ニュースのページ N1

ニュース目次(タイトルをクリックしてください。ジャンプします。)
項目番号       タ イ ト ル
N1−20 SUMO エストニアで初の世界大会
N1−19 ブルガリアの高校と絵画交流(新潟江南高校)
N1−18 ブルガリア作家展 ブロンズ・油絵・パステルなど(大阪)<終了>
N1−17 川崎市麻生区のゆりがおか児童合唱団<終了>
N1−16 全日本パズル選手権決勝開催(代表、ブルガリア世界大会へ)
N1−15 ブルガリア出身ディアナ、韓国で人気独占中
N1−14 16カ国の若者「平和」を語る 人種越え協力を
N1−13 ステファノヴァ参事官が帰国されました。
N1−12 版画通じて交流30日まで写真展    東秩父・和紙の里<終了>
N1−11 弦楽オーケストラ「ソフィア・ゾリステン」10月下旬に来日<終了>
N1−10 ブルガリアから人気人形劇団がやってきます。<終了>
N1−9

ブルガリアのサンダンスキー市で、日本の伝統芸能が紹介されます。<終了>

N1−8 EUから琴欧州関へ贈呈の化粧回し図案決まる!
N1−7 琴欧州関の大関昇進を祝う会に行ってきました。
N1−6 琴欧州、ヨーロッパの顔に!−欧州連合(EU)が化粧まわし贈呈へ
N1−5 ブルガリアの旅(バラ祭り、3大都市巡り、リラ僧院)ツアーの紹介 <終了>
N1−4 ブルガリアサーカス一座募金目標達成に関する報告<アニマルレフュージ関西>
N1−3 (故郷に帰れない、ブルガリアサーカス一座の日々)救済支援のお願い <終了>
N1−2 チェスの世界王者、ベスト・スポーツ・パーソナリティーに!
N1−1 日本とブルガリアのことわざ対比「相互理解の手助けに」

ニュースTOPへ 表紙へ

(N1-20)
SUMO エストニアで初の世界大会


15カ国の選手が参加した世界ジュニア相撲選手権。日本以外で初めて開かれた=いずれもエストニア・ラクヴェレで

 アマチュア相撲の世界ジュニア相撲選手権(国際相撲連盟主催)が先月下旬、バルト海に面したエストニア共和国で開催された。7回目を迎えた同選手権が、日本以外で開かれたのは初めて。同国は大相撲で活躍する把瑠都(ばると)関の出身地でもある。あまり知られていないエストニアと日本を結ぶ「SUMO」の縁。現地の熱気をお伝えしたい。

 (エストニア北部ラクヴェレで、宮崎美紀子、写真も)

 「ス〜モ〜、ス〜モ〜」。優美なブルガリア語の相撲ソングが、エストニア北部ラクヴェレのスポーツホールに流れた。ここが今回のジュニア選手権の会場だ。十五カ国、約四十人の選手が色とりどりの国旗を掲げて土俵を取り囲む。

 ラクヴェレは、首都タリンから約百キロ離れた人口一万七千人ほどの町。この小さな町がエストニアでの相撲の拠点だ。

 ジュニア選手権は十三−十八歳の男子が対象で軽量級(八〇キロ未満)、中量級(一〇〇キロ未満)、重量級(一〇〇キロ以上)、無差別級の四階級と、団体戦(三人)がある。行司は白いシャツとズボンにちょうネクタイ姿。決まり手や「はっけよい」という用語は、そのまま日本語が使われる。

 相撲の国際化というと、増え続ける大相撲の外国人力士に目が行きがちだが、背景にはアマチュア相撲の普及がある。把瑠都関も琴欧州関(ブルガリア)も入門前に母国で相撲に出会い、ジュニア選手権や欧州選手権を経験している。

 巨漢ぞろいのハンガリー選手。長身で筋肉質のオランダやドイツ選手。日本人そっくりの顔はモンゴル系のロシア選手。大半の選手の「本業」は柔道かレスリングだが、旧ソ連のモルドバ選手はソ連生まれの格闘技「サンボ」、長髪のニュージーランド選手はラガーマンと、お国柄も出る。

■本業は柔道 レスリング

 体格も肌の色も違う少年たちが、さまざまな格闘技の影響を感じさせながらぶつかり合う様は、大相撲とは異なる面白さがある。

 同時に、想像以上にちゃんとした「相撲」になっていることに驚いた。かつて外国人力士は四つ相撲が苦手で押し、突きばかりだと批判されたが、経験の浅いジュニアでも一回戦から多彩な技が飛び出した。

 会場には二千人以上の観客がつめかけ、地元エストニア選手を口笛と手拍子で盛り上げる。特に団体戦で地元の軽量級選手が、ウクライナの一一一キロの選手を「うっちゃり」で下すと会場が大きく沸いた。

 大会は日本が三階級で優勝、団体戦は七連覇と圧倒的な強さを見せつけたが、エストニアも中量級で銀メダルを獲得した。

 大相撲は同国のテレビで放送されているが、ほとんどの観客にとって生の相撲観戦は今回が初めてだ。

 地元劇団の女優ティーナ・マルベルクさん(36)は「伝統や精神性を大切にする日本の大相撲と、これは別物。でも、逆に日本の伝統とは関係がない国の人も純粋にスポーツとして楽しめる点がいい」。市役所職員ミリアム・ルックメさん(39)も「お芝居を見ているような面白さがある。体の小さい日本選手が気に入りました」と笑顔を見せた。

 今回の国際大会を招致したラクヴェレのアンドレス・ヤードラ市長は「私たちの熱意が実った。世界選手権、そして将来は大相撲の巡業も招致したい」と成功に満足な表情を見せた。

 エストニアで相撲が産声を上げたのは十年前。ラクヴェレに近いヴィンニという町の総合スポーツセンターに相撲連盟事務局が設置された。事務局長のリホ・ランニックマー氏は、このセンターの柔道クラブの指導者で、同国唯一の相撲指導者でもある。把瑠都関もこの柔道クラブの出身で、ここで相撲と出会った。

 柔道を通じて日本文化に親しんでいたランニックマー氏は、自然と相撲への興味も高まったという。ただ、当初は相撲を教えることは柔道に対する「裏切り」ではないかと悩んだ。

 だが、講道館柔道資料館の村田直樹部長から「柔道のルーツの柔術と相撲は根っこの部分で分かち難い関係にある」と聞き、両方をこなす決意が固まった。

 ランニックマー氏は「相撲の魅力は、第一に見て面白いこと。初めての人でもすぐに勝ち負けがわかる。柔道の練習の最後にすり足やしこをやらせると、子供たちは遊びのような感覚で喜んでやる」と話す。

 もう一人の「エストニアの相撲の父」は、国際相撲連盟相撲普及委員長の倉園一雄氏。十年前、まわしと簡易土俵を携えて同国を訪れ、柔道クラブの生徒たちに相撲を教えた。

 「まわしの着け方も知らないレベルだったが、馬力があるので覚えると強くなるのは早かった」

 この十年で、柔道とレスリングの選手が相撲にも取り組むようになった。今年のジュニア選手権の同国代表カウルミック・ピフメ選手、ゲルト・ルーシアギ選手も専門は柔道だ。

 相撲歴一年のピフメ選手は「柔道は逆転する可能性が多いが、相撲は一回失敗したら、それで終わってしまうところが難しい」と言う。同五カ月のルーシアギ選手は「柔道以上に(相撲は)体が小さい人が大きな人を負かすことができる」点が魅力だと語る。

■来年春には常設の土俵

 もともとエストニアは格闘技が盛んな国。柔道やレスリングで五輪メダリストを輩出している。相撲では欧州選手権で三十個、世界選手権で十個以上のメダルを獲得している。

 でも、何と言っても相撲人気を決定的に高めたのは把瑠都関の活躍だ。大相撲の場所中、テレビやラジオは「今日の把瑠都」を伝える。“郷土の英雄”は後に続く相撲少年たちの励みだが、「最も刺激を受けたのはジャーナリストだ」とランニックマー氏。数年前までは、同国のスポーツ誌で「世界で一番アホらしいスポーツ」に相撲を挙げた記者すらいた状況だった。

 「相撲人口は少しずつ増えている。今年のエストニア相撲選手権は三百四十八人が出場した。連盟としては、格闘技人口はそのまま潜在的な相撲人口とみている」(ランニックマー氏)

 来春には把瑠都関ゆかりのスポーツセンターにある柔道場が、同国初の常設土俵を備えた「バルト道場」として生まれ変わる。

 国際相撲連盟の田中英寿会長は「エストニア人は想像以上に真剣に相撲に取り組んでいる。国民性かな。勤勉でまじめで日本人に似ている。常設の土俵ができれば、もっと相撲は普及するだろう」と期待する。

 選手権の表彰式が終わり、誰もいなくなった会場の土俵で、地元の小さな男の子たちが相撲に興じていた。転んでも投げ飛ばされても、すぐに土俵に上がる子供たち。

 その光景は、田中氏の言葉を裏付けているかのように見えた。

<メモ>エストニア共和国 旧ソ連圏でバルト3国の最北部に位置する。人口約130万人。公用語はエストニア語。面積は日本の約9分の1。13世紀からデンマーク、ドイツ騎士団、スウェーデン、ロシアなどの支配下に置かれ、第1次大戦後に独立。しかし、その後、ソ連に併合され、1991年に独立を回復した。

<デスクメモ>

「人間、辛抱だ」がモットーだったのは先代の二子山親方。不幸にも身内には通じなかったようだが、外国人力士隆盛の理由でも、体格はもとより精神力の差を感じてしまう。彼らの方が自立しているというか、大人っぽくみえるのだ。この違い、どこか国際政治にも通じているように感じるのは気のせいか。(牧)

ページトップへ

(N1-19)
ブルガリアの高校と絵画交流

 新潟市の新潟江南高校が、ブルガリアの高校と絵画を通じて交流している。同校の教諭が青年海外協力隊員として同国に赴任しているのをきっかけに作品を交換することになった。作品は16日、文化祭で一般公開する。
 交流相手は、同国のほぼ中央にあるゴルナ・オリャホビツァ市のグランチャロフ総合高校。現地の別の高校で被服を教えている佐野由美子教諭(37)の仲介で絵画の交換をすることになった。
(新潟日報2006年9月13日)

写真=ブルガリアの高校生が描いた作品を鑑賞する生徒=新潟市女池南3の新潟江南高校

ページトップへ

(N1-18)

 大阪在住の画家山中孝夫さんが、ブルガリアの芸術家との交流の一環として、「ブルガリア作家展」を開かれております。
 また、来年のバラ祭りに時期を合わせて、芸術家の交流、グループ展を計画しているそうです。

おすすめブルガリア作家展 7/12(水)-12/20(水)
ブルガリア作家展 ブロンズ・油絵・パステル

ページトップへ

(N1-17)
川崎市麻生区のゆりがおか児童合唱団:9月3日に麻生市民館で30回目の定期演奏会
k-presslogo
(ブルガリアの歌も披露)

川崎市麻生区のゆりがおか児童合唱団が9月3日、30回目の定期演奏会を麻生市民館(川崎市麻生区万福寺1-5-2、小田急線線百合ケ丘駅下車2分)で開く。
当日は午後4時から、山田榮子さんの指揮で現代の歌、ルネッサンス期の英国の名曲などを小学1年生から高校3年生まで40人の団員と、姉妹合唱団のコール・リーリエが美しい歌声を披露する。
また演奏会の最後には、石井かほるさんの演出と振り付けで毎回好評をよんでいる歌と踊りによるシアターピース形式で歌の国ブルガリアの民謡を披露する。

プログラムは
1「日本の歌、世界の歌」=「おおブレネリ」「おどろう楽しいポーレチケ」「小さい秋みつけた」「あかとんぼ 」ほか
2「マザーグースによる13の歌」=寺嶋陸也作曲「がちょうのおばさんの音楽帳」
3W.バード作曲「三声のミサ曲」
4「祈りの歌」=F.シューベルト作曲「アヴェ マリア」、F.ツァガティ作曲「神に栄光あれ」ほか
5シアターピース=緑のブルガリア から「歌の花束」
入場料は900円。
同合唱団は1970年創立の地域の児童合唱団の草分け的な存在で、1977年に新宿安田生命ホールで初めての定期演奏会を開いたのを皮切りに活発な活動を続け、1986年の10回目の定演からは麻生文化センターで公演を催してきた。この間、サントリーホールや東京オペラシティコンサートホール、東京芸術劇場、NHKホール、ミューザ川崎など首都圏の主要なホールで演奏したほか、ハンガリー、オーストラリア、旧ユーゴスラビアなど東欧での海外演奏も行っている。
問い合わせは電話090-4247-7281吉田さん。
ホームページhttp://www.geocities.jp/yurijiyuriji/

ページトップへ

(N1-16)
全日本パズル選手権決勝開催
FujiSankei Business i. 2006/8/6

「全日本パズル選手権」では全国から選抜された99人が難問パズルに挑戦した(5日、東京都中央区のロイヤルパークホテル)複雑パズルで脳を活性化−。

 各種パズル雑誌を発行する世界文化社は5日、東京都中央区のロイヤルパークホテルで、クロスワードパズルの数字版ともいえるナンバープレイス(ナンプレ)など論理系パズルの優秀者を決める「第15回全日本パズル選手権決勝大会」を開催した。優勝した東京都目黒区の東京大学院生、條秀彰さん(22)ら上位4人は、10月7日からブルガリアで開催する「第15回世界パズル選手権」の出場権を獲得した。

 今回は約10万人の応募があり、勝ち抜いた99人が決勝に臨んだ。参加した千葉県船橋市のパズル歴20年という女性(34)は「今回初めて決勝に出場しました。難しかったですが達成感があります」と語った。

 ナンプレは、別名「数独」ともいわれ、9×9(81個)のマス目に、同じ縦列、横列、また、3×3のブロック内に1から9までの数字が重複しないように埋めていくパズル。

 米国が発祥で、日本には1980年ごろ上陸し、立体バージョンなど日本オリジナル版が次々と開発。昨年あたりから、欧州を中心に日本で制作されたパズルが逆輸出され、ブームになっているという。

 一方、パズル雑誌は、今年上半期だけで6誌が創刊し、これを合わせて現在79誌が発行されている。出版科学研究所調べで、発行部数は2005年比で10・4%増と年々増加傾向にある。

 83年に、日本初のパズル雑誌「パズラー」(廃刊)を世に出した世界文化社では、現在「クロスワードファン」など9種類のパズル雑誌を発行し、同社だけで「臨時増刊号などを合わせて、総発行部数は月87万4000部に上ります」(メディアマーケティング部)としている。

 脳の活性化を図れることもあり、ポータブル電子ゲームでも、ナンプレを楽しめるソフトが話題を集めるており、ブームはさらに拡大しそうだ。

ページトップへ

(N1-15)
ブルガリア出身ディアナ、韓国で人気独占中

2006/08/06(Sun) 19:28

 ブルガリア生まれのディアナ(22、本名 Diana Boncheva)が韓国で人気独占中だ。ディアナはドブリ国際音楽学校を首席で卒業しヨーロッパでバンドを結成し活動中で、韓国の音楽とサッカーに魅かれて韓国にやって来た。

 現在韓国での活発な活動で人気独占中だ。YAMAHAからの公式後援とユニバーサルミュージックとのアルバム契約を手始めにワールドゲームフェスティバル(WEG)開幕式公演を含む各種多彩な世界的公演に招請された。

 引き続き映画『多細胞少女』の予告篇と”フントゥルリョ”動画BGMでディアナの『ベートーベンウイルス』が挿入歌となった。最高のアルバム企画社とスタイリストが後援するディアナは各種公演舞台を通じて韓国活動を続けて行く計画だ。

ページトップへ
(N1-14)
福岡市で日本語サミット 16カ国の若者「平和」を語る 人種越え協力を
−ブルガリアのフリスティナ・フリストヴァさんも参加

 日本語を学ぶ世界の若者が集う「2006福岡日本語サミット」が25日、福岡市のアクロス福岡で開かれた。16カ国16人が「平和―国と世界」をテーマに、自分や国ができることを主張。参加者全員で「平和のため互いの国を理解し、国境や人種の壁を越えて助け合う」などとするサミット宣言を発表した。

 日本語サミットは今年8回目で、特定非営利活動法人(NPO法人)「ジャパン・リターン・プログラム」や西日本新聞社などが主催。参加した16人は17歳から26歳の男女で、今月中旬から福岡市内などでホームステイしている。

 16人はそれぞれ、平和への考えを発表。メキシコのマジェラ・ガルシア・ドミンゲスさんは「みんなが安心して生きられるのが平和」と定義。フランスのエリオス・ガルニエさんは「民族や人種の多様性を仲間と話し合うことが平和につながる」と強調した。

 ブルガリアのフリスティナ・フリストヴァさんは、幼少時にコソボ紛争で自宅近くに爆弾が落ちたことを報告。「戦争で生活を脅かされた人々がもっと声を上げ、平和を呼び掛けるべきだ」と訴えた。

 なりたい職業には「ジャーナリスト」「インターネット内のネットワーク主宰者」などを挙げ、「世界中に対話の場を増やし、平和に貢献したい」(トルコの男性)という意見が多く出た。

 全員による意見交換を経て、議論を総括するサミット宣言を発表。「国の単位でなく、世界という枠組みで幸せや平和をとらえなければいけない」という内容で、16人の流ちょうな日本語に会場から大きな拍手が起きた。

 =2006/07/26付 西日本新聞朝刊=

ページトップへ
(N1-13)
お知らせ ステファノヴァ参事官が帰国されました。

 ブルガリア大使館の官房長官役として、対日本外交を支えてこられたVERA・STEFANOVA(ヴェラ・ステファノヴァ)参事官が4年間の任務を終え、7月30日に帰国されました。
 以前に、当時のセルベゾフ大使秘書として来日されて、以来数度にわたる日本勤めでしたが、堪能な日本語を身につけられてのその役割は大変に大きいものであったことに疑いの余地はなく、その帰国が惜しまれてなりません。
 わがソフィアファミリーグループとしても、その間、いろいろとお世話いただき、頼りにしてお付き合いさせていただいたところであり、お礼の気持ちをこめて「お別れの集い」を持ちました。
 以下、その模様を掲載させていただきます。
 なお、帰国後は出身母体である外務省(アジア担当)に戻られるそうです。


ページトップへ

(N1-12)
版画通じて交流30日まで写真展    東秩父・和紙の里

2006年7月17日(月)

 東秩父村民とブルガリア・ガブロヴォ市民が版画を通して交流している様子を紹介する「東秩父版画を楽しむ会ブルガリア展報告写真展」が三十日まで、同村御堂の東秩父村和紙の里で開かれている。

東秩父村の和紙の里で行われている「東秩父版画を楽しむ会ブルガリア展報告写真展」

 嵐山町出身で、青年海外協力隊員として現在同市のクリスト・ツオンケフ美術館の学芸員をしている植木潤さんから昨年秋、「現地で和紙の良さを伝えたいので資料提供をしてほしい」と村教委に要望があり、村教委では和紙の資料とともに、村からの贈り物として二十年にわたり木版画活動をしている同村教育長の高野勉さんの作品が写ったポストカードを同封した。同美術館長が日本の木版画の技術の高さに感動したことがきっかけで、高野さんと版画仲間の作品展がガブロブォ市で実施されることになった。

 今年四月に、高野さんをはじめ「東秩父版画を楽しむ会」のメンバーら十人が現地を訪問。五月六日から木版画展を開催。高野さんの作品十三点と同会員の十七点が展示され、今でも鑑賞が楽しめるという。

 滞在期間中は木版画の実演を二百人の前で行ったほか、現地を訪問したメンバーの中に茶道や華道、着物の着付けの講師らもおり、それぞれの得意分野を披露し日本の伝統文化も紹介してきた。

 今回の展示会場では、滞在した時の様子が五十枚の写真に収められているほか、同市の銅版画作家から送られた七点と同会員の作品十四点も飾られている。

 問い合わせは、東秩父村和紙の里(電話0493・82・1468)へ。月曜休館。

ニュースの詳細は埼玉新聞でどうぞ。

ページトップへ

(N1-11)
ソフィア・ゾリステン、10月下旬に来日

 3年前にも来日して、日本のクラシックファンを魅了した弦楽オーケストラ「ソフィア・ゾリステン」が、10月に13度目の来日をすることになった。

 今回のコンサートは、10月27日夜と28日午後には池袋の東京芸術劇場、29日午後には横浜みなとみらいホールで行われる。

 演奏曲目はバッハのG線上のアリア、モーツアルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスやアイネクライネナハトムジーク等のポピュラーな19曲だが、中でもブルガリアを代表する世界的女性バイオリニストのミラ・ゲォルギエヴァが共演するラ・カンパネラやツィゴイネルワイゼン等の7曲が聴きどころだろう。

わずか10歳でコチアン国際コンクール、12歳でモーツアルト・コンクールに優勝するなど、幼少期から国際的規模で活躍しているミラは、巨匠アイザツク・スターンから“真の才能”と絶賛された程の名手だ。来日は今回が2度目。
予約やお問合わせはチケットスペース(03-3234-9999)まで。

バルカン通信第21号(発行/ブルガリアの人と自然と文化を愛する会)より

ページトップへ

(N1-10)
ブルガリアから人気人形劇団がやってきます。

 ソフィアから若々しい感性溢れる人形劇団として定評のあるテアタル・シテが今年の夏、来日して人形劇「カーーールソン」を演じることになった。
 ブルガリア国立芸術家組合主催イカルス演劇賞、グランプリを受賞したほどの実績を持つこの劇団は7月28日、29日の夜と30日の昼に東京・新宿のプーク人形劇場で夏休みの日本の子供たちにその素晴らしいパフォーマンスを披露する。入場料は前売り3,300円、当日売りが3,800円。お問合せは044-987-1406まで。

バルカン通信第20号(発行/ブルガリアの人と自然と文化を愛する会)より

ページトップへ
(N1-9)
ブルガリアのサンダンスキー市で、日本の伝統芸能が紹介されます。

 2006年6月2日から3日間、サンダンスキー市主催の文化フェスティバルが催され、日本から土井博子さんの琴による演奏をはじめ、尺八、横笛、三味線など、多彩な日本の伝統芸能が紹介されます。加えて、日本舞踊も披露されるとのことです。
 日本からの参加を中心になって進めてきた土井さんは、この企画をしたビスロフシスターズというブルガリアのコーラスグループと以前から交友があり、今回のフェスティバル開催に当たって強い要請を受けての参加となりました。
 なお、このフェスティバルには、日本のほかイギリス、イタリア、スコットランド、ノルウェーからも参加する国際的な交流の場となるそうです。
 土井博子さんは、本ホームページの掲示板に最初に投稿された方です。

        琴欧州関の大関昇進を祝う会スナップ写真コーナー

サンダンスキー市は、首都ソフィアから南へまっすぐ降りたところに位置する、ギリシャとの国境沿いの町です。

ページトップへ
(N1-8)
琴欧州の化粧まわし、星の数は12「残り3つは自分で」

写真

公募により決定した琴欧州の化粧まわし(EU駐日欧州委員会代表部提供)

 欧州出身で初の大関となった琴欧州(23)=ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=に欧州連合(EU)から贈られる化粧まわしの図案が10日、発表された=EU駐日欧州委員会代表部提供。

 218点の公募からデザイナーの山本寛斎氏らが審査。星を円形に配したEU旗を基調としている。ゲンを担ぐお相撲さんとしては、気になるのが星の数。旗ではEU加盟国数に関係なく「12」に固定されているが、勝ち星が12勝止まりでは横綱昇進はおぼつかない。

 EU駐日欧州委員会代表部と佐渡ケ嶽部屋が相談した結果、「残り三つの星は本人が自ら取る」という結論に落ち着いた。夏場所前の4月24日に本人に贈呈される。

2006年03月11日06時04分asahi.comより)

※EUとは、European Unionの略字だったんだ。勉強になりました!

ページトップへ

(N1-7)
琴欧州関の大関昇進を祝う会が開かれました。

 琴欧州関の大関昇進を祝う会にソフィアファミリーも招待され、参加してきました。

 祝う会は、2/10(金)「日本ブルガリア協会」が主催し、霞ヶ関ビル(33F東海大学校友会館)で開かれ、300名もの参加者で盛大に祝福いたしました。

 席上、大関昇進に時を合わせたかのように元関脇琴の若に親方を譲った前佐渡ヶ嶽親方(元横綱琴桜)から、次の横綱を目指して部屋を挙げてはげむ旨の決意表明もなされました。

 また、ブルガリア大使館からも、ヴラゴヴェスト・センドフ駐日大使、ヴェラ・ステファノヴァ参事官、イリナ・ガンチェヴァ広報担当が出席し、大関昇進を祝福。
 加えて、次の横綱を目指しブルガリアの名前をよりいっそう広めてほしいとの激励の言葉に、聞いていた貴公子琴欧州関のたくましい笑顔が印象的でした。

 ソフィアファミリーとしても、もみくちゃになりながらも琴欧州関と激励の握手、その折、琴欧州関から「ソフィアファミリーのホームページ、見ました。」との、うれしいひとことも。

 “百聞一見にしかず”、スナップ写真コーナーでなごやかな交歓風景をご覧ください。

琴欧州関の大関昇進を祝う会スナップ写真コーナー

ページトップへ

(N1-6)
琴欧州、ヨーロッパの顔に!−欧州連合(EU)が化粧まわし贈呈へ

 大相撲で初の欧州出身大関になった琴欧州関(22)=佐渡ケ嶽部屋=に、欧州連合(EU)が化粧まわしを贈ることになり、EU駐日欧州委員会代表部は9日、化粧まわしの図案を公募すると発表した。

 代表部は、贈呈の理由を「琴欧州関を激励するとともに、日本の国技である大相撲を通じた日欧の親善と交流の象徴として」と説明しており、5月の夏場所前の4月24日に大関に贈呈する。

 琴欧州関の母国ブルガリアはEU未加盟だが、07年1月の加盟を目指している。昨年4月25日には加盟条約に署名し、EU加盟へ前進。化粧まわし贈呈は、署名から1年のタイミングになる。

 募集する図柄はヨーロッパをテーマにしたもので、締め切りは27日。採用されると贈呈式に出席できる。問い合わせは代表部(03・3239・0441)へ。

(2006年02月09日22時51分ここから本文エリア現在位置asahi.comより)

ページトップへ

(N1-5)
ブルガリアの旅(バラ祭り、3大都市巡り、リラ僧院)ツアー<'06.5.31-6.9>の紹介

 世界のバラ祭りとブルガリア3大都市(ソフィア、プロヴディフ、ヴェリコ・タルノヴォ)そしてリラ僧院、というブルガリアといえばはずすことのできないポイントを網羅したツアーを「日本ブルガリア協会」が企画しています。

 世界中から観光客が集まるバラ祭りを中心に、ブルガリアの首都ソフィア、第2の国際都市プロヴディフ(インプレッシア美術展オープニング参加)、そしてかつてのブルガリア王国首都であり琴欧州のふるさとでもあるヴェリコ・タルノヴォを巡り、世界遺産のリラ僧院、オーストリアのウィーンも、と中身の濃いぜいたくな旅です。

 まさに、ブルガリアを熟知した「日本ブルガリア協会」ならではの企画。
 この機会に是非、お勧めのツアーです。

詳細>「バラ祭りツアーのしおり」のページへ
ページトップへ

(N1-4)
2006.2.7現在、募金目標達成の報告
<アニマルレフュージ関西>

*ブルガリア・アニマル・レスキュー基金は、おおむね目標金額に達しましたので、一旦打ち切らせていただきます。 ご支援いただいた方々には、心より御礼申し上げます。
アニマルレフュージ関西   エリザベス・オリバー

(N1-3)
ブルガリアのサーカス団 救済支援のお願い
<アニマルレフュージ関西>

東ヨーロッパのバルカン半島に位置し、トルコとギリシャに隣接するブルガリア共和国から、約2年前に日本にやって来たサーカス団が、現在、窮地に立たされています。

年の瀬も押し迫った2005年12月13日、アークに突然一本の電話が入りました。
あるサーカス団が、国に帰るお金がなく大変困っている、というのです。
そのサーカスは、ブルガリア人夫婦とその娘、そして38匹の猫と6匹の犬からなるサーカス団で、一行は新潟に始まり、11月27日の終了までの約2年間、日本全国を旅しながらサーカスを行ってきました。
しかし、日本のサーカス会社が倒産、そして今になって、「未払いの給料」または、当初約束していた「動物達をブルガリアへ送る費用」のどちらかしか出せない、と言っているのです。
40匹を超える犬や猫をブルガリアに送るには、約400万円もの大金がかかります。
しかし、大切な家族の一員である44匹の動物達を日本に置いて行くことも出来ずにいます。

一行は現在、大阪府河内長野(かわちながの)市にあるサーカス会社が所有する小さなコンテナの中で、身を寄せ合うように生活しています。
また、38匹の猫と6匹の犬は、日の差さないコンテナの中にある狭い檻で、非常にストレスのかかるの生活を強いられています。

アークでは、この家族がサーカス団員であり、大切な家族の一員である犬、猫と共に一緒にブルガリアへ帰るための支援を行っております。

犬・猫の空輸費(400万円)の為のご寄付は、以下の郵便口座までお願い致します。

郵便口座
00910-0-168463
「ブルガリア・アニマル・レスキュー基金」

皆様の暖かいご支援、よろしくお願い致します。

〒563-0131 大阪府豊能郡能勢町野間大原595 アニマルレフュージ関西
Tel: 072-737-0712 (1885) 10:00-17:00
Fax: 072-737-1886
Mail: ark@arkbark.net

東京ARK
Tel: 080-6517-8913 (Japanese) 080-6517-9632 (English)
Mail: tokyoark@arkbark.net

*この件に関しましては、第一弾が1月26日(金)18時16分より 毎日放送「VOICE」で放送され、大変大きな反響がありました。(写真のあとに放送内容掲載
第二段は、1月27日(土)に毎日放送「VOICE」の中で、放送されます。


以下、MBS毎日放送(1月26日放送内容)
故郷に帰れない、サーカス一座の日々

バルカン山脈のふもとに広がる『ブルガリア共和国』。
豊かな自然に囲まれ、ヨーグルトとバラをこよなく愛する、東ヨーロッパの小国です。

この国から2005年3月、日本にやって来たのが、サーカス一座『ブロスコフ・ファミリー』。

髪の毛を命綱に宙を舞う、25歳のダニエラ。
抜群のバランス感覚で、20本のフラフープも何のその。
得意技は“きりもみターーーン!”

お母さんは、猫の火の輪くぐり。
そしてお父さんと、親子3人と犬猫30匹の一座は、日本の会社に招かれ、8か月間の契約で来日。

各地を周り、2005年11月に大阪府河内長野市で公演終了。サーカスは幕を閉じました。

ところが、その1か月後、VOICEの元にある情報が寄せられました。
「河内長野の山奥のコンテナに、外国人親子と大量の犬猫がひっそり暮らしている…」
公演を終え帰国したはずの、あのブルガリア一座のこと…なんでしょうか?


近畿地方が大雪に見まわれた12月22日、取材班が教えられた場所へ行ってみると…、確かに、廃材置き場にぽつんと小さなコンテナが。

ドアをたたいてみると、出てきたのは…もしや。

<記者>「ブルガリア人サーカスの方ですか?」
<出てきた人>「YES」

5畳ほどの狭いコンテナには、日用品やベッドが詰めこまれ、疲れ果てた様子のダニエラと母親もいました。

一体、何があったんですか?

<ダニエラ・ブロスコフさん(25)>
「日本の会社が“出演料の支払いが出来ない”と言ってきたんです。“動物たちがブルガリアへ帰る輸送費用も払えない”って…」

なんと、帰国直前になって出演料の大部分と動物の輸送費用を、日本の会社が払ってくれない、というのです。

直行便のないブルガリアまでの、30匹の輸送費用は、およそ500万円。
平均年収35万円というブルガリアの人に、そんなお金は払えるわけがありません。
ですが、彼らを連れて帰らねば、サーカスの仕事は続けられなくなくなります。

<ダニエラさん>
「私たちのチケットは往復航空券なので帰れます。でもダメなんです。動物たちを置いて帰るなんてとても出来ない…。彼らを愛してるんです…。連れて帰りたい…。どうしても…」


一体どういうことなのか?
サーカス終了直後、ダニエラは興行主らに抗議します。

【録音したテープ】
<ダニエラさん>
「どうやって、私たちと動物たちにブルガリアに帰国しろというの?」

<興行主>
「唯一の方法は…、大使館に行くことだ。大使か日本の外務大臣、だれだか知らないけど、助けようとしてくれるでしょう」

<ダニエラさん>
「そんなわけない」

<興行主>
「だって見つからないんだから!解決の方法が。悪いけど、どうしようもない」


それから1か月、興行主からの連絡も途絶え、サーカス小屋の跡地近くのコンテナで、仮住まいさせてもらっているのです。
風呂もなく、トイレは近くの公衆便所。
そして何よりこの寒さに、母親のペッピさんは体調を崩しました。

<母親・ペッピさん(45)>
「私たちはいつも、興行主のため、一生懸命サーカスの演技をしたし…。裏切られた気持ちです」

<ダニエラさん>
「でも動物たちを残して帰ったら、一体だれが面倒見るの?絶対死んでしまうか、どこかに捨てられてしまうわ。連れて帰りたい…」


事実ならば、余りに無責任な話。
サーカスの興行主に電話してみると、その電話番号は現在使われていませんでした。
調べてみると、この会社、社長は日系中国人で、業務内容は、化粧品・健康食品の輸入販売から電気工事にペットの美容室まで、実にさまざま。

大阪市内の本社を尋ねてみると、そこにビルはなく、空き地になっていました。

<その空き地の近所の人は−>
「ビルがなくなったのは、去年の12月ごろ」

まるでサーカス終了を見計らったかのタイミングで、興行主は、こつぜんと姿を消してしまったのです。


では、一体どうすればいいのか?

<国際商取引に詳しい内山由紀弁護士>
「契約の主体は、会社としてのプロモーター(イベント企画会社)がサインしているので、基本的にはその会社が“支払う義務がある”」

実はダニエラたちは、代理人であるイベント企画会社を通して、興行主と契約書を交わしていました。支払いの義務があるイベント企画会社は、なぜ責任を果たさないのか?

担当プロデューサーに話を聞いてみました。

<記者>「なぜ、出演料や帰国費を支払わないのですか?」
<プロデューサー>「興行主が逃げたんですよ。サーカスは赤字で、結局、私たちにもほとんど金は入ってこなかった」
<記者>「ですが契約書上、支払い責任はあなたの会社にありますよ」
<プロデューサー>「表向き契約書はああなっていますけど、本当のところ、大部分を興行主が払うことになってたんですよ。結局、私も裏切られたんだ」

とはいえ、実際に契約したのはイベント企画会社です。

最後は取材に対し、こう約束しました。
<プロデューサー>「1月中には彼らの帰国費用を工面し、飛行機の手配も整える」


年が明けた1月19日、私たちは再び、あのコンテナを訪ねました。
その後、プロデューサーから、帰国日の連絡はあったんでしょうか?

<母親・ペッピさん>
「(プロデューサーから連絡は)ありません。彼らが約束を守ってくれるよう願ってます。心から」

<ダニエラさん>
「故郷では寝たきりの祖母、たった1人で待ってるの。きっと泣いてるわ」


公演が終わったあとも、寒くて狭いコンテナ生活が続き、えさ不足で病気になる動物も出てきました。
寒空の下、一家と動物たちは、故郷ブルガリアに思いをはせています。


サーカス内部の金銭の支払いなど、運営そのものに関しては、興行主やイベント企画会社が責任を負うことになっています。

毎日放送は、取材を進めるうちに今回の事態を知り、公演の共同主催者の一員として、イベント企画会社に対し、1日も早く帰国できるよう、強く働きかけています。

(お問い合わせ先)
アニマルレフュージ関西

http://www.arkbark.net/

ページトップへ
(N1-2)
チェスの世界王者、ベスト・スポーツ・パーソナリティーに!

 ブルガリアの「2005年度スポーツ・パーソナリティー・オブ・ザ・イヤー」にチェスで世界チャンピオンになったべセリン・トパロフ氏(30)が選ばれたそうな。

 チェスといえば、この前ブルガリアに行ったとき、公園で勝負している場面に出会いました。そして、周りには真剣に勝負の成り行きを見守る人人人。(左下写真)
 日本では最近見られなくなった縁台将棋とそっくりで、親しみを感じたものでした。

 もしかしたら、頭を使うことが好きな国民性なのかもね。コンピュータ関係の技術では他の先進国にも引けをとらない優れた国であることは、専門家の間でよく知られているところです。

 ところで、センドフ駐日ブルガリア大使は、元ソフィア大学総長で、数学では世界で3本の指に入る著名な学者でもあるんですよ。そんなわけで、大学などから講演の依頼が舞い込み、着任以来、大使の仕事以外でも忙しい毎日を過していると聞いております。

 ひとつ、チェスってスポーツだったの?今夜は悩んで眠れなくなりそう!誰かわかる人がいたら教えてください!

ページトップへ
(N1-1)
日本とブルガリアのことわざ対比「相互理解の手助けに」

名大大学院生のキロワさん発刊「足を洗う」は「手を洗う」!?

 日本語の「足を洗う」の意味は、ブルガリア語では「手を洗う」−。日本とブルガリアのことわざなどを集めて比較した日本では珍しい本が、名古屋在住のブルガリア留学生によって発刊された。「この本がブルガリアと日本の相互理解の手助けになれば、うれしい」と著者は話している。

 名古屋大大学院文学研究科のキロワ・スベトラさん(29)が発刊したのは、「日本語ブルガリア語の慣用句ことわざ」。200の日本語のことわざや慣用句について、辞書や本で調べ、同じ意味のブルガリア語と対比し、注釈をつけた。

 例えば、「あごを出す」はブルガリア語で「舌を出す」。また、「頭を抱える」は「鼻を下げる」、「一から十まで」は「針から糸まで」などとなっている。

 「両国とも身体を使った慣用句やことわざは多いが、同じ意味でも違った部位を使うこともあり、興味深い」とキロワさん。

 日本語を学ぶきっかけは、子どものころ、テレビで見た日本の昔話のアニメ番組だった。見たこともない異国の物語に興味を引かれた。その後、自国の大学で日本語学を専攻し、2回にわたって栃木県の宇都宮大大学院に留学。2003年4月には名大大学院博士後期課程へ移り、研究を重ねた。

 02年にも同様の本を出版しているが、今回は前回と違う慣用句やことわざについて調べたほか、そのうち10については、日本語を含め、韓国語、モンゴル語など14か国の言葉で比較し、内容を充実させた。

 「日本には数字を使う慣用句やことわざが多く、中でも『七転び八起き』が好きだ」というキロワさんは、「名大で学位を取った後も、日本語の研究を続けたい」と話している。

 本はA5判、300ページ。ブルガリアでの発行のため、日本の書店では扱っていないが、キロワさんを通して購入できる。1冊1990円に加えて郵送料が必要。問い合わせ・申し込みはキロワさんの電子メール(seekme737@yahoo.com)まで。(2006年1月5日  読売新聞)

(管理人) なんか興味をそそられる本で、僕も読みたくなったので取り上げました。

ページトップへ
ニューストップへ戻る ブルガリア紹介のページへ