久 保 田 満 枝

異国でぬくもりをもらった暑い夏

 

バルカンダンスサークルで週一いい汗を流して4年目。ヨーグルトと琴欧洲の国ブルガリアに行ってみたいね、と仲間で話していた矢先「ブルガリアフェスティバル」に招待という朗報に皆飛び上がらんばかりの驚きようでした。

一行11名は8月21日出発、9日間の旅を通して強く感じたことは人々がとても友好的で温かく接してくれたこと、歴史あるフェスティバルの開催場所は黒海沿岸の美しい町ブルガス市役所の中央広場でした。

日本人として初めて参加した私達は、大観衆の中でまず浴衣姿で日本民謡を3曲踊り、大喝采を浴び、そして「たどたど」しいブルガリア語で「デルマノ・デルベロ」「セドナロエジョレドス」を唄ったところ一緒に口ずさむ人、手拍子をしてくれる人、そして最後に大きな拍手と大歓声でたたえてくれる。またパレードの道すがら満面の笑みで手を振ってくれ、自然に肩を寄せてカメラに納まってくれる人々と、なんと素敵な国民なんだろうと思い日頃の自分を反省しきり。やはり心が通じ合えば言葉はいらないというけど本当だね!!

 

フェスティバルが終わり観光へ

 

ヴェリコ・タルノヴォのホテルからの町並みは息を呑むほどの美しさ、そしてツァレヴェツ城遺跡の壮大でロマンティックな音と光のショー、の素晴らしかったこと、又石畳の坂道を歩くと銅細工、絵画、陶器など工房を兼ねた小さな店が軒を連ね、沿道では夕涼みのお母さん達が和やかに談笑しながら私たちに人なつこくやさしく手を振ってくれる。感激…………

リラの僧院、ネセバル、ボヤナ教会、トラキヤ人のお墓と4カ所の世界遺産を巡り、ブルガリアの国旗をイメージしたショプスカサラダ、日本では到底食べられない水牛のヨーグルト等々、行く先々で郷土食を味わい旅の最終日にはサモコフでの伝統料理の体験とお祖母ちゃんとの交流が忘れられません。

広大な地平線にゆっくり沈む美しい夕日を眺めながら2時間ほど走るとブドウ棚のアーチに囲まれたおしゃれなレストランに到着。

ふくよかなお祖母ちゃんがニコニコとハグで迎えてくれ一気にうちとけ、手作りのおいしい伝統料理でもてなしを受けながら私たちが持参した花笠と鳴子を手に「しゃんしゃん」「カシャカシャ」と一緒に汗だくになりながら踊り、おばあちゃんの歌声の素晴らしかったこと、胸が楽器のようでした。

手作りのワイン、パン、ラキアが本当においしかった。ただ心残りは最後に焼き上げたナスの料理を満腹で食べられなかったこと。ごめんなさい!!

このように生涯忘れられない思い出多い旅に感動しながら帰国の途についた。

又行けるといいなあ〜


元のページへ