念するもの。琴欧洲は「デパ地下には、たまに行きます。地下鉄は好きなんですが、最近は人が多くて、ちょっと乗れません」と話した。「いつもテレビで見ているけど美人ですね」と話した小池からは、テープカットの作法を説明され、一緒に来店者にスイーツを配るなどで交流した。

 午後には佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と関取衆の5人でトークショーに出演。名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)での綱とりについて質問されたが「意識しません」と慎重だった。

 [2008年6月14日18時0分]


琴欧洲の第2の故郷松戸で22日にVセール

JR松戸駅前の商店街には琴欧洲の横断幕が飾られた
JR松戸駅前の商店街には琴欧洲の横断幕が飾られた

 大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)の夏場所優勝記念セールが、伊勢丹松戸店で22日に行われることが13日、決まった。プロ野球ではおなじみだが、相撲では最近では例がない。琴欧洲にとって部屋がある松戸市は第2の故郷。当日は優勝パレードが開催され、伊勢丹前の広場で優勝祝賀会が行われることから「地元の盛り上がりに協力したい」(同店)と各売り場にお買い得品を並べる。琴欧洲も「皆さんに喜んでもらえるなら」と乗り気。綱とりがかかる名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)へ地元の熱気に力をもらえそうだ。

 [2008年6月14日8時37分 紙面から]


学童相撲大会:琴欧洲関が登場 統廃合決定の西川・睦合小で15日 /山形

 児童たちに最後の思い出をプレゼントしようと、15日に西川町立睦合小で開かれる学童相撲大会に、尾花沢市出身の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と夏場所優勝の大関・琴欧洲関が登場することになった。睦合小は12年春に統廃合で幕を閉じることが決まっている。学校は「地区の熱い思いが形になった。大変名誉なことで、子供たちも大喜びしている。地区を挙げ歓迎したい」と話している。

 学童相撲大会は、地元の睦合地区主催で1938年から戦時中を除き毎年開かれ、今年で70回目。校庭に相撲場があり、土俵作りから、子供らが身に着ける化粧まわしまで、すべて地元住民手作りの大会だ。

 当日は相撲大会後に、小学生力士ら58人を相手に、琴欧洲関が胸を貸し、けいこをつける。その後、町内の「綱取神社」に琴欧洲関を案内し、神社の名前にあやかり、来場所の綱取りを祈願するという。【林奈緒美】

毎日新聞 2008年6月10日 地方版


大相撲夏場所:優勝の琴欧洲、22日パレード 松戸で祝賀会も /千葉

 ◇実行委が初会合で概要

 大相撲夏場所で初優勝した大関琴欧洲の優勝パレードと祝賀会が22日、所属する佐渡ケ嶽部屋がある松戸市で行われる。市と商工関係者らでつくるパレード実行委員会の初会合が6日開かれ、概要が決まった。

 パレードは松戸市本町の一平橋手前の江戸川通りを22日午後3時過ぎにスタート。JR松戸駅西口に向かって進み、千葉銀行松戸支店の交差点を右折、ふれあい通りを通って伊勢丹松戸店前の広場に入る。ここで、祝賀会が開かれ、琴欧洲や佐渡ケ嶽親方があいさつする予定だ。

 パレード後半は、伊勢丹前広場から伊勢丹通りを松戸駅西口前まで進んで左折し、スタート地点に戻る。コースは全長約1キロで、琴欧洲はオープンカーに乗り、消防音楽隊なども加わる予定だ。

 雨天の場合はパレードは中止し、午後3時から伊勢丹前広場で祝賀会のみを行う。当日の詳しい計画は今後の実行委員会で詰めることにしている。

 琴欧洲の優勝後、市や佐渡ケ嶽部屋にパレードの実施を求める声が数多く寄せられ、市と部屋などでスケジュールの調整をしていた。

 松戸市内には佐渡ケ嶽部屋と鳴戸部屋があり、98年11月に琴錦、01年9月に琴光喜の佐渡ケ嶽部屋勢が優勝しているが、市内でパレードが行われるのは今回が初めてという。【長谷川力】

毎日新聞 2008年6月7日 地方版


琴欧洲10カ月ぶり「お兄ちゃん孝行」

 【ロサンゼルス5日(日本時間6日)=柳田通斉】ロサンゼルス巡業(7、8日)の参加幕内力士のうち7人がユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを訪問。夏場所で初優勝を飾った大関琴欧洲は、「お兄ちゃん孝行」を果たした。この日、カナダ在住の兄ネオコさん(26)がロサンゼルスに到着。兄弟は昨年7月末、母国ブルガリアで会って以来、約10カ月ぶりの再会となった。「元気そうでよかった」と笑顔で迎えた身長202センチ弟に、195センチの兄は「いつかは優勝すると信じていたけど、こうして現実になると、弟ながら尊敬するよ」と返した。

 [2008年6月7日10時4分 紙面から]


琴欧洲が名古屋場所へけいこ開始

2008年6月2日

 夏場所で初優勝を飾った大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が2日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で、名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)へ向けたけいこを開始した。若い衆に15番、胸を出した。優勝から約1週間での始動で「いい汗かきました」と調子も良さそうだ。前夜は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)らと、デヴィ夫人が開いてくれた祝勝会に出席。「(料理が)みんなの3倍あるからビックリしたよ」と言いながらも、モリモリ食べた。親方は「よく食べるようになった」と喜んだが、本人は「けいこして食べないと。食べるだけじゃダメ」と気を引き締めていた。


琴欧洲パパ&いとこが帰国の途に

2008年6月2日デイリースポーツオンライン

 大相撲夏場所で初優勝した大関琴欧洲の父、ステファンさんといとこのニコライさんが1日、成田空港からブルガリアへ帰国した。「大相撲最強決定戦」(両国国技館)の前に慌ただしく見送った琴欧洲は、重量オーバーで超過料金が発生するほどの土産の量に苦笑い。「休みに一緒に温泉に行った。父は刺し身は食べたけど、ウニは駄目だった」と束の間の団らんを振り返った。

外国人の子供2人をぐるぐる回す琴欧洲(撮影・栗山尚久)
外国人の子供2人をぐるぐる回す琴欧洲(撮影・栗山尚久)

琴欧洲が名古屋場所へけいこ開始

 夏場所で初優勝を飾った大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が2日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で、名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)へ向けたけいこを開始した。若い衆に15番、胸を出した。優勝から約1週間での始動で「いい汗かきました」と調子も良さそうだ。前夜は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)らと、デヴィ夫人が開いてくれた祝勝会に出席。「(料理が)みんなの3倍あるからビックリしたよ」と言いながらも、モリモリ食べた。親方は「よく食べるようになった」と喜んだが、本人は「けいこして食べないと。食べるだけじゃダメ」と気を引き締めていた。


2008年6月2日

 夏場所で初優勝した大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が、優勝後に父ステファンさんに温泉旅行をプレゼントしていた。関東近郊の温泉宿に連れていくと、ステファンさんは露天風呂を気に入り、朝夕2度も入浴するほどだったという。琴欧洲は2日からけいこを再開し、名古屋場所での綱とりへ動きだす。


大関・琴欧洲がブログ開設 「かわいい」の声多数

5月29日

 大相撲5月場所で、欧州出身の力士として初めての優勝を果たしたブルガリア出身の大関・琴欧洲(25)が、公式ブログ「ちゃんこ鍋とヨーグルトって意外と合うんです」を開設した。

 ブログのトップ画像には、自身もコマーシャルに出演したことのある、明治乳業の「ブルガリアヨーグルト」の冠が入ったまわしを着けた大関の写真が掲載されている。

 初めての日記は26日。その日に書かれた「ありがとう」と題されたエントリーでは、「はじめてゆうしょうできました」「おうえんありがとうございました」などと記し、初優勝をファンへ報告し、感謝した。同日に書かれた「おさけ」と題されたエントリーでは、優勝祝賀会で盃を掲げる写真を掲載するなど、大関のお茶目な一面をうかがわせるブログとなっている。

 ネット上では、早くも「かわいいな」「早速お気に入りに登録した」「なんか可愛かったです」などと、慣れない日本語でブログを書いている琴欧洲の今後の活躍に期待する声が多く上がっている。

大相撲・琴欧洲、初優勝決める

大相撲・琴欧洲、初優勝決める夏場所14日目、琴欧洲(上)は安馬を送り倒しで下し、初優勝を決める。大関昇進から15場所目の悲願達成。欧州出身では初の優勝力士。大関かど番での優勝となった(24日、東京・両国国技館) 【時事通信社】












琴欧洲、白鵬退け12連勝
――朝青は3敗・大相撲夏場所12日目

全勝を守り、支度部屋で笑顔を見せる琴欧洲=22日

NIKKEI NET

 大相撲夏場所12日目(22日・両国国技館)単独トップの大関琴欧洲は横綱白鵬を寄り切り、12戦全勝とした。白鵬は2敗目を喫し、1敗がいなくなった。13日目に琴欧洲が安美錦に勝ち、ただ1人2敗の白鵬が大関琴光喜に敗れると、琴欧洲の初優勝が早々と決まる。

 横綱朝青龍は大関千代大海に突き落とされて3敗に後退。千代大海は4勝8敗。大関魁皇は鶴竜を寄り切って7勝目を挙げたが、琴光喜は関脇安馬に寄り切られて6勝6敗。安馬は勝ち越した。

 全勝の琴欧洲、2敗の白鵬に続く3敗は朝青龍と平幕の豊ノ島、北勝力。十両は光龍と千代白鵬が2敗で並んだ。〔共同〕







琴欧洲が朝青龍破り11連勝、白鵬は1敗堅持

朝青龍(左)、寄りきりで琴欧洲に敗れる=21日、両国国技館


NIKKEI NET


 大相撲夏場所11日目(21日・両国国技館)初優勝を目指す大関琴欧洲が横綱朝青龍を力強く寄り切り、初日から11連勝で単独トップを守った。朝青龍は2敗目を喫し、優勝争いから後退した。

 前日初黒星の横綱白鵬は大関千代大海を寄り切り、1敗を堅持。千代大海は負け越した。大関魁皇は若ノ鵬を寄り切り6勝目を挙げたが、大関琴光喜は勇み足で鶴竜に敗れ5敗目。平幕の豊ノ島は9勝目をマークした。

 全勝の琴欧洲を追う1敗は白鵬ただ1人で、朝青龍と豊ノ島が2敗で続く。十両は光龍が1敗で単独首位を守った。〔共同〕


単独トップ、意識しない 琴欧洲

FLASH NEWS(速報ニュース)NIKKEI NET

 琴欧洲は危なげない相撲で鶴竜を退けて10連勝。突き、押しからすかさずいなし、難なく送り倒した。「落ち着いていたのが良かった。体が動いている」と自画自賛。先場所では変化されているだけに立ち合いでは「当たってからいこうと思った」と振り返った。

 初優勝へ向け、単独トップで終盤戦に臨む。「(優勝争いは)意識していない。(11日目の朝青龍戦も)何も考えない」と自然体。ご機嫌の大関は、結びで白鵬が敗れた一番を支度部屋で見届けてから引き揚げた。


落ち着いている琴欧洲

2008.5.19

琴欧洲が寄り切りで時天空を下す=両国国技館
琴欧洲が寄り切りで時天空を下す=両国国技館

 前日にかど番を脱した琴欧洲の勢いが止まらない。業師の時天空に素早くもろ差しになり、逃がさずに寄り切った。「下がったらまた足技があるから、じっくり落ち着いて前に出た」とリラックスした笑みを振りまいた。

 初日からの9連勝は、関脇時代の2005年秋場所で12連勝して以来。後半戦に入り、そろそろ疲れも気になるところだが「まだ大丈夫」と話す。長い低迷から抜け出し、初優勝へ向けて連勝をどこまで伸ばせるか。










琴欧洲、満面の笑み

2008.5.18

 自身2度目のかど番を脱出した琴欧洲は「ホッとしました」と満面の笑みを浮かべた。

 注目を集めた7日目の稀勢の里戦は、変化から白星をつかんだ。この日は魁皇を左四つで力強く寄り切り「自分から先に攻めようと思った。いい相撲だった」と納得の様子だった。

 初日からの8連勝は、12連勝した2005年秋場所以来で、大関では初めて。優勝争いで白鵬とトップに並んでいるが「意識していない。これからも一番一番頑張るだけ」と無欲を強調した。


大相撲夏場所:白鵬、琴欧洲が7連勝 朝青龍も1敗を守る

2008年5月17日

【大相撲夏場所7日目】雅山をはたき込みで破った白鵬(右)=東京・両国国技館で2008年5月17日、川田雅浩撮影
【大相撲夏場所7日目】稀勢の里を送り出しで破った琴欧洲(左)=東京・両国国技館で2008年5月17日、川田雅浩撮影

 大相撲夏場所(東京・両国国技館)は7日目の17日、白鵬は雅山をはたき込んで7連勝。注目の琴欧洲・稀勢の里戦は琴欧洲が立ち合い注文をつけて稀勢の里を送り出した。依然として白鵬、琴欧洲の2人が勝ちっ放しの7連勝。朝青龍は鶴竜を慎重な攻めで寄り切って豊ノ島、豊響とともに1敗で追う。琴光喜、千代大海に土がつき、千代大海は苦しい4敗目。 

 【花道】 

 ○…白鵬は雅山を危なげなく退けて全勝を保った。狙った左前まわしこそ取れなかったが「圧力をかけた後だからタイミングが良かった。流れが良かったね」。左にいなすと相手は手から土俵に落ちた。

 中日は稀勢の里戦。目の前で敗れた姿を「あっけなく終わったね」と評した横綱。「対戦が楽しみか」との問いには笑みだけを浮かべ、いなした。

 ○…千代大海は、変化した琴奨菊に突き落とされて、黒星先行の4敗目を喫した。「変化はないと思っていた。ついていけない自分が悪いんですよ。あんなみっともない相撲」と自分自身にあきれている様子。大関在位は歴代1位の56場所。「今場所は最悪の結果になりそう。勝ち越しも見えてこない」と不安を口にした。


琴欧洲“ライバル対決”に自信…大相撲夏場所6日目

 ◆大相撲夏場所6日目 ○琴欧洲(寄り切り)把瑠都●(16日・両国国技館) 全勝の大関・琴欧洲(25)=佐渡ケ嶽=が西前頭筆頭の把瑠都(23)=尾上=との欧州ハイタワー対決を制し6連勝だ。202センチと幕内最長身の大関に対し、2番目の197センチの把瑠都。エストニアの怪物を寄り切り「自分と同じぐらい大きいのは把瑠都ぐらい。初めてみんなが自分と対戦する時、どういう気持ちなのか分かったよ」と笑わせた。

 初日からの自己の連勝記録を着実に伸ばした。好調の原因は肉体改造だ。相手の圧力に負けないようにと150キロを超える体重をさらに増やす努力を積んでいる。春場所よりも3キロ増の155キロ。簡単に押されない肉体を作り上げている。7日目は稀勢の里を迎え撃つ。「体が自然に動いているからね」表情は自信に満ちていた。


体重増加で5連勝 琴欧洲

2008.5.15 琴欧州

 一回り体の大きくなった琴欧洲が、持ち味であるスケールの大きな相撲を取り戻した。4勝4敗と合口の悪い朝赤龍を寄せ付けず、初日から無傷の5連勝。「いい相撲。落ち着いていきました」。暗くなりがちだった端正なマスクにも明るさが戻った。

 立ち合い直後に左下手と右上手をがっちりつかむと、自慢の怪力で引きつけ何もさせずに寄り切った。最近は安易な投げ技でごまかすことが多かったが、「投げにいって危なくなるかもしれないので、とにかく攻めていった」と会心の取り口を振り返る。

 2けた勝利は一昨年の九州場所から遠ざかり、最近4場所は途中休場とかど番を繰り返している。途中休場した先場所中に、自分を見つめ直した。休場直後は自室に閉じこもったが、数日後に姿を見せるとちゃんこの量が激増。それまで丼に1杯だったご飯は4、5杯になり、苦しくなると牛乳やチーズをかけるといった工夫を凝らしてかき込んだ。「気持ち悪くなるまで詰め込んでいる。夜食も食べてる」

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「体を大きくしろといってきたが、聞いてくれなかった。このままじゃいけないと思ったんでしょう」と目を細める。体重は先場所の140キロ台から155キロまで増加。「大きくなってどっしりした気がする」と本人も満足の肉体改造を、低迷打破の起爆剤とする。(奥山次郎)


琴欧洲、角番脱出に向け熱い熱い朝稽古!

2008年5月7日ソフィアファミリー

 琴欧洲が、連日激しい朝稽古で必死の稽古を続けています。
 そんな風景の一部始終を、朝一番で応援に駆けつけたソフィアファミリーから写真入りで紹介いたします。

琴欧洲の朝稽古風景のページへ


大相撲:琴欧洲が時津風部屋で出げいこ…朝青龍の誘い断る

琴光喜らが見つめる中、けいこに汗を流す琴欧洲(右)=2008年4月28日、上鵜瀬浄撮影

2008年4月28日

 大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)を前に、カド番の大関・琴欧洲が28日、同じ佐渡ケ嶽部屋の琴光喜、琴奨菊らとともに時津風部屋で出げいこに取り組んだ。

 春場所で左上腕を痛めて途中休場した琴欧洲は2回目のカド番。春巡業まで左腕に巻いていたテーピングはなかった。返り小結の朝赤龍や時天空、豊ノ島ら、くせ者相手に突き放して相手を懐に入れない相撲で動きを確認した。

 高砂部屋の横綱・朝青龍らも出げいこに参加した。琴欧洲が12番を終えると、朝青龍が土俵に入り「やるか」と水を向けたが断った。琴欧洲は「もっと相撲を取りたかったけど、横綱とは……」。朝青龍は速攻主体で21番。29日のけいこ総見を前に「(白鵬との直接対決は)いけたらいくぞ」と意欲を見せた。【上鵜瀬浄】


「負けるもんか」瞳真剣 倉吉で桜ずもう

ローカルニュース 2008/04/21

 「第三十回桜ずもう(桜杯争奪相撲選手権大会)」の二日目が二十日、鳥取県倉吉市葵町の市営相撲広場で行われた。恒例のぶつかり稽古(けいこ)には、大相撲・佐渡ケ嶽部屋の琴光喜、琴欧洲関の二大関が土俵に登場。大歓声の中、大関に立ち向かった子どもたちは、本物の力士の力強さを肌で感じた。

両大関を相手にぶつかり稽古に挑む子どもたち=20日、倉吉市の市営相撲広場

 この日は県内各地から集った小学生男女約四百人が、団体と個人戦で熱戦を展開。開会式の後、男子の低学年から取組が始まり、土俵を取り囲んだ大勢の保護者らは、歯をくいしばって繰り広げる熱戦に盛んな声援を送った。

 午後からのぶつかり稽古では、土俵に上がった両大関に子どもたちは大きな歓声を上げた。本物の力士と触れ合う機会はめったにないだけに、体格の違いに戸惑いながらも、思い切り体をぶつけた。



琴欧洲ブログ開設…外国人力士初

2008年4月16日スポーツ報知

 大相撲のブルガリア出身の大関・琴欧洲(25)=佐渡ケ嶽=が、外国出身力士としては初めてブログを開設したことが15日、分かった。トップページは完成しており、夏場所(5月11日初日、両国国技館)後に書き込みを始めて本格スタートさせる。

 ファンとのつながりを強くしたいとの理由で開設。「場所中は難しいので、場所後から日本語で書きたいです。変換機能を使えば少し漢字も入れられる。反応が楽しみ」相撲に対する思いやプライベートショットなども公開する。

 先場所は左腕を痛めて途中休場し、春場所は2度目のカド番。この日は千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で大関・琴光喜らを相手に熱のこもったけいこを見せるなど、順調に回復している。「もう大丈夫」最初の書き込みは、ファンへのうれしい報告にする。


琴欧洲が特製「チーズ丼」でかど番脱出へ

琴欧洲(右)はぶつかりげいこで琴奨菊に胸を出す
琴欧洲(右)はぶつかりげいこで琴奨菊に胸を出す

nikkansports.com

 夏場所(5月11日初日、両国国技館)でかど番脱出を目指す大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が、特製「チーズ丼」で増量する。11日、千葉・松戸市の部屋での朝げいこ後、電子レンジで加熱したチーズをのせた丼飯を3杯たいらげて「今、体重を増やしている。(初場所前の152キロから)154キロぐらいになった。押し負けないようにね」と話した。夏場所までに160キロ前後を目標にしている。

 増量の秘密兵器がチーズ丼だ。丼飯の上に厚切りチーズ3〜4枚をのせる。米飯どんぶり1杯が約400〜450キロカロリーで、チーズ1枚が約70〜80キロカロリー。チーズ丼3杯で、丼飯5杯分とほぼ同じカロリーになる。「ラザニア風でおいしいよ」と味も気に入ったようだった。左上腕二頭筋挫傷で春場所は9日目から休場したが、今はけがも癒えて、9日から大関琴光喜、関脇琴奨菊との申し合いも開始した。この日は18番をこなして16勝2敗。体重とともに調子も上向いてきた。

 [2008年4月12日8時27分 紙面から]


大相撲:大関・琴欧洲が休場

【大相撲春場所8日目】豊ノ島に押し出しで敗れた琴欧洲(右)=大阪府立体育会館で2008年3月16日、小関勉撮影

 大相撲東大関の琴欧洲(25)=佐渡ケ嶽部屋=が、9日目の17日から休場した。4日目の鶴竜戦で左腕を痛め、左上腕二頭筋挫傷で全治1カ月と診断された。9日目の若ノ鵬戦は不戦敗となる。

 琴欧洲の休場は昨年九州場所以来2回目。8日目まで5連敗など2勝6敗と不振で、この日朝、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に休場を申し出た。親方は「再出場は厳しい」と話しており、残りを全休して負け越せば、来場所は06年初場所の大関昇進後、今年初場所に続いて早くも2度目のカド番となる。





琴光喜、琴欧洲が白鵬と出げいこ

琴欧洲(右)の強烈な張り手にも退かず、前に出る白鵬(撮影・栗山尚久)
琴欧洲(右)の強烈な張り手にも退かず、前に出る白鵬(撮影・栗山尚久)

nikkansports.com

 横綱白鵬(22=宮城野)が、大関琴光喜(31)琴欧洲(24)と「朝青龍包囲網」を敷いた。9日、佐渡ケ嶽部屋(千葉・松戸市)の両大関が、車で約1時間かけて宮城野部屋(東京・墨田区)に約8カ月ぶりに出げいこに訪れた。琴光喜は朝青龍からの誘いを蹴っての参戦。熱のこもった20番(対琴光喜5勝4敗、対琴欧洲7勝4敗)の申し合いで、調整の遅れていた白鵬も初場所(13日初日、東京・両国国技館)での3連覇達成へ手応えをつかんだ。

 宮城野部屋のけいこ場に火花が散った。155キロの白鵬と、153キロの琴光喜が真正面からぶつかり合った。激しく差し手を争い、土俵際で本番さながらに粘り、顔を紅潮させた。「大事な場所前に、うちにこんないいけいこ相手が来てくれるとはね」。熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)が目を細めて話すと、白鵬も厳しい表情のまま「はい」とうなずいた。

 白鵬にはうれしいサプライズだった。前日8日の横綱審議委員会けいこ総見で朝青龍との三番げいこを行い2勝5敗。その上、朝青龍の独断で打ち切られ「10番はやりたかった。体が温まってこれからという時に終わったら」と消化不良の思いを抱えていた。

 同時に調整不足を実感し、自ら出げいこに行くことを検討していたところ、その夜に両大関からの出げいこのオファーを電話で受けたという。「うれしかった。この時期、大関とやれるのは大きいから」。実は琴光喜は、総見の後に朝青龍から「明日、境川部屋に一緒に行かないか」と誘われていた。だが、返事を保留したまま宮城野部屋へ。27連敗中の相手にあらためて研究されるより、同じく打倒朝青龍で燃える白鵬との質の高いけいこを求めた。

 午前9時30分、申し合いが始まると、白鵬は低い立ち合いから攻め込む相撲で3連勝を飾った。総見では受ける相撲が多かったが、これを反省。琴光喜に寄り切られ、琴欧洲に投げられもしたが、最後は肩で息をしながら「気合が入っていいけいこができた」と笑顔で話した。両大関が宮城野部屋を訪れたのは、自身が全勝優勝で横綱昇進を決めた昨年夏場所前以来。験の良さも頭に浮かんだ。

 けいこ終了後、熊ケ谷親方の「また頼むよ」との誘いに、両大関も快諾した。「(朝青龍の)優勝は白鵬が止めてくれるだろうけど、自分も全力で勝ちに行く」と琴光喜。2場所出場停止処分後の横綱を簡単に優勝させてはならない。3力士は10日も宮城野部屋で切磋琢磨(せっさたくま)する。【柳田通斉】

[2008年1月10日 紙面から]


魁皇、琴欧洲は全勝

2008/01/08Dailysports online

 大相撲の横綱審議委員会による初場所(十三日初日・両国国技館)のけいこ総見が八日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われ、九州場所で勝ち越して引退の危機を脱した魁皇は安美錦らと11番取り、得意の左四つからの寄りなどで全勝した。左太ももにはサポーターをつけているが「体を動かせたし、内容はよかった」と明るい表情だった。

 九州場所で右ひざを故障して途中休場した琴欧洲は、下位力士相手に前へ出る取り口が目立ち、こちらも8戦全勝。初場所は初のかど番だが「意識は何もない。前に出たら大丈夫だと思う」と自分に言い聞かせていた。


琴欧洲、204センチに戻った 外国人で最高身長

2008年1月6日

 琴欧洲の身長が伸びた? 初場所を初のカド番で挑む大関琴欧洲(24)=佐渡ケ嶽部屋=が、3年ぶりに自己タイの204センチに戻っていたことを告白。カド番脱出に“完全体”で臨めそうだ。

 5日に高島屋で行われたトークショーに招かれた琴欧洲は司会者から身長を聞かれ、迷わず「204センチ」と答えた。204センチは曙と並ぶ外国勢の最長身記録。3年前までずっと204センチだったのが急に202センチまで縮み、最近では202センチと203センチをいったりきたりだった。

 「まげをきちんと結って、起きたばかりのときは204センチある。けいこしたら縮むけど」。昨年12月の身体測定でも202センチだったが身長にはこだわりがあるようで、実際には204センチあることを強調した。

 ひざの故障で九州場所7日目から途中休場。カド番脱出には「いっぱいけいこをして自信をつけること。プレッシャーに負けないようにすることです。いい相撲で白星を続けたい」という琴欧洲にとって、身長が戻ったことはその自信にもつながる?

 身長が伸びる年でもないので不動岩の212センチには届かないだろうが、スケールの大きな相撲でカド番脱出といきたいところだ。  (岸本隆)


百貨店でどすこい 琴欧洲がトークショー

2008.1.5

 東京都渋谷区の高島屋新宿店は5日、佐渡ヶ嶽部屋の力士を招いたイベントを開催した。大関・琴欧洲が“デパ地下”を練り歩いたほか、トークショーなども行われ、新春の華やいだ雰囲気に花を添えた=写真。

 百貨店で日本の伝統文化を身近に感じてもらおうと企画した。琴欧洲が化粧まわしを注文するなど、同店と佐渡ヶ嶽部屋はゆかりが深い。この日は力士らが買い物に来ていた児童と特設土俵で相撲を取ったほか、相撲甚句なども披露した。

 初売りの2日は福袋などを目当てに約1万5000人が開店待ちしたものの、3日間の売り上げは前年並み。同店では「物を売るだけでなく、楽しめるイベントをもっと企画していきたい」と話した。6日も琴光喜のトークショーなどが行われる。


大相撲:カド番の琴欧洲、20番の申し合い けがは回復

 大相撲初場所(来年1月13日初日、東京・両国国技館)で、初のカド番となる大関・琴欧洲が精力的にけいこを積んでいる。29日は所属する千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で関取衆と約20番の申し合い。先場所は右ひざのけがで、初土俵の02年九州以来初の休場を経験もしたが、けがは順調に回復しているようだ。

 小結・琴奨菊、十両・琴春日を相手に再三、右四つ左上手からの寄りを見せた琴欧洲。俵に押し込まれても、両足で踏ん張って残すなどかばう様子はない。自信も「痛みは少し残っているが、大丈夫」。表情は明るい。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)も「回復は順調。問題ない」。3場所ぶりで横綱・朝青龍が戻ってくる初場所。琴欧洲は「自分のことで精いっぱいで、人を気にしている暇はない。年が明けても初日まで約2週間あるので一生懸命やるだけ」と語った。【飯山太郎】

毎日新聞 2007年12月29日


琴欧洲が休場=右ひざの古傷悪化−九州場所

2007/11/17jijicom

 大相撲の大関琴欧洲(24)=本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が九州場所(福岡国際センター)7日目の17日から休場した。福岡市内の病院の診断では右ひざの関節ねんざと内側側副靭帯(じんたい)損傷で全治1カ月。
 琴欧洲は場所前に右ひざの古傷が悪化し、6日目まで2勝4敗と不振だった。休場は2002年九州場所の初土俵以来初めてで、来場所は初の大関かど番となる。7日目の相手、安美錦は不戦勝。
 佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「しっかり治して、期待される相撲を取れるように変わってほしい。かど番は苦しいだろうが、一つの試練だと思う」と話した。 (了)

精彩欠く琴欧洲 けいこのペース上がらず

2007.11.8

 大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)が間近に迫る中、大関琴欧洲の動きに精彩がない。右ひざの故障が再発した影響でけいこのペースは上がらず、8日も関取衆との申し合いを回避。大関昇進時には横綱候補ともいわれた24歳のブルガリア人の苦悩は深い。(奥山次郎)

 佐渡ヶ嶽部屋の空気が凍りついたのは1日朝。しこを踏んでいた琴欧洲が右ひざを抱えて倒れ込む。脱臼だった。すぐに骨は入ったが、違和感が残る。若い衆に胸を出せるまでに回復したものの、万全にはほど遠い。

 佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「本人に休む気はないし大丈夫」とみるが、「場所でぶざまだったら休ませるかもね」と思案顔。大関は「けがの状態はその日になってみないと分からないよ」と声を荒らげ、いらだちを隠せない。

 昨年初の大関昇進後は、けがに悩まされ続けた。右ひざ靭帯(じんたい)を痛めながら強行出場した同年春では右足首もひねった。勝ち越しがやっとの場所が続き、目先の白星にこだわる変化も目立つ。大関らしからぬ姿に、観衆からブーイングを浴びた

 秋巡業では精力的に体を動かし、2年前に大関昇進を決めた九州を再起の場所にするはずだった。しかし、故障再発で「おれ以外に話を聞きにいく力士がいるだろう」とむっつり。

 大関11場所での平均勝ち星は9勝。出世争いで先を越された白鵬の大関時代は平均12勝(全休場所を除く)だった。“クンロク大関”にとどまる元横綱候補の試練の土俵が続く。

■大関昇進後の琴欧洲の成績

 場所  成績

平18初 10−5   春 9−6   夏 8−7   名 8−7   秋 10−5   九 10−5
 19初 9−6   春 8−7   夏 9−6   名 9−6   秋 8−7


琴欧洲3日にも実戦けいこ

2007年11月2日スポーツ報知

 前日1日に右ひざを痛めた琴欧洲は2日、早ければ3日にも若手力士を相手にけいこを再開する意向を示した。骨の位置が少しずれるという故障だが、早々に実戦的なけいこができそうな状態になり「徐々にやっていきたい」と、表情は明るかった。

 この日は患部にテーピングとサポーターを施し、まわし姿でけいこ場に下りて、ダンベル運動などで軽く体を動かした。肩からの当たりを試したところ、てっぽう柱がやや傾くハプニングもあり「自分でもびっくりしたよ」と笑っていた。


琴欧洲 右ひざ脱臼…九州場所ピンチ

2007年11月1日デイリースポーツ

けいこ場で痛めた右ひざを冷やす大関琴欧洲=福岡県久山町の佐渡ケ嶽部屋宿舎
 大相撲九州場所(11日・福岡国際センター)、大関琴欧洲が1日、福岡県糟屋郡の佐渡ケ嶽部屋で行われた朝げいこで右ひざを脱臼した。準備運動としてしこを踏んでいた時、ひざ関節がボコッと音を立てて外れ、その場に倒れ込んだ。応急手当てを受け、すぐに自力で歩けるようになったが、本場所へ向け大幅に調整が遅れる大ピンチに立たされた。

 2002年の入門当時、春ノ山にけいこをつけてもらった際に初めて脱臼した患部は、今や“持病”のようになっている。横綱白鵬を手本に相撲のスタイル改造に取り組んだ矢先の不幸に、目に涙をためながら「どうして、いつもこんなことに…」と、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に泣きついた。

 今後は数日間様子を見てけいこ再開の日を決めるが、佐渡ケ嶽親方は「脱臼が癖になっている。あれは関節を入れた後もじんじん痛いんだ。初日に間に合えばいいが…」と心配そう。当面は上半身の強化に努めながら回復を待つ。先場所は8番止まり。秋巡業で精力的にけいこをこなし、復活を目指していた琴欧洲の前途に暗雲が垂れ込めた


琴欧洲が右ひざを痛める

2007年11月1日スポーツ報知

 琴欧洲が1日、福岡県久山町の佐渡ケ嶽部屋でけいこ前の準備運動中に古傷の右ひざを痛めた。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によると、骨の位置がずれた状態で、以前からの悪い癖になっているという。

 琴欧洲はけいこ場から出ていすに座り、うつむき加減にアイシングを施した。佐渡ケ嶽親方は、2、3日様子を見てから、けいこを再開させる見通しを示した。

 先場所は8番止まり。秋巡業では精力的にけいこをこなしたが、ここにきて痛恨のけが。同親方は「本人が一番悔しいと思う。徐々にやっていって、場所に間に合わせるしかない」と話した。


横綱白鵬が連覇を達成 大相撲最強決定戦

2007年10月14日 18時45分中日新聞 CHUNICHI WEB

 トーナメント方式で争う大相撲最強決定戦は14日、東京・両国国技館で行われ、幕内は秋場所を制した横綱白鵬が2年連続2度目の優勝を果たし、賞金250万円を獲得した。

 3回戦から登場の白鵬は準決勝で小結稀勢の里を外掛けで退け、決勝は平幕の露鵬を右四つから力強く寄り切った。秋場所を途中休場の大関魁皇は、左太もも痛により休場。ほかの大関陣では琴欧洲が準々決勝に進んだのが最高だった。

(共同)

琴光喜出場!腹痛「大丈夫」…14日大相撲最強決定戦

2007年10月14日スポーツ報知

豆力士を抱いて土俵入りをした三大関。左から千代大海、琴欧洲、琴光喜

 報知新聞社主催「大相撲最強決定戦2007」(午前11時開場)が14日、東京・両国国技館で行われる。幕内39人が最強の座を争うトーナメントは、2場所出場停止中の横綱・朝青龍(高砂)が不在で、横綱・白鵬(22)=宮城野=が優勝の本命。だが、注目は大関・琴光喜(31)=佐渡ケ嶽=。「急性虫垂炎」で12日から秋巡業に復帰したばかりで不安はあるが、13日の土浦巡業でも初優勝へ闘志を燃やした。

 「最強の男」になるため、琴光喜が強行出場を選んだ。「出るからには頑張ります」茨城・土浦市で行われた巡業に参加。満足にけいこを出来る状態ではないが、一切手を抜くつもりはない。

 腹痛に襲われたのは3日の昼過ぎ。4日早朝になっても痛みが治まらなかったため緊急入院。「眠れなかった」ほどの激痛だった。検査結果は急性虫垂炎。手術の可能性もあったが、医師と相談し、薬で散らすことを選択した。「もう大丈夫」9日に退院すると、少しずつ笑顔も戻ってきた。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)からは12日(成田)から最強決定戦まで休場も勧められたが「『出ます』と言いました。部屋にこもっていても仕方がない」と土俵に立つことを決めた。

 新大関で迎えた秋場所は10勝5敗。「変な相撲は取れない。負けられないという気持ちが強かった」横綱昇進へ、九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)は大切な場所。最強決定戦の初Vで、最高の弾みをつける。


高砂親方が横審出席し謝罪「まず会見し、けいこ」明言

2007年9月25日スポーツ報知

 大相撲の横綱審議委員会が24日、東京・両国国技館で開かれ、一連の横綱・朝青龍(26)=高砂=問題が発覚後、初めて師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が出席、謝罪した。

 冒頭、高砂親方が「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と頭を下げ、その後、帰国後の治療経過を説明。10月に入ってから朝青龍本人と話し合って再来日の時期を決めることを明言した。同時に朝青龍自身が「まず会見し、けいこし来年の初場所を目指したい」との意欲を持っていることを報告した。

 これに対し海老沢委員長は「まず会見し、今の心境、横綱としてどう反省しているのかを誠心誠意説明して欲しい」と要望。各委員から引退を勧告するなど厳しい意見は出なかったという。ただ、秋場所中に個人的に引退を勧告した内館牧子委員は「日本の国技をなめていい気になっているのが問題。また、同じ過ちを犯したらとんでもないことになる」と、改めて不良横綱への憤りをあらわにしていた。

 ◆白鵬には「頑張った」 横審では秋場所の総括も行われ北の湖理事長が優勝した白鵬に「番付通り優勝してくれ頑張ったと思います」と評価。また、新入幕で敢闘賞を受賞した豪栄道(21)=境川=も話題に上り、海老沢委員長は「よくやったと思う」と話した。新大関・琴光喜(31)=佐渡ケ嶽=も10勝で各委員は一応の評価を下したが、8勝7敗の同じ部屋の大関・琴欧洲(24)について海老沢委員長は「もっとけいこを積んで欲しい」と厳しかった。


2007/08/27 琴光喜加わり4大関=安美錦、朝赤龍が新関脇に−大相撲秋場所新番付

jijicom

 日本相撲協会は27日、大相撲秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)の番付を発表した。琴光喜の昇進で大関が4人になったほか、安美錦、朝赤龍がそろって新関脇に昇進した。
 横綱は名古屋場所で21度目の優勝を果たした朝青龍が東に座ったが、サッカー問題で出場停止処分を受けたため、実質的には西の白鵬が一人横綱として務める。 
 琴光喜は琴欧洲と同じ佐渡ケ嶽部屋で、同部屋の大関がいるのは、2001年秋場所の武双山、雅山(武蔵川部屋)以来。魁皇は琴ケ浜の最後の場所と同じ35歳1カ月で、戦後最年長の大関となった。
 安美錦は安治川部屋から安馬に次いで2人目の関脇で、新入幕から43場所かかったのは史上4番目に遅い。朝赤龍はモンゴル力士5人目の関脇。
 小結には返り咲きの稀勢の里と関脇で負け越した安馬が座った。安馬は4場所連続の三役。
 豪栄道が新入幕を果たした。埼玉栄高時代に高校横綱になり、05年初場所初土俵。同期では栃煌山、豊響に次いで3人目の幕内力士となった。
 岩木山、旭天鵬、春日錦の3人が再入幕した。(了)

【葬送】元横綱琴桜・佐渡ケ嶽親方 鎌谷紀雄(かまたに・のりお)氏

産経新聞 Sankei WEB

 21日、千葉県松戸市・松戸市斎場

 祭壇に飾られた遺影の真下には土俵の模型が設けられ、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)や横綱白鵬らが相撲一筋だった名伯楽に別れを告げた。娘婿でまな弟子でもあった佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「横綱でしたし、やっぱり土俵が一番だと思いました」。

 現役時代に最高位まで上り詰め、親方になってからは佐渡ケ嶽部屋を角界屈指の名門に育て上げた。初土俵を踏んだのは昭和34年、18歳のとき。強烈なぶちかましが持ち味で、“猛牛”の異名を取った。48年、年6場所制となった33年以降では最高齢の32歳1カ月で横綱昇進。5度の優勝を飾り、49年に引退して親方に転身すると、退職した平成17年までに3大関を含めて22人の関取を育てた。

 見送る弟子は猛者ぞろい。名古屋場所後の大関昇進で恩返しした琴光喜は「しかられないように頑張ります」。同じく大関の琴欧洲は「言葉になりません」と絶句した。佐渡ケ嶽親方は「先代は偉大だったのでこれからが大変だが、相撲で勝つことが一番の供養になる」と涙をぬぐい、「琴欧洲を横綱に上げます」と先代が成し遂げられなかった横綱育成を誓った。

 亡くなった14日、佐渡ケ嶽親方がみた夢に先代の姿があった。「先代が出てきて『魂はここに残っている。いつまでも見守っているからね』と言ってくれたんです」。亡くなっても土俵にかける思いは変わらない。相撲を愛し、相撲に愛された53代横綱の遺影は、にっこりとほほえんでいた。(奥山次郎)

(2007/08/22)


(8/21)先代佐渡ケ嶽親方の告別式、白鵬ら1000人が最後のお別れ

NIKKEI NET

 大相撲の元横綱琴桜で14日に死去した先代佐渡ケ嶽親方の故・鎌谷紀雄氏の葬儀・告別式が21日、千葉県松戸市で行われ、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)や横綱白鵬ら約1000人の参列者が最後のお別れをした。謹慎中の横綱朝青龍は来なかった。

 祭壇には土俵の模型が設置され、最近まで指導に励んだ鎌谷氏を送り出した。先代の娘婿でもある現在の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「これからは、いすに先代の写真を置いてけいこをする。相撲で勝つことが一番の供養になる」と神妙な面持ちだった。

 厳しい指導を受け、名古屋場所後に大関に昇進した琴光喜は「まだ(亡くなったことが)信じられません。大関に上がれてよかったな、と言われたのが一番うれしかった」と目に涙を浮かべた。大関琴欧洲は「言葉になりません」とうつむいていた。〔共同〕


琴光喜と琴欧洲、琴桜死去で沈痛

2007年08月16日アサヒ・コム

 14日に亡くなった元横綱琴桜の鎌谷紀雄さんの弟子だった、佐渡ケ嶽部屋の琴光喜と琴欧洲の両大関は15日、山形県酒田市での夏巡業に参加した。

 2人ともファンへのサインや撮影には応じたが、琴光喜は報道陣にコメントを求められると、「今日は……」と口をつぐみ、琴欧洲は「悲しいときに何で話さなければいけないの」。共に心境を語ることはなかった。

 この日は横綱朝青龍の休場の「おわび」として、同部屋の両者の対戦が特別に組まれた。琴欧洲が寄り切りで勝ったが、笑顔はなかった。大島巡業部長(元大関旭国)は「2人ともだいぶショックを受けていると思うが、我慢して頑張っている」とねぎらっていた。


河北新報

好取組高まる期待 大相撲仙台場所土俵完成、きょう開幕

職人の手で作られ、迫力満点の取組が期待される仙台場所の土俵
 4日に開催される大相撲仙台場所(実行委員会主催)の会場となる仙台市太白区の市体育館で3日、土俵作りが行われた。仙台での巡業は6年ぶりで、地方場所ならではの特別イベントも催される。

 土俵作りは呼び出しらが約10トンの土を入念に固め、本場所と同じ直径4.55メートルに仕上げた。作業は東北大や東北学院大の相撲部員らも手伝った。

 4日は午前8時開場。公開けいこの後、午前中に幕下以下、午後1時ごろから十両、2時ごろから幕内の取組が行われる。「初切(しょっきり)」やちびっこ相撲もある。

 夏巡業直前には、負傷で巡業不参加を決めていた横綱朝青龍がモンゴルでサッカーをしていたことが分かり、日本相撲協会は2場所出場停止などの処分を下した。

 仙台場所も朝青龍は欠場するが、人気力士との握手会などのイベントや、名古屋場所後に昇進を決めた琴光喜と琴欧洲の同門大関対決など好取組がめじろ押しだ。

 主催事務局は「横綱のそろい踏みを期待していたが、実現できず残念。ただ、白鵬と琴光喜は横綱、大関として初の夏巡業になる。巡業の醍醐味(だいごみ)を楽しんでほしい」と話している。

 2階の指定席(6000円)と自由席(大人5000円、小学生以下3000円)などは当日券も販売される。
2007年08月04日土曜日

白鵬が2敗目/名古屋場所

ニッカンスポーツ・コム

琴欧洲(左)に寄り切られた白鵬(撮影・神戸崇利)
琴欧洲(左)に寄り切られた白鵬(撮影・神戸崇利)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇愛知県体育館

 新横綱白鵬(22=宮城野)が、2敗目を喫した。大関琴欧洲(24)戦で、左上手を許し、右下手も取られて寄り切られた。立ち合い変化気味にきた相手に、対処しきれず、右下手をつかんで粘るのがやっとだった。「立ち合いがね。そう来るとは思わなかった」と話した。10日目の琴光喜戦に続き、2敗となり、賜杯レースでは1敗の朝青龍と琴光喜を追う立場になった。14日目は大関千代大海(31)と対戦する。

[2007年7月20日]


迷いなく、豪快な投げ 小兵に快勝、好調琴欧洲

NIKKEI NET

 大関昇進後に一進一退を続ける琴欧洲について、朝青龍がこう話したことがある。「右四つがっぷりで組んだら最強。絶対に動けないもんね」

 皮肉にも、右四つがっぷりの型になれない迷いが、琴欧洲の伸び悩みにつながっている。角界最長身の203センチを持て余し、小さい相手に合わせて頭を下げ過ぎる相撲が1場所で何度もある。

 だが、この日は自分より35センチも身長の低い豊ノ島に対し、鋭い踏み込みから右上手を引き、思い切った投げで仕留めた。「立ち合いから足もよく出たし、落ち着いていた。内容もよくなっているよね」と表情は明るい。

 平幕優勝2回を誇り、長身の曙と熱戦を繰り広げた竹縄親方(元関脇琴錦)は言う。「曙は20センチ以上も身長が低い自分や安芸乃島関とやる時は、自ら肩を同じ位置にして胸を合わせてきた。低過ぎれば左右に揺さぶられるからね」。竹縄親方は琴欧洲が黒星を喫した初日の翌朝、けいこ場でこの話を聞かせたという。

 先輩の助言が効いたのか、2日目から4連勝。白鵬は左前まわしにこだわる相撲から、幅を広げて最高位に立った。琴欧洲も巨体を生かした豪快な取り口に変われるか。発奮を期待する声に「いつも頑張ってるよ」。陽気さが戻りつつあるのも、明るい兆しだ。


【大相撲】またカモられた!高見盛、琴欧洲戦6連敗

琴欧洲(寄り倒し)高見盛

高見盛(左)は大関琴欧洲に寄り倒され、3敗目を喫した(撮影・佐藤豊行)

大相撲名古屋場所4日目(11日、愛知県体育館)今年初場所以来の大関挑戦となった高見盛は、琴欧洲に一方的に寄り倒され、1勝3敗と苦しくなった。

右の相四つだけに、琴欧洲は取りやすいのだろう。対戦成績も5戦全勝と高見盛は、すっかりカモにされている。

今年初場所以来の対戦となったこの日も、当たった瞬間に琴欧洲が左上手をがっちり引いた。左巻き替えなどで必死に抵抗した高見盛だったが、一気に寄り倒されてしまった。

「ああいう負け方じゃ…。なんとか残ろうとしたんだけど、四つにもなれなかったし、何もさせてもらえなかった」と、がっくりだ。

館内も、この日は団体席の子供たちが琴欧洲の応援に回って、高見盛への声援もかすんだほど。「声援は大関の方が多かったのでは?」と水を向けられると、「そりゃそうだろう。向こうは大関なんだから。オレの方は、とっくに人気なくなっているよ」と吐き捨てた。

高見盛の分と合わせて11本の懸賞をぶん取った琴欧洲は、笑いが止まらない。高見盛の仕切りの動作について聞かれると、「笑うわけないよ。笑ったら、そのまま負けちゃうよ。勝負なんだから」と、報道陣を笑わせていた。

(今村忠)


琴欧洲 ショック療法 格下・安馬に胸借りた

2007年7月4日 紙面から中日新聞 CHUNICHI WEB

関脇の安馬に胸を出してもらう琴欧洲(左)=愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋で

写真

 大関琴欧洲(24)=佐渡ケ嶽部屋=が3日、けいこで精彩を欠いて先代・佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)から、出げいこに来ていた格下の関脇安馬(23)=安治川部屋=の胸を借りるように強制指令された。スケールの大きな相撲は鳴りを潜め、悩みは深そうだ。

 若手とけいこ相撲を数番取っただけで早々と息が上がってスタミナ切れの琴欧洲に屈辱の『ぶつかり指令』が出た。業を煮やした先代・佐渡ケ嶽親方が、出げいこに来た安馬に「最近、大関(琴欧洲)が、たるんでいるから胸を出してやってくれ」と声を掛けた。ぶつかりげいこは普通、上位力士が下位力士に胸を貸してけいこを付ける。これでは、どっちが大関か分からない。

 203センチの巨体を誇る琴欧洲だが、ぶつかり台を務めた安馬を押し切れない。「当たり負けしているよ、コノ野郎!」。「上に立つおまえが手本を示さなきゃいけないんだよ!」。先代師匠の檄(げき)に「ハイ」と答えるのがやっとだった。

 申し合いでも安馬と3勝3敗だったが、内容で圧倒された。数日前に、同じく出げいこした鳴戸部屋で稀勢の里を相手に40、50番取ったという元気な関脇に「けいこが物足りなかった? そうですね」と言われてしまった。唇をかみしめて無言でけいこ場を後にした琴欧洲。奮起が待たれる。 (中谷秀樹)


朝青龍、“優等生”に変身 異例の2日で50番

2007年6月28日 紙面から中日新聞 CHUNICHI WEB

名古屋場所を前に、出げいこで大関琴欧洲(右)と胸を合わせる横綱朝青龍=愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋で

写真
 東横綱の朝青龍(26)=高砂部屋=が27日、愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋に早くも出げいこを始めた。先場所のような荒っぽさはなかったが、大関琴欧洲、前頭筆頭の琴奨菊と連続23番取った。けいこ始めの26日も27番取っており、異例のフル回転。2場所連続優勝を逃がしており、V奪回へ目の色が違ってきた。

◆V奪回へ、スタミナ強化へ

 朝青龍は午前9時32分、佐渡ケ嶽部屋に到着し、その15分後には土俵に立っていた。「部屋(愛知県蟹江町)を出てから道に迷って、時間がかかってしまった。ちょっと準備運動が足らなかったな」とは、けいこ後の朝青龍の話。

 もっとも、口とは裏腹に動きはとても良かった。いきなり琴欧洲を指名した。それに驚いた琴欧洲が相撲の途中で力を抜いてしまったほど。朝青龍が持ち前の負けん気を見せたのは20番目だった。琴欧洲の大きな体に寄り倒されたが、土俵を拳でたたいて悔しがった。「クソー、もう一丁」。得意の左からの下手投げ、すくい投げで琴欧洲を2度横転させた。結局、12勝4敗。最後は相手のスタミナが切れてしまい、朝青龍が「きょうはおしまい」と宣言した。

 朝青龍は佐渡ケ嶽部屋を出るとき、思い出すように言った。「おれはここで大関になれた。今もその思いは強いね」。2002年名古屋場所前。「あのときもミツキ(琴光喜)とよくやった。きょうもやりたかったのに」と、左足甲のねんざで、この日けいこを休んだ琴光喜を思いやった。「彼は大丈夫といっていた。今場所けいこするよ」と。

 両ひじの治療のため24日までモンゴルに帰っていた。「山でトレーニングしてたし、いらない脂肪を絞ってきたよ」。夏場所初めて2場所連続で優勝を逃した。番数を増やし、スタミナをつけることが主眼。狙いはいうまでもなくV奪回だ。 (近藤昭和)


琴欧洲関に体当たり 土岐で児童が力士と交流

007年6月24日中日新聞 CHUNICHI WEB

琴欧洲関に体当たりする子どもたち=土岐市の駄知体育館で

写真
 七月八日に始まる大相撲名古屋場所を前に、大関琴欧洲関ら佐渡ケ嶽部屋の力士三人が二十三日、土岐市の駄知体育館で子どもたちと相撲をとるなど交流した。

 招いたのは、今年還暦を迎える駄知町在住者ら約百五十人がつくる「盟倫還暦会」(鵜飼昭吾会長)。子どもからお年寄りまで楽める催しで地域への感謝を表そうと、メンバーが直接親方に掛け合って実現した。

 琴欧洲関との取組には、町内の小学生ら約六十人が参加。数人がかりで体当たりし、足を引っ張るなど奮戦した。琴欧洲関が軽々とはね返したり、片手で高く抱え上げるたび歓声が上がり、会場は熱気に包まれた。

 結びの一番では、駄知小一番の力持ちという恩田章裕君(六年)が一人で果敢に大関を押し出し。「重くてなかなか動かなかった」と振り返った。

 また還暦にちなんで用意された六千個のもちを大関らが投げ、集まった約千五百人を沸かせた。

 (田村あずみ)


 

ブルガリアでヒロシマ被爆展、琴欧洲関が橋渡し


ブルガリアで展示される「サダコと折り鶴ポスター」=広島平和記念資料館で
(2007年6月20日  読売新聞)

 大関・琴欧洲関の活躍をきっかけに日本への関心が高まっているブルガリアで、原爆被害を知ってもらおうと、広島市の市民団体「ひろしま・ブルガリア協会」(今村功会長)が20日午後、琴欧洲関の出身地のヴェリコ・タルノヴォ市にある「日本友好協会」に、被爆地ヒロシマを紹介するポスターや被爆者の証言DVDを送る。

 今月末から常設展示され、今村会長は「核兵器廃絶への思いを共有したい」と期待する。

 ひろしま・ブルガリア協会は2005年7月に設立。昨年8月、広島市長が会長を務める平和市長会議に加盟している同国のカザンラック市で、初めて原爆ポスターを展示した。

 その後、琴欧洲関と交流がある今村会長が、原爆展の開催を要望したところ、琴欧洲関が名誉会員を務める日本友好協会がポスターの常設展示に応じた。

 ポスターは、広島平和記念資料館が作成した英語版の「サダコと折り鶴ポスター」(縦65センチ、横45センチ)の計26枚。広島で被爆し、白血病のために12歳で亡くなった佐々木禎子さんの生涯を中心に、原爆の犠牲となった多くの子どもたちなどが写真で紹介されている。

 琴欧洲関は「ブルガリアで、原爆被害のことを知っている人は少ないはず。(常設展示されることで)理解が広まるなら、すごくいいこと」と話している。


お相撲さんは皆、ほれぼれするほど美しい。「相撲好き」独女が増えている。【独女通信】
2007年06月19日livedoor ニュース
【独女通信】お相撲さんは皆、ほれぼれするほど美しい。「相撲好き」独女が増えている。「白鵬(はくほう)は不知火(しらぬい)型より雲龍(うんりゅう)型のほうが似合ってると思うんだけど、どう思います?」。相撲にはまったくの素人の私に、いきなり雲龍型と言われてもねえ。「あの……雲龍型って、なんですか? 不知火型って、何?」。

相撲独女が増えていると聞いて、さっそく取材を始めてみると、いるいる、相撲大好き独女たち。そのうちの一人、デパートの外商部に勤める美重子さんは高校生のときに相撲の魅力に引き込まれ、以来17年。超の付く筋金入りの相撲独女だ。「のめりこんだキッカケは、当時大関だった霧島(きりしま)さんをテレビで見てからですね。イケメンだし、ウエイトリフティングで鍛えたというボディが素晴らしく、全身筋肉質って感じで、テレビを見ているだけでボーッとしてました」。

霧島は1990年に大関に昇進すると、小錦(こにしき)などと熱戦を繰り広げ人気急上昇。筋肉質の体と甘いマスクで「角界のアラン・ドロン」「角界のヘラクレス」などど称され、特に若い女性に人気絶大だった。現在は陸奥部屋(みちのくべや)親方として後進の指導に当たっている。

「それからは毎日が相撲でしたね。本場所がある日はスポーツ新聞は欠かさず読み、相撲雑誌もほとんど読破しました。相撲の決まり手とか霧島以外の力士の名前や顔、部屋の系列とか、半年で校内一の“相撲博士”になりました。基本的には霧島ファンだから陸奥部屋の力士を応援してますが、今は相撲自体が好きなんです。暇さえあれば相撲部屋巡りをしていますし、この前も白鵬の奉納土俵入を見に、明治神宮まで行ってきました」。

美重子さんは、相撲オンチの私に、雲龍型、不知火型というのは、横綱が土俵入をするときのスタイル、と教えてくれた。「これからの楽しみは、応援している琴欧洲(ことおうしゅう)関が早く横綱になってくれることですね。私は外人力士だからって嫌うこともないし、強ければどこの国の人でもいいです」。

物流関係の会社に勤める真美さんは36歳。社内では知る人ぞ知る“相撲通”だ。それもかなりオタクに近い。自分が生まれるはるか昔、昭和35年の若乃花・栃錦戦を実況できるほど詳しいかと思えば、『力士ってまわしの下には何もつけてないのって知ってた?』とか『まわしって基本的に洗わないで干すだけ』とか、ほとんど相撲雑学博士状態だ。

「私が相撲に興味を持ったのは、実はそれほど昔でもないんです。20代の終わりに結婚を意識していた彼と別れて、心が空っぽの時にたまたま触れたのが相撲だったんです」。真美さんが別れた彼は、当時すごい勢いだったドットコム事業の経営者だった。生活すべてが「今どき」の趣味の人で、その対極にあるような相撲にハマったのは、別れた彼のイメージを生活から払拭したかったからではないかと、自己分析している。

真美さんが彼と別れてから気付いたのは、「私ってなんて疲れる生活をしてるんだろう」ということだった。人間関係も仕事の駆け引きも、何から何までややこしく、いろんなものに捕われて生きていて、それから逃れることができなかった。「でも相撲の世界は違います。八百長かガチンコかが取り沙汰されることもありますが、基本的に、すごくシンプルで純粋な世界です。お相撲さんは皆、ほれぼれするほど美しい。日本男児の素晴らしさがそのまま残っている世界って、他にはないんじゃないでしょうか」と、真美さん。

ところで、相撲にはまったく素人の私でも知っているのが、元横綱の貴乃花親方。奥様は元フジテレビアナウンサーの河野景子さん。その貴乃花親方が率いる「貴乃花部屋」には、普通の相撲部屋にはない女性だけの後援会組織『レディースクラブ』がある。6月9日、東京・六本木ヒルズのイタリア料理のお店で『レディースクラブ』のお食事会があるというので出かけてみると、独女割合が約5割。長崎、姫路、山梨など、さまざまな地域から集まっていた。

「私はもともとお相撲が大好きで、この『レディースクラブ』のことも、前から知っていました。あるとき、『私も入会したい』って、無謀にもおかみさん宛に直接手紙を書いたら、すぐにおかみさんから丁寧な手書きのお返事が来て、本当に感激しました」と、語るのは会員の一人、純子さん(仮名)だ。

『レディースクラブ』という女性のための組織は、もちろん貴乃花部屋が初めて。相撲文化の向上に努める貴乃花親方は、現役時代から構想を暖めていたそうで、『レディースクラブ』は、部屋の創設と同時にスタートした。「これからの相撲は、女性と子供たちの力なしには考えられないというのが私の持論です。キッズクラブとともに『レディースクラブ』は今後も力を入れていきます」と、熱く語ってくれた貴乃花親方。

間もなく7月場所。相撲独女にとって、エキサイティングな季節が始まる。(取材/中林晃子)

Dailysports online白鵬が朝青龍破り全勝V


 大相撲夏場所で全勝優勝し、賜杯を手に愛娘を抱く紗代子夫人(右)と喜ぶ大関白鵬=27日夕、東京・両国国技館

 大相撲夏場所千秋楽(27日・両国国技館)前日に優勝を決めて横綱昇進を確実にしていた大関白鵬は、横綱朝青龍を上手出し投げで破り、2場所連続3度目の優勝を初の全勝で飾った。朝青龍は4連敗で10勝5敗。

 関脇琴光喜は大関千代大海を送り出して12勝3敗とし、来場所に大関昇進をかける。千代大海は10勝5敗。大関同士の対決は魁皇が琴欧洲を取ったりで下して10勝目、琴欧洲は9勝6敗。新関脇安馬は勝ち越したが、小結琴奨菊は負け越した。

 三賞は安美錦が初の殊勲賞。出島が4度目の敢闘賞、朝赤龍が2度目の技能賞を受賞した。13日目に2度目の十両優勝を決めた把瑠都は14勝1敗。

 白鵬が新横綱で登場する名古屋場所は7月8日から愛知県体育館で行われる


琴欧洲、勝ってしょんぼり=大相撲夏場所7日目

2007/05/19jijicom

 琴欧洲が立ち合い一瞬の変化で1敗を守った。稀勢の里が頭を下げ過ぎており、無意識に体が反応してしまったようだ。責められるべき変化ではなかったが、本人は不本意な様子。「自分でもびっくり。何で?思い切りいきたかった。勝った意味がなかったよ」と、負け力士のようにしょげていた。


惑わされず対処 連敗意地で阻止 琴欧洲 大相撲夏場所

北海道新聞 道新スポーツ

(05/18 )

 琴欧洲が、垣添をうまい相撲で破り、1敗を守った。前日の完敗のショックを引きずることなく、あまり得意ではない相手に完勝。よほどうれしかったのか、だんまりを決め込んだ前日とは打って変わって表情は崩れっぱなしだった。

 垣添とは5勝4敗とほぼ互角。懐にもぐられ、中で揺さぶられると、うるさい相手だ。それを警戒して立ち合いで左に変わり上手を取りにいった。ここで勢い余った垣添が体を1回転。琴欧洲は狙いとは逆の右で上手を引いたが、落ち着いて寄り切った。

 「(上手は)左でも右でもどちらでも良かった。上手を引けば前に出るだけ」と琴欧洲。相手のトリッキーな動きに惑わされず、冷静だった。

 琴欧洲の悪い癖になっているのが、序盤に黒星を重ねて早々と優勝争いから脱落することだ。前日は玉乃島に豪快に突き落とされ、「またか」と周囲をやきもきさせたが、連敗を意地で阻止した。

 綱とりのかかる白鵬を筆頭に、ほかの大関陣はいずれも無敗。「みんな元気。良いことじゃないの」。ライバルたちの星をにらみつつ、静かに闘志を示した。

(青山宏之)


会心の一番、新鋭に3連勝=琴欧洲、序盤から存在感−大相撲 
 2007/05/15 jijicom
 琴欧洲は右の張り差しから、すぐさま左下手を引いた。栃煌山がたまらず巻き替えにきたところを、定石通り一気に寄る。「前に出たね。イメージ通り」。新入幕の先場所で敢闘賞に輝き、初の大関挑戦を迎えた20歳を軽々と退けた。
 豊真将、豊ノ島と新鋭相手に3連勝。強引に突き落とした初日、投げの打ち合いを辛うじて制した前日とは違い、この日は大関らしさを感じさせる万全の取り口。「だんだんよくなってきた。きょうは会心の一番」と上り調子を実感している。
 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「張り差しをしたり、しっかり当たったりしてまわしを取ることが大事」とよく言う。この日は師匠の39歳の誕生日。体格を生かし切れない立ち合いも目立つ琴欧洲だが、この日は内容の伴う白星を贈り、「いい誕生日ね」と笑顔を見せた。
 栃煌山とは巡業でけいこした。春巡業でほとんどけいこしなかった横綱・大関にあって、琴欧洲だけは成長株の感触を確かめてあった。白鵬の綱とりに注目が集まる今場所。先輩大関のひそかな意地が、今後の土俵にどう現れるか。(了)

投げの打ち合い、思わず手つく=豊ノ島、奮闘及ばず−大相撲夏場所2日目 
jijicom
 168センチの豊ノ島が203センチの琴欧洲の懐に入り込んで2本差した。すかさず左からすくって大関の右足が大きく跳ね上がる。身長差35センチの対決。ここまでは下手投げで大関を1回転させた春場所と同じような展開だったが、結果は違った。
 琴欧洲も右上手を取って投げの打ち合い。上から押しつぶすような琴欧洲の投げに、豊ノ島は右足1本では耐え切れず、先に右手をついてしまった。「途中までは勝った先場所と同じ。もったいないというか…」と、逃した白星を惜しんだ。
 相撲界では、投げを打たれたら顔から落ちろといわれる。「絶対に手をつきたくなかった」と琴欧洲。豊ノ島も分かっているが、場所前の朝青龍とのけいこで痛めた右足を無意識にかばったのか、琴欧洲のひじが落ちるのより一瞬早く、右手をついてしまった。
 小兵ながら前に出る相撲を会得し、新小結に。勢いに乗って今場所に臨むはずが、思わぬけがで苦しい土俵が続く。「足は大丈夫。思ったよりいい相撲が取れてますから」。右足をさすりながら、豊ノ島は懸命に前を見据えた。(了)

日本郵船 琴欧洲関が支援するNPOの車いす輸送に協力

物流ウィークリー

kotooshu.jpg 日本郵船はこのほど、大関・琴欧洲が支援する特定非営利活動法人「海外に子ども用車椅子を送る会」に協力し、ブルガリア共和国に届ける子ども用車いす112台を無償で海上輸送することになった。

 このプロジェクトは、子ども用車いすが不足するブルガリア共和国に車いすを届け、障害を持つ子どもたちが一人でも多く自由に活動できるようにしようというもの。「送る会」の活動を知った琴欧洲関が協力を申し出て、実現に至った。

 4月24日、東京都羽村市内の梱包工場で、琴欧洲関と同会スタッフらは、全国から集められた車いすをコンテナに積み込む作業を行った。

倉吉市の交流団、琴欧洲の故郷ブルガリアへ

Net Nihonkai

 鳥取県倉吉市の長谷川稔市長を団長とする国際交流団(二十六人)が五月にブルガリアを訪れ、友好を深めることになった。

 ブルガリアは佐渡ケ獄部屋の大関琴欧洲の故郷。倉吉市出身の先代親方(元横綱琴桜)との縁もあり、民間から交流推進の機運が盛り上がり、ブルガリアを訪問して交流することになった。また、茶道裏千家の尽力で大茶会を開くなど日本文化も紹介する。日程は五月五日から十日までの予定。

 ブルガリアの首都ソフィアでは、七日に日本大使館などで市民交流会を開催する。琴欧洲の両親を招待し、倉吉市の桜ずもう(四月二十八、二十九日)にやって来る琴欧洲のビデオレターを見てもらう。大茶会は裏千家淡交会倉吉支部のメンバーが中心となって併催し、海外での茶会に実績のある「打吹公園だんご」の石谷精華堂が協力し、日欧の文化に理解を深め合う。また、交流会には倉吉市出身の福井宏一郎ブルガリア大使も出席する。

 今回は県国際交流財団民間国際交流協力促進制度の協賛事業。交流を通じて、県の特産品の発信や世界遺産登録を目指す三徳山のPRにも力を入れる。同交流団では「ブルガリアからも倉吉に来てもらえるよう、継続的な交流の礎を築きたい」としている。


「琴欧洲とブルガリア写真展」オープニングセレモニー

 4月19日14時、横浜松坂屋で開催された写真展のオープニングセレモニーが、琴欧洲関も出席して開催されました。センドフ駐日大使の開催の挨拶のあと、琴欧洲関の音頭でおいしいブルガリアワインでの乾杯。そして和やかな懇親の場へと移っていきます。持ち前のソフトな顔立ちに終始笑顔でファンと接し、記念写真やサインにやさしく応じておりました。
 ソフィアファミリーの会員も、懇談や記念写真と親交を深めました。
 以下、その風景です。(画像をクリックすると拡大表示します。)


 第29回櫻杯争奪相撲選手権大会
 倉吉市(鳥取県) まっぷるnet
第53代横綱・琴櫻などの名力士を輩出した倉吉で、期待の子ども力士による相撲大会が開催される。
全県から選手を募り、毎年盛大に行われるこの大会。今年も倉吉市名誉市民でもある第53代横綱・琴櫻(前佐渡ヶ嶽親方)をはじめ、佐渡ヶ嶽親方、琴欧洲関、琴奨菊関などの佐渡ヶ嶽部屋一門の力士をゲストに迎える。

小・中学生の元気いっぱいの力士たちが各部門で頂点を目指し、しのぎを削る。28日には、有名力士と子ども力士とのふれあいが企画され、観客にも佐渡ヶ嶽部屋特製ちゃんこ鍋が振舞われる(会場:倉吉未来中心、17:30〜、先着200名)。

未来の名力士の戦いと本物のちゃんこ鍋で心も体も熱くなろう!
TEXT:坂田  
 DATA
 場所 鳥取県倉吉市葵町591-1 倉吉市営相撲広場ほか
 期日 2007年4月28日〜2007年4月29日
 時間 13:00〜17:00(28日、中学生の部)、8:00〜17:00(29日、小学生の部)
 料金 見学無料
 カード 不可
 交通 JR山陰本線倉吉駅から日本交通バス市役所・みどり町線で17分、市役所・打吹公園入口下車、徒歩5分
米子自動車道湯原ICから国道313号を経由し、県道38号を倉吉駅方面へ車で38km
 駐車場 あり(300台 無料 市営陸上競技場、成徳小学校グランドの臨時駐車場を利用)
 問合せ 0858-22-3042 倉吉青年会議所
 URL: http://www.apionet.or.jp/~kurajc/sakura/
(桜ずもう)
掲載の情報は変更される場合がありますので、おでかけの際はお問合わせ下さい。
多くの観衆に応援される中、ギリギリのせめぎ合い。どの子も一生懸命に取り組む
写真協力:桜ずもう実行委員会
女の子も負けてない。しっかり相手を見据えて戦いに挑む
写真協力:桜ずもう実行委員会
第23回わんぱく相撲選手権大会鳥取県予選会も兼ねており、上位に残った力士達が両国国技館での全国大会へ進出する
写真協力:桜ずもう実行委員会

琴欧洲が先輩大関を圧倒

nikkansports.com

 大関琴欧洲(24=佐渡ケ嶽)が先輩大関を圧倒して好調ぶりを見せつけた。7日は大阪・松原市の佐渡ケ嶽部屋で調整し、琴光喜と琴奨菊の両関脇のほか、出げいこに訪れた大関魁皇と計23番の申し合いで20勝3敗。魁皇には相手の得意の右上手をほとんど取らせず、12勝3敗で大きく勝ち越した。けいこ後もファンとの写真撮影に応じるなど終始笑顔で「いいけいこができている。調子はいい」と上機嫌だった。

[2007年3月7日]


琴欧洲「今年は優勝目指したい」Dailysports online

 大相撲春場所11日初日(大阪府立体育会館)、大関琴欧洲の口から「優勝を目指したい。昨年はできなかったからね」と頼もしい“V宣言”が飛び出した。6日は大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で、琴光喜、琴奨菊の両関脇、出げいこに来た大関魁皇と15番。203センチの身長の割に腰を引いた取り口は気になるが、得意の左上手をつかむと力強い。「いいけいこができている。力が戻ってきたし、体も動く」と笑顔で話した。

 先場所は序盤での取りこぼしが響いて9勝止まり。「今の大関で優勝していないのは、おれだけ。前半戦が大事だね」と意気込んでいる


琴欧洲に初の個人後援会スポーツ報知

 大相撲の大関・琴欧洲(24)=佐渡ケ嶽=に初の個人後援会が発足していたことが5日、分かった。東京・千代田区にある山王法律事務所の金森仁弁護士が会長に就任した。

 ブルガリア出身の人気大関に、強力な援軍が現れた。ブルガリア大使館と仕事上の付き合いのある金森氏が琴欧洲に会ったのは約1年前。「素直でまじめだし、日本で頑張ろうとしている」と、国技館で観戦するなどの応援を続けていた。友人の弁護士などと話し合い、後援会としての支援を決定。初場所後の1月25日に発足し、現在は約50人が参加している。

 夏場所前には化粧まわしを贈られる予定の琴欧洲は「うれしい」と笑顔。横綱・朝青龍らとの申し合い後、「いいけいこができた。調子はいい」と話した。後援会発足を追い風に、春場所(11日初日、大阪府立体育会館)で初優勝を狙う。


多摩にゆかり大関琴欧洲勝紀さん
母国へ子ども用車いす 福生で送り出す

アサヒタウンズ(町田版)

204センチ、152キロの巨体が127日、福生市内にひよっこり現れた。大いちょうの下はトレーナーにスニーカー。

同市で活動するNPO「海外に子ども用車椅子を送る会」が、多摩地域などで集めた不用の子ども用車いす1OO台をブルガリアに送る、その整備作業の応援のために、佐渡ケ嶽部屋(松戸市)から駆けつけた。昨年11月に次ぐ2度目の訪問だ。

車いすを軽々と持ち上げ、さびや汚れた部分を布で拭き、緩衝材で包む。ボランティアや子どもたちに囲まれて相好を崩す。サインをねだられても、握手を求められても、カメラを向けられてもニコニコ。土俵上からは想像できないおっとりとした雰囲気が漂う。

 母国ブルガリアは経済改革の影響で、所得格差が広がり、失業率も高いという。障害児への援助は立ち遅れている。「車いすを利用している人はほとんどいない。子ども用車いすなんて見たことないね」と、滑らかな日本語で話す。

子ども用車いすは1530万円もする。日本では数年で廃棄されるが、海外には車いすが買えず、外出できない子どもも多い。

ブルガリア大使館の知人を通じて、そうした子どもに車いすを無償で届ける活動をしている同会代表の森田祐和さん(福生市)を知った。昨年、「ブルガリアにも送ってほしい。できることがあれば、役に立ちたい」と協力を申し出た。

4月末のコンテナ詰め作業にも福生を訪れる予定だ。それらがブルガリアに届くころに帰国して、子どもたちに車いすを渡すつもりでいる。

来日して4年半。「大関は病院を建てたいなど、いつも母国のことを考えている」。友人で日本プルガリア国際文化センターのヤンコ・ヤンコフさんは話す。

作業後のチャリティー集会で、「遠かったブルガリアが急に身近になった」。前福生市長の石川彌八郎さんの言葉に、白いほおを紅潮させた。気はやさしくて力持ちを地で行っている。(榎戸友子)


琴欧洲が大関対決制す/初場所

ニッカンスポーツ・コム<大相撲初場所>◇11日日◇17日◇東京・両国国技館

 琴欧洲(23=佐渡ケ嶽)が、千代大海(30)との大関対決を制して勝ち越しを決めた。立ち合いでやや左に変化し、左上手を取った。相手の前に出る勢いを利用する上手投げで8勝目を挙げた。

 「とりあえずは勝ち越してよかった。立ち合いではまず相手を止めることだけを考えた」と話した。今後は2ケタ勝利を目指し、まず12日目は大関白鵬(21)との一番に臨む。

[2007年1月17日]


琴欧洲の故郷に土俵、麻生外相がブルガリア訪問

 訪欧中の麻生太郎外相は11日、大関琴欧洲の母国ブルガリアの国立スポーツアカデミー体育館を訪問し、同国相撲連盟に土俵を贈呈した。従来は平らなビニールの簡易土俵だったが、日本と同じ高さと大きさで鉄骨を組み込んだ移動可能な土俵となった。外相は「この土俵でけいこした選手から第2、第3の琴欧洲関が生まれることを期待している」と述べた。

 外相は昨年2月に外務省で琴欧洲関と会い、草の根文化無償資金協力で土俵整備費など約630万円の目録を贈呈。琴欧洲関が「ブルガリアに土俵を造ったらぜひ見に来てほしい」と要請していた。(ソフィア=関口圭)(20:00)

琴欧洲、審判に不満爆発…大相撲初場所3日目スポーツ報知のロゴ

 ◆大相撲初場所3日目 ○豊真将(寄り倒し)琴欧洲●(9日・両国国技館) 大関・琴欧洲(23)=佐渡ケ嶽=が、審判への不満をあらわにした。西前頭4枚目・豊真将(25)=しころ山=と、土俵際で投げの打ち合い。同体にも見えたが軍配は豊真将。物言いがつかずに支度部屋に戻ると、壁をたたき悔しがった。

 開口一番、「審判はだれ? なんで手を挙げないの」。最も近くにいたのが、所属する佐渡ケ嶽部屋付きの粂川親方(元小結・琴稲妻)と聞くと「一緒に落ちたかと思った」と振り返った。

 昨年秋場所も勝負判定への不服を口にし、師匠・佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が、審判部から厳重注意を受けた“前科”も。放駒審判部長(元大関・魁傑)は「みんなが見ているんだからそんなこと言わないで、しっかり取った方がいい」と話した。一通り話すと「まあしようがない。あしたから頑張ります」と、気持ちを切り替えていた。

(2007年1月10日  スポーツ報知)


朝青龍が出島に敗れる波乱 小結以上に早くも全勝なしNIKKEI NET

 大相撲初場所3日目(9日・両国国技館)20度目の優勝を目指す横綱朝青龍が平幕の出島に一方的に押し倒され、初黒星を喫する波乱があった。朝青龍の連勝は18でストップし、元大関の出島は6個目の金星を挙げた。

 大関魁皇も安美錦に寄り切られて初黒星。3日目で小結以上の全勝力士がいなくなったのは1991年九州場所以来。

 ほかの大関陣は、小結露鵬を押し出した千代大海、関脇雅山をはたき込んだかど番の白鵬はともに連敗を免れて2勝目を挙げた。栃東は時天空を押し出して初日を出したが、琴欧洲は豊真将に寄り倒され、連敗で2敗目を喫した。

 勝ちっ放しは平幕の安馬、豊ノ島、玉春日、玉乃島の4人となった。[共同]


取組決定!朝青龍は露鵬と初日Dailysports online

 日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で大相撲初場所(7日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。4連覇で20度目の優勝を狙う横綱朝青龍は初日に小結露鵬、2日目に新鋭の琴奨菊と対戦する。

 初のかど番となる大関白鵬は初日に安美錦、2日目に出島の挑戦を受ける。大関琴欧洲と小結稀勢の里の顔合わせは初日の好取組。初日はこのほか、左ひざに不安を抱える大関栃東が琴奨菊と、進境著しい豊真将は安馬と対戦する。

 十両以上で初日からの休場者は3場所ぶりに1人もいなかった。


V20に挑む朝青龍が本命 琴欧洲、稀勢里にも期待北海道新聞 道新スポーツ

 大相撲初場所は7日、東京・両国国技館で幕を開ける。朝青龍独走の流れは続くのか。今年の角界を占う意味でも、興味深い場所となる。

 主役は史上5人目となる優勝20回の大台に挑む朝青龍だ。現在3連覇中で連勝は16。しかし右肩に不安を抱えている上に、年末年始は約10日間も故郷のモンゴルに滞在するなど、けいこ量はかなり少ない。普通なら「連覇に暗雲」と言いたいところだが、大関以下の力士との差が大きいため、優勝争いの本命からは外せないだろう。

 2番手には琴欧洲を推したい。昨年はずっと悩まされていた右ひざ痛も快方に向かい、大関に昇進したころの豪快な相撲が戻りつつある。

 ほかの大関陣では、全休明けで初のかど番を迎える白鵬に注目が集まる。骨折した左足親指の回復は順調で、復活への第一歩を踏み出せそうだ。

 楽しみなのは20歳の小結稀勢の里。まずは三役で初の2けた勝利を目指し、賜杯レースに加わりたい。(2007/01/05)


Dailysports onlineけいこ総見 琴欧洲が復活アピール

 初場所のけいこ総見で琴欧洲(左)を相手に汗を流す朝青龍=25日、両国国技館の相撲教習所

 大相撲初場所(1月7日初日・両国国技館)へ向けた横綱審議委員会(横審)によるけいこ総見が25日、両国国技館で行われ、大関琴欧洲が復活をアピールした。琴欧洲は4連覇で20度目の優勝を目指す横綱朝青龍と互角の内容で力強さを示し、一方の朝青龍は右肩を痛めて不安を残した。

 琴欧洲が横綱に直訴して三番げいこを挑んだ。長い手でまわしを引きつけると朝青龍も動きが取れず、投げの打ち合いでも負けてはいなかった。3勝4敗ながら内容は押し気味で、北の湖理事長(元横綱)も「琴欧洲の方がけいこがよかった。朝青龍は攻めあぐんでいた」と復調を認めた。

 申し合いは朝青龍が右肩の不調を訴え、7番で打ち止め。琴欧洲は、この肩透かしにちょっと不満顔だったが、右ひざの回復を再確認してご機嫌。「今年はけがで自分の相撲が取れなかったが、ひざは8、9割まで戻った。これからはサポーターじゃなく筋肉をつけたい」と、九州巡業からサポーターをはずした。

 大関2年目の逆襲へ。琴欧洲は「相撲に集中できるし、流れも動きもよくなった。来年こそ優勝したい」と自信も回復。“ストップ横綱”の一番手に浮上してきた。


産経新聞 Sankei WEB相撲部屋の年末年始 多忙の中、昔ながらの風情漂う 日本相撲協会の忘年会。協会としても年末年始の行事を大切にしている=21日、両国国技館(撮影・尾崎修二)

日本相撲協会の忘年会。協会としても年末年始の行事を大切にしている=21日、両国国技館(撮影・尾崎修二)


 来年1月7日に初場所初日を迎える角界。年末年始の力士はけいこに励みつつ、もちつきなど恒例行事にも追われる。大関琴欧洲や関脇琴光喜らを擁する佐渡ケ嶽部屋でも大掃除や力士の家族らも出席する新年会が予定され、昔ながらの部屋制度の風情を醸し出す。(運動部 奥山次郎)

 力士18人の佐渡ケ嶽部屋では31日まで通常通りにけいこを行う。力士が引っ張りだことなるもちつき大会のスケジュールもぎっしり詰まっている。後援会関係者を対象とした部屋主催のもちつきは28日。幼稚園などの依頼に応じて部屋のある千葉県松戸市内だけではなく東京都内にも若い衆を派遣する。

 多忙を極めるのは、力士だけではない。先代親方(元横綱琴桜)のおかみさんである鎌谷妙子さんは、お歳暮の受け取りにてんてこ舞い。「1日に70〜80個、届くときもあります。肉や魚、野菜といった食品が多い。22日は新巻きサケが15本ほどありました。ありがたいことです」。山のような食品は、ちゃんこの材料となってあっという間に消えていく。

 元日と2日はけいこ休み。元日は午前10時から親方(元関脇琴ノ若)一家や在籍力士、部屋付きの親方衆、呼び出し、床山とその家族が集まって、総勢70人による新年会を開催する。親方の訓示の後に部屋頭である琴欧洲が新年の抱負を述べ、宴会に入る。

 料理はおせちや雑煮。一般家庭と変わらない。ところが、あまりおもちを好んで食べない、というのが最近の力士の傾向とか。パワーの源となる米離れは日本人力士にとっては深刻でもある。

 もっとも、力士はえびすこ(大食漢)で酒にも強い。ところが、師匠の面前での泥酔はご法度ということもあり飲食は控えめ。午後1時過ぎには散会し、その後は各自の時間を過ごす。

 今年の新年にはちょっとしたハプニングがあったという。ある幕下力士が飲み過ぎたらしい。親方や琴光喜が酒のペースを落としたことに腹を立て、親方らに向かって「そんな飲み方だから、お前らは関脇止まりなんだ」と言い放った。番付社会では、あるまじき暴言だが、新年の席ということで、大目に…。

 鎌谷さんが最も楽しみにしているのが、2日のOB訪問だ。午前9時ぐらいから親方へのあいさつ客がひっきりなし。「けいこに耐えられずに逃げ出した子が『自分が間違っていました』なんて頭を下げにくることもあります。家族同然に暮らした子が顔を見せてくれるのはうれしい」

 新年会やOB訪問でお年玉を配るのは親方の大切な仕事だ。対象は30歳の琴光喜を含めた弟子のほか、部屋関係者やその家族全員。額は基本的に同じで、前年の活躍などによって色が付く。「金額は秘密」とのことだが、配られる数は2日間で軽く100を超える。

 3日からは通常のけいこが始まり、おとそ気分は一気に抜ける。一般社会と違って相撲部屋の正月には緊張感がつきもの。「先代親方は現役時代から『初場所が終わらないと正月がこない』と言い続けています。私も部屋のみんなに勝たせたいので、正月は落ち着かないものです」と鎌谷さん。迫る年頭場所に目が向いている。

 ■佐渡ケ嶽部屋の年末年始

12月28日 もちつき大会
    31日 けいこ納め・大掃除
 1月 1日 新年会
    2日 OB訪問
    3日 けいこ始め
    5日 取組編成会議
    6日 土俵祭り
    7日 初場所初日

(2006/12/26)


Dailysports online相撲連盟局長叙勲に琴欧洲も出席


 29日、ソフィアで旭日小綬章の伝達式に出席したブルガリア相撲連盟のリリアナ・カネバ事務局長と大関琴欧洲(共同)

 ブルガリアの首都ソフィアの日本大使公邸で二十九日、ブルガリアでの相撲の普及に尽力した同国相撲連盟のリリアナ・カネバ事務局長への旭日小綬章の伝達式が行われた。大相撲九州場所を終えたばかりの大関琴欧洲やパルバノフ大統領も出席し、事務局長は「来年は琴欧洲にぜひ、横綱になってほしい」とエールを送った。

 事務局長はブルガリアで一九九五年に連盟を設立。琴欧洲を相撲の世界に導き、日本行きを支援したことで知られる。伝達式では「相撲は日本では生き方そのもの。ブルガリアでも私たちの文化の一部となった」などとあいさつし、琴欧洲は「(叙勲は相撲に例えると)横綱に値する」と祝いの言葉を述べた。

 福井宏一郎・駐ブルガリア大使は「ブルガリア相撲連盟は二十七支部で選手も約五百人。(事務局長の活動は)両国の友好の懸け橋」などとたたえた。

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琴欧洲が里帰り

 大関・琴欧洲(23)=佐渡ケ嶽=が27日、母国・ブルガリアへ一時帰国。昨年春場所後以来の里帰りで、12月1日に再来日し、3日から始まる冬巡業に参加。今年は、右ひざと足首のけがに泣かされ、思うような成績を残せなかったが、最後の九州場所で10勝を挙げ復調気配。「久しぶりに帰る。(移動に1日近くかかるため)いる時間は短いけどうれしい」。母国で気持ちを新たにし、1月から始まる初場所(両国国技館)で、初優勝を狙う。
(2006年11月28日06時05分  スポーツ報知)

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【大相撲】改名効果!豪快さ戻り、琴欧洲が3連勝!

 大相撲九州場所3日目(14日、福岡国際センター)大関琴欧洲(23)は平幕安馬(22)を突き出して、初日から3連勝。場所前に改名した効果もあって、大関とり場所となった昨年九州を思わせる進撃だ。3連覇を狙う横綱朝青龍(26)やカド番脱出を目指す大関魁皇(34)は全勝を堅持。大関栃東(30)が平幕普天王(26)に敗れ、今場所の横綱大関陣で初の黒星を喫した。(観衆=3743人)

 1年前の強さが戻ってきた。琴欧洲は長いリーチからの張り手の連打で前へ。安馬を土俵下へ突き出すと、どうだと言わんばかりに見下ろした。

 「向こうは何をしてくるか分からない。作戦はその日ごとに考えているよ」。春場所前に右ひざを痛めてから満足な相撲が取れなかったが、ようやく全快。「気持ちいい。これが本当の相撲」と笑みがこぼれた。

 9月27日に琴欧州から琴欧洲に改名して臨んだ今場所。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「けがが多かったし、九州で変えれば運気も変わるだろう」と期待を寄せた。効果はテキ面。州から洲へ。九州場所会場は福岡市博多区中洲の繁華街から近い。周囲から「中洲で頑張るつもりか」と冷やかされ機嫌を悪くしたが、土俵で大活躍だ。

 嬉しいニュースも後押しする。同じブルガリア人でサッカーJ1千葉のDFイリアン・ストヤノフ(29)が、12日にクラブと新たに2年契約を結んで日本に残ることになった。場所前には先代佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)の鎌谷紀雄さん(65)が、小倉の神社まで行ってお守りをもらってきてくれた。昨年の九州場所も先代が祈願に行って、大関昇進を決めた。まさに百人力だ。

 大関に昇進しブームを巻き起こしてから、早くも1年。ゲンのいい九州で「意識は出てきているみたい」(佐渡ケ嶽親方)という悲願の初優勝へ。賜杯を手にすれば、中洲で大モテだろう。(渡部陽之助)

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藤枝から魚津へバス移動、屈強の力士もくたくた 秋巡業アサヒ・コム

2006年10月21日17時26分

 21日に富山県魚津市であった大相撲秋巡業で、屈強な力士たちが一様に疲れた顔を見せた。前日、太平洋側の静岡県藤枝市から、バスで6時間半も揺られ、日本海側まで移動したのが原因。

 特に大変だったのはベテラン勢。大関栃東は「6時間半は久しぶりできつかった」。腰の負傷で秋場所を途中休場した大関魁皇も「長いから腰がしんどい」。

 身長203センチの大関琴欧洲にも厳しい移動だった。「足が前の座席に当たるから、斜めに座るしかなかった。疲れが取れないよ」。足の長さも、この時ばかりはあだとなった。

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琴欧州、「琴欧洲」に改名 親方「気持ち切り替えて」アサヒ・コム

2006年09月27日19時00分

 大相撲の大関琴欧州(23)=ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が27日付で「琴欧洲」と改名した。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「字画はこの方がいいので、以前から改名を考えていた。ここのところ停滞気味なので、気持ちを切り替えてさらに頑張って欲しい」。

 現師匠も「琴の若」から「琴乃若」「琴ノ若」と改名し、「若」のくさかんむりに切れ目を入れる細かい手直しをしたことも。字画にこだわる部屋の伝統を、欧州出身の大関も受け継いだ。

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アサヒ・コム大相撲秋場所千秋楽
朝青龍、連覇を白星で締めくくる


 大相撲秋場所(国技館)千秋楽の24日、前日に18回目の優勝を決めたものの2敗目を喫した横綱・朝青龍は、今年に入って3連敗と苦手にしていた大関・白鵬を寄り倒し、連覇を白星で締めくくった。白鵬は3連敗となり、8勝7敗で場所を終えた。

 千代大海は琴欧州との大関対決に敗れ、琴欧州と同じ10勝5敗。大関・栃東は露鵬の投げに屈して9勝にとどまった。

 優勝争いを演じた安馬は北勝力を寄り切って11勝4敗。今場所3大関を倒した安美錦も、小結・黒海を引き落として白星を11に伸ばした。6日目に朝青龍に土をつけた小結・稀勢の里は不戦勝で楽日に勝ち越した。

2006年09月24日18時08分

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琴欧州復活!連勝スタート…大相撲秋場所第2日

琴欧州(右)はライバルの稀勢の里を寄り切りで下し、連勝スタート

琴欧州(右)はライバルの稀勢の里を寄り切りで下し、連勝スタート

 ◆大相撲秋場所2日目 ○琴欧州(寄り切り)稀勢の里●(11日、両国国技館) 西大関・琴欧州(23)=佐渡ケ嶽=が復活へのろしを上げた。1勝4敗と負け越していた東小結・稀勢の里(20)=鳴戸=を寄り切り、大関昇進5場所目で初の連勝スタート。綱取り再挑戦の東大関・白鵬(21)=宮城野=に注目が集まる中、角界のベッカムが主役の座を強奪する。白鵬と大関復帰を目指す東関脇・雅山(29)=武蔵川=はともに初白星。

 戻ってきた。強い琴欧州が復活だ。4連敗中と苦手の稀勢の里に左を差し、一呼吸置くと一気に前へ。初日に白鵬を破り勢いに乗る相手を土俵下まで転がすと雄たけびを上げた。「思い切って当たっていこうと思った。落ち着いていた」短い言葉に確かな手応えが感じられた。

 秋は琴欧州の季節だ。04年は史上最速の所要11場所での新入幕場所で9勝6敗と勝ち越した。昨年は初日から13連勝を決め、九州場所後の大関昇進への土台を固めた。そして今場所。入幕後2度目、大関昇進5場所目で初めての連勝スタート。「うれしいですね」と言葉を弾ませた。

 大関昇進後、右ひざじん帯の負傷に悩んだ。ひざの悪化は足首にも影響。一時はそんきょもできなかったが、苦闘の日々は8月の北海道巡業で好転する。知人に紹介された整体師の診察で痛みが和らいだ。場所前には負傷後、初めて師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に「もう痛くありません」と伝えた。苦手の稀勢の里戦で復活の度合を占っていた親方は、予想を上回る完勝に「ここ2場所はけがを悪化させないかとドキドキしていたがもう安心です」と太鼓判を押した。

 8月には5社目となるビール会社のCMが決定。初CMは昨年11月。わずか9か月でこれほどの出演は角界では最速記録だ。大手広告代理店関係者は「欧州出身力士の草分け的存在と甘いマスクが人気の理由です」と明かす。人気に力が伴えば白鵬に続く綱取り挑戦への期待が膨らむ。「一日一日やるだけです」実りの秋が続くよう、目の前の一番へ全神経を集中させる。(2006年9月12日06時01分  スポーツ報知)

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NIKKEI NET琴欧州に復調の兆し、出げいこで白鵬と大熱戦

 右ひざ痛などで精彩を欠いていた大関琴欧州に、少しずつ元気が戻ってきた。31日は大相撲秋場所(9月宮城野部屋へ出げいこを敢行、白鵬を相手に汗を流す琴欧州(右) 10日初日・両国国技館)で横綱昇進を目指す大関白鵬のもとへの出げいこを敢行した。

 同行した師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によれば、大関本人が出げいこを希望した。千葉県松戸市の部屋を朝6時30分に出発し、車で1時間以上もかけて東京都墨田区の宮城野部屋へ到着。白鵬とは土俵際での投げの打ち合いなど熱のこもった13番を展開し、203センチの長身を泥だらけにした琴欧州は「いつもと相手が違うから、使う筋肉も違うよ。右ひざはだいぶよくなった」と充実した表情で話した。

 結果は6勝7敗とほぼ互角。前傾姿勢でどんどん前に出る取り口が、何よりも復調の兆しだった。3月の春場所前に右ひざを痛めてからは9、8、8勝止まり。存在感は薄くなる一方だっただけに、佐渡ケ嶽親方は「しこがだいぶ踏めるようになってきた。先場所などがいい薬になっている」と目を細めた。

 今後も出げいこは続ける。白鵬も「背が高いし、土俵際も残るからね。おれの部屋で寝泊まりすればいいくらい」と大歓迎だ。綱とりの後輩大関に刺激を受け、琴欧州の逆襲はなるか。〔共同〕2006.8.31

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DailySports online琴欧州と把瑠都がCM共演
発泡酒のテレビCMで俳優の江口洋介(中央)と共演する大関琴欧州(右)と幕内把瑠都
 
発泡酒のテレビCMで俳優の江口洋介(中央)と共演する大関琴欧州(右)と幕内把瑠都

 大相撲の大関琴欧州と幕内把瑠都が発泡酒のテレビCMに出演することが29日、日本相撲協会から発表された。来月5日から全国で放送される。

 色白で甘いマスクの欧州出身の両力士だけに、広告代理店の担当者は「2人とも大きくてインパクトがあり、ハンサムで華もある」と起用理由を説明。名古屋場所前の6月に収録され、俳優の江口洋介と共演した。

 テレビ出演の多い琴欧州は「CMにもテレビにも慣れた」と早くも“ベテラン”の風格を漂わせ、CMは2度目の把瑠都も「全く緊張しなかったよ」と土俵外でも大物ぶりを発揮していた。      2006.8.30

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琴欧州“オシム流”で完全復活だ

 大相撲の大関・琴欧州(23)=佐渡ケ嶽=が、“オシム流”けいこで完全復活を目指す。12日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で秋場所(9月10日初日、両国国技館)へ向けたけいこを再開。11日に巡業から帰ってきたばかりだが、幕下力士を相手に黙々と汗を流した。

 右ひざと足首のけがが長引き、ここ数場所は満足できる成績を残せない人気大関。復活への手本とするのがサッカー日本代表・オシム監督の考えだ。同監督とは食事に行くなど親交があり、アドバイスを受けたこともあるだけに「相撲がバラバラになっている。よく考えながら早くまとめていきたい」と“考えながら走る”サッカーならぬ“考えながら攻める”相撲で調整していく方針だ。

 オシム・ジャパン誕生以降は「邪魔しちゃいけない」と連絡も取ってないが「9月になったら落ち着くかな」と、再会を楽しみしていた。

(2006年8月13日06時00分  スポーツ報知)

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豆力士大関に挑戦 児童100人相撲の基本学ぶ 村山
(河北新報ニュース)


琴欧州関に体当たりで挑戦する子どもたち

 山形県尾花沢市出身の大相撲・佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)や、同部屋の大関琴欧州らが指導に当たる「少年相撲教室」(日本相撲協会主催)が31日、村山市の市民体育館で行われ、子どもたちが相撲の基本を学んだ。

 同市内の9小学校の3―6年生約100人が参加。実際にまわしを着けて土俵に上がった子どもたちは、佐渡ケ嶽親方から「土俵では礼儀を大事に」などと注意を受けながら、しこ、すり足などを繰り返した。

 琴欧州関を相手にぶつかりげいこも行われ、子どもたちが4人がかりで大関を土俵際に追い込むと、「あと少し」「あきらめるな」などと歓声が上がった。

 大久保小3年の保科壮君(8つ)は「琴欧州関に片手で軽々と持ち上げられ、悔しい。お相撲さんのような大きな体になれたらなあ」と話していた。

2006年07月31日月曜日

【尾張】

一宮でわんぱく子ども相撲

琴欧州関らも参加

 一宮市の「市民わんぱく子ども相撲大会」が2日、同市尾西相撲場であった。大相撲名古屋場所で近くの幼稚園に宿舎を構える大関琴欧州関ら佐渡ケ嶽部屋の力士3人が、合間に小学生たちと相撲をとって交流した。

 大会は市内の小学生を対象に毎年行われており、26回目。今回は1年生から6年生までの男女66人が参加し、学年ごとにトーナメント方式で個人優勝を目指して争った。

 競技の合間に琴欧州関らが土俵に上がると、参加した小学生や地域の人たちは拍手で歓迎。早速、取組が行われ、子どもたちは2、3人ずつ一度に力士と対戦した。全力でぶつかる子どもらが軽々と肩で担ぎ上げられると、会場は温かい笑いに包まれた。

 各部門の優勝者は次の皆さん。

 1年 一瀬竜太▽2年 渡辺隆憧▽3年 小川直輝▽4年 三輪龍志▽5年 今尾大地▽6年 河合一摩

中日新聞(横井武昭)

子ども相撲大会 琴欧州関らと交流 一宮

 一宮市西五城の尾西相撲場で2日、第26回市民わんぱく子ども相撲大会が開かれ、佐渡ヶ嶽部屋の大関・琴欧州関ら力士3人が小学生らと交流した。

 大会には同市内の小学生66人が参加し、学年別のトーナメント方式で優勝を争った。交流は、佐渡ヶ嶽部屋が同市開明の金剛幼稚園を名古屋場所の宿舎にしていることから、毎年行われている。朝げいこを終えた力士らは、児童たちを相手に相撲を取ったり、幼児を抱き上げて記念写真に収まったりした=写真=。

 小学1年生の部で優勝した同市別明町、貴船小1年一瀬竜太君(6)は、「お相撲さんは大きかったけど、一生懸命押したら勝てました」と喜んでいた。

(2006年7月3日  読売新聞)

【大相撲】琴欧州、デパートでトークショー!お中元にも関心

琴欧州


骨付きハムをほおばる琴欧州。お中元商品に興味津々だった(撮影・瀧誠四郎)

ブルガリア出身の大関琴欧州が15日、東京・新宿タカシマヤでトークショーを行った。サイン会を開いた後、お中元商品の試食会に参加し、豚肉、カステラなどに舌鼓を打った。2年前にお中元の存在を知った琴欧州は、今年は所属する佐渡ケ嶽部屋に魚の詰め合わせとソーセージをプレゼント。「両親にも何か贈りたい」とカタログに目を通していた。



琴欧州関 笑顔で「おかみさん」にお中元 新宿タカシマヤで注文

FujiSankei Business i. 2006/6/16
 食べて選んで贈ります−。

 百貨店、新宿タカシマヤ(東京都渋谷区)10階のお中元ギフトセンターに15日、ブルガリア出身の人気力士、大関の琴欧州関が訪れ、所属する佐渡ケ嶽部屋の大おかみ(先代佐渡ケ嶽親方夫人)に魚の煮付け、若おかみ(現佐渡ケ嶽親方夫人)にはソーセージのセットを選んで注文した。

 高島屋では伝票記入の必要がなく、スピーディーにお中元を注文できる仕組みを導入。琴欧州関もカタログを見ながら、商品を選んで指し示し、発送を依頼した。お中元センターの扱いは国内向けに限定しているため、ブルガリアの母親には別の売り場で品物を選んで贈るという。

 贈り物を選ぶ前に、琴欧州関は「新宿タカシマヤ」が今シーズンの目玉として用意した、独ミュンヘンのダルマイヤーがつくった巨大な骨付きハムや、日本の梅干し、そうめんなどを試食した。「日本食はどれも大好き」という大関らしく、多くの外国人が苦手とする梅干しも、ぺろりと食べて「甘いねえ」と言って、顔をほころばせた。

 高島屋によると、今月11日までのギフトセンターの売り上げは、「新宿タカシマヤ」で前年同期比42%増、「日本橋高島屋」が14%増と好調。関東地域の9店舗合計で前年同期実績を2割上回る売り上げで、景気の回復基調を数字が表している。

投げ技に大きな歓声
 琴欧州らが取組披露

 7日、イスラエル・カイサリアの円形劇場で行われた大相撲、佐渡ケ嶽部屋の公演(共同)

 7日、イスラエル・カイサリアの円形劇場で行われた大相撲、佐渡ケ嶽部屋の公演(共同)

 【カイサリア(イスラエル中部)8日共同】イスラエル訪問中の大相撲、佐渡ケ嶽部屋の力士らが7日、地中海沿岸のカイサリアにある古代ローマ時代に建てられた円形劇場で取組を披露、大関琴欧州の豪快な投げ技に約3000人の観客が大きな歓声と拍手を送った。

 イスラエルでは、テレビで相撲の特集が放映されたことはあるが、公演は初めて。12人の力士によるトーナメント戦の前に上手投げなどの決まり手、反則などの説明が行われ、また割りを見た観客らは柔軟な動きにため息を漏らし、感心していた。

 トーナメント戦では、関脇琴光喜らとのともえ戦を制した琴欧州が優勝。出身地のブルガリアから駆けつけた父親にトロフィーをプレゼントした。

(2006年06月08日 10時30分)東京新聞

琴欧州ら死海で浮遊体験 観光客誘致に一役

2006年06月09日 (岩手日報)

 【エンボケク(イスラエル東部)8日共同】日本人観光客誘致などのため、イスラエルを訪問中の大相撲、佐渡ケ嶽部屋の力士らが8日、ヨルダンとの国境にある塩水湖、死海で浮遊体験。身長2メートルを超える大関琴欧州らは巨体をそろりと水面に預け、体が浮き上がると「不思議だ」を連発した。

 ブルガリア出身の琴欧州も含め、イスラエル訪問は初めて。関脇琴光喜は4日の到着から連日イベントが続き疲れ気味だったが、「一番楽しみにしていた」という死海で「水が目に入ってすごくしみる」などと言いながら喜んでいた。

 死海は湖としては地球上で最も水面が低い海面下約400メートルに位置。主な水源のヨルダン川から流れ込んだ水が強烈な太陽光で蒸発し、凝縮された塩分の濃度は海水の約10倍に当たる約35%。体を預ければ自然に浮く。

 8日、イスラエルとヨルダンの国境にある死海で浮遊体験を楽しむ大関琴欧州(前方左)ら(共同)


大関・琴欧州、エルサレム観光でリラックス

朝日新聞2006年06月06日14時37分

 [エルサレム 5日 ロイター] イスラエルで初めての相撲公演を行うため同国を訪れている佐渡ケ嶽部屋の関取らは5日、エルサレムでの観光を楽しんだ。

 大関・琴欧州をはじめとする関取衆は、浴衣にサングラス姿で教会や嘆きの壁といった旧跡巡りを楽しんだほか、ラクダと一緒に記念撮影する姿などもみられた。

 一行の今回の滞在期間は6日間となっている。


琴欧州らイスラエル入り

 観光誘致で佐渡ケ嶽部屋

 【テルアビブ4日共同】日本人観光客誘致などのためイスラエル政府が招待した大相撲、佐渡ケ嶽部屋の力士らが4日、イスラエルに到着した。一行は7日、カイサリアにある古代ローマの円形劇場につくられた土俵で取り組みを披露するほか、8日にはヨルダンとの国境にある塩水湖、死海で浮遊体験を楽しむ予定。

 ブルガリア出身の大関琴欧州は両親もイスラエル入りしており、久しぶりの再会に「(初日から)楽しみが実現した」と喜びを語った。

 関脇琴光喜は「(パレスチナ紛争の地で)危険なイメージがある」と話した。中部テルアビブで会見したイスラエルのヘルツォク観光相は「(観光客誘致のため)厳しい入国手続きを解消していきたい」と述べた。

東京新聞(2006年06月04日 22時19分)


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