11回目となる出前授業を、JR巣鴨駅からほど近い“おばあちゃんの原宿”として話題の巣鴨とげぬき地蔵通り沿いの小学校で実施いたしました。
2012年1月31日(火)に「紹介授業」、2月6日(月)に「琴欧洲交流」、と初めて2日に分けての企画といたしました。
「ブルガリアの紹介」
1月31日の「紹介授業」は、体育館にて全校生徒を対象に、スライドによる「ブルガリア紹介」、サンバルカンによる「民族ダンス」、教室での「ブルガリア紹介授業」の定番3プログラム構成。
10時40分、清水校長先生が出張中で吉峯副校長先生のごあいさつで始まりました。続けて、ソフィアファミリー倉持からサンバルカンのメンバーと留学生の講師を紹介。ブルガリア大使館のニコラエフ広報担当も参観に訪れ、あいさつをされました。
吉峯副校長先生のごあいさつ | 留学生講師とサンバルカンメンバー | ブルガリア大使館ペタル・ニコラエフさん |
まずスライドで、ブルガリアの都市、農村、街、料理などを紹介し、子どもたちの様子などを紹介しました。
そして、ブルガリアの特産品ローズオイルとバラ祭りについて、紹介。
400人にも及ぶ児童たちは、物音ひとつ立てずに、次々にブルガリアが映し出されるスクリーンを見つめます。
最後に、2/6の交流に先立って琴欧洲関の子供の頃などを紹介しました。
次は、民族舞踊グループサンバルカンによる民族ダンス。民族衣装に身を包んでの軽快なステップで、前列児童の目の前まで迫ると、「ワァーッ」と児童たちの歓声が沸きあがります。みんな楽しそうに、笑顔、笑顔。続いて、400人が4重の輪を作り、ダンス体験。
大使館のニコラエフさん、講師のエレナさんなども輪の中に加わり、ダンスを盛り上げます。
留学生のブルガリア授業
体育館での「ブルガリア紹介」は終わり、次は、教室に移動しての6年生2クラスでの留学生講師による「ブルガリア授業」。
早稲田大学への留学生タニャ・コリバロヴァさんが1組。2組に創価大学に留学しているエレナ・ニコロヴァさん。
鮮やかな民族衣装に身を包んでの授業は、あたかも、おとぎの国へのいざない。
自己紹介から始まり、ブルガリアの面積や人口などを紹介。
「日本の面積は?ブルガリアからの輸入品はなんですか?」と児童たちに問いかけながら、和気あいあいの授業が進みます。 「ブルガリアの国旗(白、緑、赤)の意味、分かりますか?白は?」
「ヨーグルト!」
予期せぬ答えに、教室は大爆笑。
「白は、平和の願いです。」「緑は豊かな自然。」
「赤は、血、勇気の意味です。」
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さて、「ブルガリア語の文字は、キリル文字といいます。キリル文字で名前を書いてみますね」
何人かの児童の名前を聞いてキリル文字で書いていきます。
次は、ブルガリアのお祭りを紹介しました。
写真を見せながら、バラ祭りやクケリの祭りなどを紹介。
「皆さん、ブルガリアのマルテニッツァを知っていますか?」
3月になると悪い病気が目覚めるので、3月1日に赤と白の毛糸でマルテニッツァという腕輪を作り、手首に巻いて厄除けをします。そしてそれは、暖かくなるまでつけるのです。
「それでは、一緒にマルテニッツァを作ってみましょう。」
二人一組で、講師が作るのに習って作ります。
うまくできた子、なかなかうまくいかない子、皆一生懸命に挑戦。
そして、完成したマルテニッツァを腕に巻いてお互いに比べあい、満足そう。
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最後に、ブルガリアの野菜の歌を紹介しました。
「ゼレンチュツィ コイト ネ ヤデ(野菜を食べないと)」
「ネ シュテ イマ ロゾウィ ストラニ(ほっぺたも赤くならないよ)」
「フセキ シュテ ゴ ポペディ〜(元気になれないよ〜)」
大きな声で、みんなで歌います。
4時限目のチャイムとともに授業が終わり、児童から講師に、お礼の花束が贈られました。
琴欧洲関との交流
2月6日(月)10時半、迎えの車で駆けつけた琴欧洲関。
この日は、両国国技館の診療所にて佐渡ヶ嶽部屋の健康診断の日。
国技館から直行です。
私たちソフィアファミリーの企画「ブルガリア紹介授業」に3回目の参加となる琴欧洲関は、「ブルガリアを知ってもらうことはもとより、子供たちが好きで、交流することでファンも増える。相撲への関心も広がるから」と好意的に対応してくれました。
校長先生の案内で、こどもたちの待つ体育館へ入ると、400人の児童が「ウワーーーッ!!」と大歓声。
最初に校長先生から、歓迎のごあいさつ。
そして、琴欧洲関が東日本大震災被災地に何回も慰問に訪れていることに感謝の言葉を述べられました。
(琴欧洲関は、被災地の人たちに心を痛め、佐渡ヶ嶽部屋として石巻に日帰り慰問、仙台市の小学校では炊き出しに。郡山市の幼稚園に餅つきに行き、園児たちを励ますなど、個人としても親身になって慰問してくれています。)
次に、琴欧洲関が「おはようございます。今日は、時間の許す限り、楽しく遊びましょう。」とあいさつ。
そして、楽しい交流会が始まりました。
最初は、1年生が肩車のお願い。
ひときわ高い肩車に、また、場内から大歓声!
次に手の大きさを比べ。その大きさにびっくりする児童。
2年生は両腕にぶら下がってみました。
3年生は4人ひと組で、腕相撲の挑戦。
精鋭をそろえた児童4人が必至に倒そうとしても、にこにこの余裕。
4年生はにらめっこで笑わせてやろう、との魂胆。
これも、選りすぐった笑わせ組が手を尽くして繰り出す百面相に、大真面目に涼しい顔で対応。
またまた児童たちの完敗。
5年生は、バスケットボールのフリースローシュートの競演です。
相撲の大関が投げる、バスケットのシュートに目を奪われます。
ここでも、きれいなフォームで投げるしぐさに感激です。
最後の6年生は、4人を繰り出しての綱引き。
何とか勝とうと必死の児童に琴欧洲関も真顔で対戦します。
この勝負ばかりは、雪駄と羽織で足元が安定しないせいもあってか、一進一退の勝負となりました。
そして、すべてのゲームが終わり、質問コーナーへ。
「琴欧洲さんが好きな食べ物は、なんですか?」。
間髪入れず、
「ヨーグルト!」
「インフルエンザの予防にもいいんだよ。」
「日本の食べ物では何が好きですか?」
「ラーメンが好き。おいしいね。」
「食事は、1日何回しますか?」「相撲取りは、1日2回です」
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交流プログラムが終わり、最後に、お礼のことばと花束の贈呈。
そして、みんなが集まって全員での記念写真。
お父さんお母さんもみんなで琴欧洲さんを囲んでの記念撮影です。
お別れには、児童が花道を作り、そのなかを握手をしながら会場を後にします。
夢のようなひと時が終了し、児童たちと先生そして私たちにとっても思い出として強く心に残る一日となりました。
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