ソフィア・グローブ通信の報道によると、ブルガリアの考古学チームは初期新石器時代のものとされる4人の遺骨を確認した。遺骨はいずれも8000年前のもので、3人の成人男性と1人の子供だという。
ブルガリア月報(11月号) |
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2021.01.07
ブルガリアの首都ソフィアで6日、冷たい冬の湖に飛び込むキリスト教の信者たち。キリスト教の祝日「公現祭」の伝統行事で、聖職者が湖内に投げ込んだ十字架を手にした者はその年を健康に過ごせると信じられている。 【AFP時事】
春 秋 (プロブディフ市の公園で桃太郎の像)
テレビ番組のタイトルがごっちゃになって口をついた。「ナゼそこに?ポツンと日本人?」。昨秋、東欧のブルガリアを取材で訪れた時のこと。プロブディフ市の公園で桃太郎の像に出くわしたのだ。イヌ、サル、キジを従えて額に手をかざし、遠く鬼ケ島を見ている。
▼姉妹都市縁組の20周年を記念し、岡山市から1992年に贈られたという。聞けば、東京五輪では同市がブルガリアのホストタウンとなるそうだ。子どもらが、この地にホームステイするなど交流は続き、像はその象徴であろう。だが、園内では寂しげなたたずまい。「また来るよ」とも言えず、後ろ髪引かれつつ去った。
▼友好関係の永続を願い、また、偉人の功績を将来に伝えようと建立される像だが、受難の話もよく聞く。最近では米欧で、過去の人種差別的な言動を理由に強制的に倒されたり、撤去を求められたりするケースが相次いだ。権力の座を追われたリーダーらの像が、民衆の歓呼の中で地に伏していく様子も、何度見たことか。
▼数々の例は、長い歳月、歴史の風雪に耐える足跡を残すことが、いかに難しいかを示す。実在の傑物より、桃太郎のごとき、おとぎ話の主人公の像の方が差し障りなく、長く親しまれるかもしれない。いや待てよ。「彼は一方的な略奪者」なんて意見が出てこないとも限らない。人の世と像の相性、あまりよくないようだ。
およそ8000年前のものとされる遺骨がブルガリアの首都ソフィア東部にあるスラティナ地区の遺跡で発見された。研究チームリーダーは西洋文明がこの遺跡から始まったと推測している。ブルガリア科学アカデミーによる発表をもとにソフィア・グローブ通信が報じた。
ソフィア・グローブ通信の報道によると、ブルガリアの考古学チームは初期新石器時代のものとされる4人の遺骨を確認した。遺骨はいずれも8000年前のもので、3人の成人男性と1人の子供だという。
4人の遺骨は2か所に分かれて埋葬されており、1カ所では男性と子供が埋葬されていた。もう1カ所ではうつ伏せになった女性の遺骨と、横たわった男性の遺骨が確認された。
遺骨はいずれも紀元前6000年前のものと見られている。今回の遺骨は2019年に発見され、ソフィアのスラティナ遺跡で確認されたものとしては最古。研究チームのリーダー、ワシール・ニコロフさんによれば、この遺跡で遺骨が埋葬された状態で発見されたのは初めてのことだという。
スラティナ遺跡の発掘調査は30年以上にわたって続いている。これまで発見された発掘物から、この地域には農家や畜産家が暮らしていたと見られている。遺跡で発見された集落は紀元前6000年頃から5500年頃にかけて栄えていた模様。研究チームリーダーのニコロフさんは西洋文明が初期新石器時代のスラティナ遺跡から始まったと推測している。
2020/05/29
[株式会社誠文堂新光社]
株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)は、2020年6月15日(月)に、『旅と刺繍と民族衣装』を発売いたします。
全国にファンを持つ東京・谷中のショップ「東欧民芸クリコ」の魅力を本書にまとめました!!︎
「東欧民芸クリコ」は東欧をこよなく愛する店主が、年に3~4回、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、ポーランドなど東欧各地へ旅に出て、現地の蚤の市やヴィンテージコレクターから直接買い付けた民族衣装、刺繍やアクセサリーの並ぶお店です
本書では、そんなクリコの店主の買い付けた東欧各地の民族衣装を一つ一つ丁寧に紹介しています。
さまざまな意匠の凝らされた、地域ごとに異なる、ブラウスやドレス、ベストなどを取り上げて、生地の質感、刺繍のモチーフの意味など、東欧を愛する店主ならではの視点でポイントも説明。
大胆だったり繊細だったり、かわいらしく、個性あふれる刺繍は、細部がわかるよう写真をアップにして掲載しているので、見応えあり!
また、民族衣装の紹介のほか、店主自身が着るクリコ流民族衣装コーディネート、インスタにアップしているクリコのデイリースタイル、東欧の旅の買い付け日記などなど、クリコの魅力満載の240ページ!
クリコファンはもちろん、民族衣装好きの方、テキスタイル関連の方、旅好きの方、東欧好きの方にぜひ手にしていただきたい一冊。眺めて楽しいビジュアルブックです!
【目次抜粋】
●Chapter _01
クリココレクションPart 01:ウクライナ/ルーマニア/ハンガリー
●Chapter _02
クリコお出かけスナップ:クリコの民族衣装な休日
●Chapter _03
クリコ東欧の旅の記録:ブダペスト(ハンガリー)/ウィーン(オーストリア)/ワルシャワ(ポーランド)/アムステルダム(オランダ)/ブラチスラバ(スロバキア)/ベルリン(ドイツ)/プラハ(チェコ)/ソフィア(ブルガリア)/ブカレスト(ルーマニア)
●Chapter _04
クリコInstagramな日々:服のコーデ/靴のコーデ
●Chapter _05
クリココレクションPart 02:スロバキア/チェコ/マケドニア/スイス
ほか
【著者プロフィール】
東欧民芸クリコ(とうおうみんげいくりこ)
東京・谷中にある民族衣装と雑貨の店。東欧を愛する店主・栗山加奈子が、年に数回、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、ポーランドなどに旅に出て、蚤の市や現地のヴィンテージのコレクターから買い付ける。現代の感覚で着こなせるフォークロアなアイテムを紹介、コーディネートのコツなどを発信している。
【書籍概要】
書 名:旅と刺繍と民族衣装
著 者:東欧民芸クリコ
仕 様:四六判、240ページ
定 価:本体1,800円+税
発売日:2020年6月15日(月)
ISBN:978-4-416-52001-7
【書籍のご購入はこちら】
誠文堂新光社 書籍紹介ページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/craft/43018/
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株式会社 誠文堂新光社
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2020/5/13(水)
ホモ・サピエンスの頭蓋骨(2010年3月17日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News |
【AFP=時事】ブルガリアの洞窟で発見された歯と骨の破片が、欧州最古の現生人類ホモ・サピエンスのものであることが分かった。
歯と骨の破片は、ブルガリア北部バチョキロ(Bacho Kiro)洞窟で発見されたもので、国際研究チームによって分析された。「ホモ・サピエンスが最初に中東から欧州に到着し、ネアンデルタール(Neanderthal)人と5000~1万年間共存していた時期のものだ」と、発掘調査チームを率いた一人で、ブルガリア科学アカデミー(Bulgarian Academy of Sciences)考古学研究所のニコライ・シラコフ(Nikolay Sirakov)教授は12日、AFPに対し語った。
シラコフ氏は「科学者らはこれまで、これらの出来事が起きたのは4万2000~3万8000年前だと推定していた」「われわれは、それ以前に起きたことを証明した」と述べた。
英科学誌「ネイチャー(Nature)」と「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に今週発表された論文は、ホモ・サピエンスが約4万5000年前には欧州一帯に存在していたことを示唆している。
今回国際研究チームで年代特定に関わったコレージュ・ド・フランス(College de France)は、バチョキロで発見された歯と骨は「上部(後期)旧石器時代におけるホモ・サピエンスの存在を裏付ける、知られている中で欧州最古の例だ」と説明。約4万5000年前に欧州に到着した現生人類は、ネアンデルタール人が住んでいた場所に進出し、徐々に取って代わるようになったという。
ネアンデルタール人と現生人類が共存していた時代については、現在も広範な研究と議論が行われており、今回の発見はこれらに新たなデータを提供することになるだろう。
今回、炭素14年代測定法の予備段階で歯と骨は、4万6940~4万3650年前のものと推定された。また、コレージュ・ド・フランスによると、骨片に存在するミトコンドリアDNAの解析に基づいた第2の方法では、4万4830~4万2616年前のものとの結果が出た。
「これらの結果は、現生人類がユーラシア大陸の中緯度地域に4万5000年前よりも早い時期に広がっていたことを示すものだ」とコレージュ・ド・フランスは述べている。「ネアンデルタール人と重なる場所に住みつつ、(ホモ・サピエンスは)ネアンデルタール人の行動に影響を及ぼして、彼らに取って代わっていった」 【翻訳編集】 AFPBB News
政府は27日の閣議で、ブルガリア大使に奈良平博史元国土交通審議官(写真)、スロバキア大使に中川真元内閣官房審議官を充てるなどの人事を決めた。古賀京子ボリビア大使の辞職も認めた。発令はいずれも30日付。【時事通信社】
01月28日
岡山市の小学校の給食にブルガリアの郷土料理が28日、お目見えしました。
ブルガリアの郷土料理「ムサカ」は、岡山市立伊島小学校の28日の給食に出されました。
岡山市は、この夏の東京オリンピック・パラリンピックでブルガリアのホストタウンになっています。
子どもたちにブルガリアの文化を体験してもらおうと、岡山市立の91の小学校では給食で「ムサカ」を提供します。
(児童はー)
「初めて食べて結構おいしかったです」
「グラタンみたいな」
「新種のグラタンって感じがします」
「酸っぱかったり」
Q.ヨーグルトが入ってるんだけど分かった?
「いや 全然分かりませんでした」
「ムサカ」は炒めたひき肉と野菜にブルガリアを代表する食材、ヨーグルトと、溶き卵をかけてオーブンで焼き上げた料理です。
(記者)
「ヨーグルトの酸味が苦手かなと先生も心配してたんですけど、皆さん完食しています」
(児童はー)
Q.オリンピックではどこを応援するの?
「僕は日本を応援するんですけど、ブルガリアも応援したいです」
Photo by Yoal Desurmont on Unsplash
ブルガリアでは海外移民が急激に増加。国内の人口が減少し社会的な問題となっている。
1980年代末、ブルガリアの人口は約900万人だったが、2018年は700万人に及ばなかった。国連人口報告書によると、2050年にブルガリアは人口の23%を失うと推定されている。
人口減少の理由は、出生率の低さに加え急激に増加している海外移民にあるとされている。ブルガリア政府は移民関連の統計を公開していないが、一部では毎年少なくとも6万人が祖国を離れていると推定されている。2017年の一年間で、ドイツに移民した人数だけで3万人を超えるとの推定値もある。
ブルガリアの有名大学・ソフィア大学の経済学科教授を務めるCvetan Davidkov氏は、医師から建設労働者に至るまで、ほとんどのブルガリア人は海外により良いチャンスがあると信じているとし、人材流出はすべての経済分野に影響を与えていると指摘している。ブルガリアの月間最低賃金は320ドルで、EU加盟国の中で最低水準だ。2018年と2019年(推定値)のGDP成長率は3.3%、3.1%だ。
人口減少の理由のひとつは、他のEU加盟国で自由に仕事をしたり、居住や旅行が可能な点だ。 2006年にEU最大の経済大国・ドイツを訪れたブルガリア人の数は8000人だったが、翌年にブルガリアがEUに加盟した後には2万人まで増えた。
人口流出問題を解決するため、ブルガリア社会は「帰還者」(Returnee)にフォーカスを当てている。例えば、国内民放放送「ブルガリア・オンエア」は、海外から祖国に帰ってきたブルガリア人のサクセス・ストーリーを取り上げる「ザ・リターニーズ」(The Returnees)というTV番組を放映している。同プログラムは今まで、医師、技術者、ビジネスマン、芸術家、IT専門家など70人余りの帰還者たちの姿を報じた。
ザ・リターニーズの司会者であるPetya Kertikova氏は、海外に住むブルガリア人は祖国の肯定的な変化を直接目の当たりにした時に受け入れることができるとし、多くのブルガリア人がホームシックのために戻ってくるが、一方で国の発展に寄与したいという動機を持った帰還者も多いと話している。
なお、Kertikova氏自身は、2年前に米国・シカゴにある小規模のブルガリア放送局でTV司会者として働いていた。ある日、結婚式に出席するため故郷を訪問した際、変化した祖国を見て米国に帰る航空券をキャンセルしたという。今後、番組を通じて祖国に帰ってくることを躊躇しているブルガリア人の迷いを取り除くというのが、彼女のモチベーションになっているという。
例年ですと9月後半にカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、そしてブルガリア固有品種のマヴルッド等の摘み取りへと移っていきます。今年も2018年同様、葡萄の出来がとても良く、来年以降高品質なワインができそうだと期待が膨らみます。
今回初めてリリースされる2018年ヴィンテージボトル「シュヴァル」の中に、シラーとネッビオーロの交配によって造られたブドウ品種「ルビン」があります。
ルビンはブルガリアの北部、ドナウ平原のプレヴェンにおいて1950年代に生み出された交配品種です。豊かな果実味、滑らかなタンニンに上品な酸など両品種の特性が感じられる口当たりの良さが人気です。
ブルガリア最東南部、ギリシャとトルコの国境地帯にあるカタルジーナ・エステイトは古代トラキア人がワインを造っていた場所で、カタルジーナの人気ブランド「メゼック」の名前にもなったエステイト近くのメゼック町には、ワイン造りで有名だったトラキア王の墳墓があります。そのトラキア王はワイン造りと共に黄金の装飾品や駿馬の飼育で知られていて、カタルジーナのシンボルはその駿馬になっています。
フランス語で馬を意味する「シュヴァル」とカタルジーナのシンボルを重ねた新ブランドのエレガントな味にご期待ください。
【シュヴァル ルビン2018】
熟した赤い果実、オーク、スパイス香が一体となりボリュームのあるボディとヴェルベットのような柔らかい舌触り、長い余韻を味わえます。パスタ、赤身肉のグリル、リゾット等と好相性。
Aol-14.5% オーク樽熟成8ヶ月 2,700円(税別)
※9月下旬発売予定
※白の「シュヴァル ヴィオニエ」も同時発売予定
2019年09月04日
京都府亀岡市に滞在しているブルガリアの若者たちが3日、亀岡市東別院町の東別院小を訪れ、ブルガリアの伝統的なダンスを一緒に踊って交流を深めた。 訪れたのは、高校生と高校を卒業したばかりの9人と教師1人の計10人。スポーツ国際交流団体「ISPOA」(亀岡市)の招待で8月29日に来日し、スポーツを通した交流活動に参加している。 交流会では、同小児童1~6年の計26人が出迎えた。児童たちが英語を交えて学校紹介を行った後、若者たちは自国のダンスや歌を披露。音楽に合わせながら、児童と手をつないで軽やかなステップを踏んだ。 マリア・テルチエワさん(18)は「小学校教師になるのが夢。子どもたちからもらった素晴らしい体験を生かしたい」と興奮気味に話した。一行は4日に帰国する。 |
ブルガリアの若者と交流する東別院小児童たち(亀岡市東別院町・東別院小) |
〔AFP=時事〕(2019/08/21)
【キュステンディルAFP=時事】緑豊かなブルガリア・リラ山脈の湖のそばで19日、「霊的な新年」を祝うため白ずくめの数千人が集まり、輪になって瞑想的なダンスを踊った。(写真はダンスを一斉に踊るユニバーサル・ホワイト・ブラザーフッド教団の信徒ら)
標高2100メートルの「リラの7つ湖」周辺まで登った信徒らは同心円状に並び、1時間以上にわたって歌やバイオリンに合わせて踊った。
「パネウリスミー」という名で知られるこのダンスを踊るのは、1897年にブルガリアの神学者ペタル・ダノフがキリスト教とインドの神秘主義を合わせて創始した教団「ユニバーサル・ホワイト・ブラザーフッド」の信徒たち。
信徒らは、宇宙のポジティブなエネルギーは8月19日前後にリラの七つ湖一帯で最も強力になり、このダンスを踊ることで、そのエネルギーを伝え、世界に広めることができると考えている。
この教団はブルガリアが共産主義体制だった間は禁じられ、現在もキリスト教の正教会からはカルトとみなされている。基本としている教義は、兄弟愛、健康的な習慣、前向きな思考、自然と調和した生活だという。
教団では信徒の正確な数を把握していないが、世界で数万人かそれ以上はいると推定されている。フランス、ベルギー、スイスなどが最も多いが、米国、カナダ、メキシコ、アイスランド、コンゴ民主共和国などにも信徒がいるという。
30年ほど前にユニバーサル・ホワイト・ブラザーフッドの信徒になったという機械エンジニアの男性(59)は、「パネウリスミーは音楽と身体の動きを合わせたもので(・・・)この運動によって私たちは身体的、精神的、神的な世界に触れるのです」と話した。
パネウリスミーのダンスは優美で簡単そうに見えるが、実際にはかなり激しい運動だ。単に楽しくて健康にも良かったと言う人たちもいる。
5年前に教団の教えに出会ったという女性(40)はこのダンスについて「私にとってはエネルギーの充電であり、自然と再びつながること。健康への道であり、自分の心へ戻る道でもある。近ごろは皆、理屈で考え過ぎるから」「ありふれた言い方かもしれないけど、ここでは全てが愛なのです」と語った。
2013年に発表された医学研究によると、パネウリスミーを日常的に実践すると、バランス感覚や身体持久力が向上し、攻撃的な気分や抑うつが静まるとともに楽観的になるという。【翻訳編集AFPBBNews】
「泥水プール」でのんびり、ブルガリアの暑さ対策
2019年7月27日 発信地:ブルガス/ブルガリア
ブルガリア東部の黒海沿岸都市ブルガス近郊で、製塩場に併設された「スパ」でプールに浮かんでリラックスする人たち(2019年7月25日撮影)。(c)NIKOLAY DOYCHINOV / AFP |
【7月27日 AFP】うだるような真夏の暑さにうんざりしているのなら、ブルガリア伝統の暑さ対策を参考にしてみてはどうだろう。その対策とは、泥水のプールに浮かんで過ごすのだ。
ブルガリア東部の黒海沿岸都市ブルガス(Burgas)では毎年、夏になると地元の住民や観光客ら数千人が近郊の製塩場に併設された屋外の「泥スパ」に押し寄せる。このスパの泥には製塩過程で発生するアルカリ性のあく(灰汁)が含まれているため、プールの水は塩分を含んだ粘性のあるものとなっている。このピンクがかった泥水は体を冷やせるだけでなく、健康や美容にも効果があると信じられている。
スパの利用料はわずか1ユーロ(約120円)。後は好きなだけスパで過ごすことができる。訪れた人たちは、体に水辺の泥を塗りたくり、泥が乾いたら、巨大な池を転用したプールで泥を洗い流し、のんびりとピンク色の泥水に浮かんで過ごす。アシの草むらを越えて黒海の冷たい海水に飛び込む人たちもいる。
以前のスパは地元住民たちが利用するだけだったが、最近になってプール脇に遊歩道やデッキを整備するなどの「お色直し」をしたところ、スパの建設地である岩塩坑の所有者によると、1日に4000人もが訪れる人気スポットとなった。(c)AFP
2019/7/9
テレビCMでおなじみの「明治ブルガリアヨーグルト」の誕生のきっかけは1970年の大阪万博だった。明治の社員がブルガリア館で本場のプレーンヨーグルトを試食。「本場の味を日本の食卓に届けたい」と開発を決めた。
(左から)1971年発売の「明治プレーンヨーグルト」、73年発売の「明治ブルガリアヨーグルト」、現在の商品 |
その場でヨーグルトを分けてもらい、ポリ袋に入れて研究所に持ち帰った。当時日本で販売されていたヨーグルトは、日本人向けに甘い味付けのされたものばかり。酸味のあるプレーンヨーグルトに、社員らは驚いたという。
本場の味を再現するため、何度も現地に足を運んだ。持ち帰ったサンプルをもとに試作を重ね、71年に日本初のプレーンヨーグルトとして「明治プレーンヨーグルト」を発売した。商品名に「ブルガリア」の国名を入れたかったのだが、同国大使館から拒否されたという。
当初は売り上げが全く伸びず、全国で1日300個ほどしか売れないこともあった。「ヨーグルトは甘いものだという思い込みから、『腐っているのではないか』との苦情もあった」と明治マーケティング本部の相沢雄馬さん。
「これが本場の味だとアピールするためには『ブルガリア』の国名を商品名に入れる必要がある」と考え、大使館と再度交渉。生産設備の見学会で徹底した品質管理をアピールするなどして、熱意を伝え、72年にようやく国名の使用許可が下りた。73年に「明治ブルガリアヨーグルト」の商品名で販売すると売り上げが急増し、広く普及するようになった。
大阪万博の前後で日本のヨーグルト市場は大きく変わった。相沢さんは「今ではヨーグルトと言えばブルガリアの味をイメージしてもらえるまでになった」と胸を張る。(札内僚)
【スコピエ共同】ローマ法王フランシスコは5~7日、ブルガリアと、旧ユーゴスラビアの北マケドニア(マケドニアから改称)を歴訪した。中東などから欧州に流入する移民や難民の問題を念頭に「ドアをたたく者から目をそむけないで」と訴え、受け入れ拡大と融和を促した。
北マケドニアの首都スコピエでは7日、マザー・テレサ記念館を訪問した。(共同通信)
ローマ法王が5日、東欧のブルガリアを訪問し、人口減少を防ぐために若者が将来に希望を持てる社会をつくることが大切だと訴えた。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、5日から3日間の日程でブルガリアと北マケドニアを訪問している。
ブルガリアなど東欧では、仕事を求めて国外に移住する若者が相次いで人口の減少が深刻な問題になっていて、法王は若者が将来に希望を持てる社会をつくることが大切だと訴えた。
市民「とても素晴らしい。私たちにとって歴史的な日になった」
市民「見に行こうと私が言った。法王が2メートルの所にいて興奮した」
フランシスコ法王は、日本を11月に訪問したいとの意向を表明していて、来月にも具体的な日程が発表されるとみられる。
法王の来日は1981年のヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりとなる。
2019-04-08
ブルガリアの首都ソフィア中心部にある「キリルとメトディウス」図書館と兄弟の銅像
元号が変わるから何かが変わる訳ではありませんが、古代から言葉・文字が持つ力、いわゆる言霊が宿るとされ、時の支配者は天変地異や大きな出来事が起こると改元して時勢を良い方向に変えようとしたようです。 ブルガリアでも古くから言霊信仰があり、言葉の力すなわち叡智のパワーを広くスラブの民に広げようとしたブルガリア人の大司教がいました。 現在使われているキリル文字の原型となったのは、9世紀半ばの聖キリルと兄の聖メトディウスがスラブ系言語に合う文字として考案した、グラゴール文字です。当時聖書は、ギリシャ語とラテン語のみで書かれていましたが、聖メトディウスの弟子コンスタンティン・プレスラヴスキーがスラブの民にわかるようにグラゴール文字を使った神に捧げる詩を作りました。 コンスタンティン・プレスラヴスキー大司教 |
893年に作られた、グラゴール文字のアルファベットの祈りと言われるその詩は、すべての文字を頭文字として使って作られています。すべての仮名を一回ずつ使っている日本の「いろはにほへと」とある部分似ています。
神様、この言葉で祈りを捧げます。
有形無形、すべての世界を造った神様よ、聖霊を送って私の心に言葉の力をください。
あなたの御言葉が助けを求めているすべての人々に届くように
※一部抜粋
コンスタンティンはギリシャ・ラテン語以外を聖書に使った罪により、最初にいたモラビアの教会から聖キリル、聖メトディウス達と共に追放され、当時のブルガリアの首都のプレステヴに逃げのび、そこで布教しながら一生を過ごしました。
その後グラゴール文字はキリル文字に進化し、現在ではロシアをはじめスラブ系の多くの国で使用されています。
3月中旬、東欧ブルガリアの首都ソフィアでデモ隊との衝突が起き、警察が鎮圧する出来事が起こった。
国民議会に集結したのは、民主主義化を求める抗議集団。そこで警官隊が使ったのは唐辛子スプレー。これでデモ隊の勢いはおさまるかと思いきや・・・予想外の出来事が起こってしまった。
なんと、向かい風がおき警官隊の顔にスプレーの粉末が!!!
一斉に目元を抑え、ペットボトルの水で目を洗いだすおまわりさん達。デモ隊そっちのけで大ダメージを受けているではないか。
現地人がこのニュース映像をTwitterに投稿したところ、世界で拡散され3万リツイートを記録。投稿者によると、ブルガリアはとても平和な国で、こうした衝突はきわめてまれとのこと。普段から唐辛子スプレーを使いなれていないことが伺える。
この映像を見た人からは、「次からデモするときはサーキュレータ持ってこよう!」「アニメかよ」といった爆笑コメントが寄せられていた。
鮮やかなまでの自爆で、警察とは思えないグダグダさをテレビに・・・。もはや放送事故である。
【目に染みる】ブルガリアの警察がデモ隊に催涙スプレーを噴射!→向かい風で自爆!!!!
ブルガリアの新体操選手から手具の使い方を教わる村山市・戸沢小の児童=2018年6月18日 |