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碧山 涙の金星 亡き先代に贈る
2013年9月19日
◇秋場所<4日目>
ブルガリア勢が活躍した。西前頭2枚目の碧山(27)=春日野=は横綱日馬富士を押し出して破り初金星。大関琴欧洲(30)=佐渡ケ嶽=は関脇妙義龍を上手投げで下して全勝を守った。日馬富士は2敗。新入幕の遠藤は2日目から3連勝とした。
感極まった碧山は座布団が舞ったことにも気づかなかった。192センチ、193キロの大男は土俵の上で肩を震わせ涙した。
「言葉がないくらいうれしい。毎日毎日、頑張って、頑張って、やっといい相撲が取れるようになりました。うれしさが強いから、どんな人間でも涙が出ます。座布団? 見てないです」
琴欧洲も手にしていない、ブルガリア勢として初の金星。碧山は、支度部屋に戻ってまた目を赤くした。
昨年2月13日。師匠だった田子ノ浦親方(元幕内久島海)が虚血性心不全で亡くなった。吐血した親方に人工呼吸をしたが、救えなかった。この日の金星、「喜びを誰に伝えたいか」と聞かれた碧山は「師匠(春日野親方)と田子ノ浦親方と、おかみさん(久嶋綾子さん)も喜んでくれてると思います」
前師匠が好きだった青色が、碧山も大好きだ。形見にもらった青いハンドタオルと同じ色で、場所入りに着る染め抜きを仕立てた。ハンドタオルは使っているうちにボロボロになり「同じ色のものを買った」。月命日には今も必ず墓前に手を合わせに行く。
8月13日に綾子さんを訪ねたときは「けがをしないように頑張ってください」と声をかけられたという。
春日野親方への感謝も忘れない。「これ以上できるかわからない」と言うほど、激しい稽古を積んだことが金星につながった。
太もも99センチ、上腕は62センチ。その名の通り山のような男は、部屋までの帰り道、「今からすぐに稽古したい。四股を踏みます」。2人の師匠へ、これからも恩返しを続けていく。
琴欧洲、白星拾う=大相撲秋場所4日目
琴欧洲と妙義龍の一番は、投げを打ち合った両者がほぼ同時に頭から落ち、土俵下まで飛んだ。白熱した勝負は物言いの末、軍配通り琴欧洲の勝ち。4連勝とした琴欧洲は「相手は自分より下にいたから」と余裕があったが、鼻と唇の下に擦り傷。先手を取りながら逆襲を許したとあって「最初で勝負をつけなきゃいけなかった」と反省も残った。一方の妙義龍は「(勝敗は)全く分からなかった」と捨て身の反撃を振り返っていた。(2013/09/18-19:39) |
琴欧洲(奥)は妙義龍を上手投げで退け4連勝=18日、東京・両国国技館 |
日馬富士、早くも2敗=大相撲秋場所4日目
大相撲秋場所4日目(18日、東京・両国国技館)
日馬富士は碧山に押し出され、早くも2敗目を喫した。碧山は初の金星獲得。2大関に土がつき、鶴竜は栃煌山にあっさり押し出され、琴奨菊も豪栄道に完敗。白鵬は隠岐の海を寄り切って4連勝。琴欧洲も妙義龍を退け、平幕の旭天鵬、嘉風とともに無敗を守った。稀勢の里は連敗を免れた。 (2013/09/18-18:32) |
日馬富士(左)は碧山に押し出され、2敗目=18日、東京・両国国技館
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“レスラー大関”琴欧洲 レスリングを語る
2013年09月13
レスリングの2020年東京五輪での競技存続が決まったことを受け、大相撲の大関琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)が本紙の単独インタビューに応じた。角界入りする前はレスリングの欧州ジュニア王者にも輝いたほどの実力者。今でも母国ブルガリアをはじめ、欧州のレスリング事情に精通している。五輪存続の感想や階級変更の課題、自身の「レスリング復帰」について“レスラー大関”が緊急激白した。
――レスリングが五輪競技で存続することが決まった
琴欧洲:うん。ホントに、良かった。
――今年2月に五輪の中核競技から外された直後には激怒していたが
琴欧洲:テコンドーを(五輪競技に)残してレスリングをなくすなんて、どうするの? 草の上のホッケー(フィールドホッケー)って、五輪のスポーツかよって。ホッケーって冬のスポーツ(アイスホッケー)でしょ! 意味が分かんない!!
――はあ…。ところで、そのレスリングは男女ともに6階級(男子7→6、女子4→6)に変更されることになった
琴欧洲:(新階級の案では)女子は48キロから72キロまでなの? すごく幅が狭いよね。それに(各階級の)間が4、5キロくらいずつしかないじゃん。もっと上も下も広げたほうがいいと思う。あと、男子は無差別級があったほうがいい。そのほうが面白いよ。
――大関も体重制限で五輪の夢を断念。角界入りした
琴欧洲:ヨーロッパには「無差別級があればやりたい」と思っている人は、今でもいっぱいいるよ。またやる人が増えてくる。(無差別級の予備軍が多いのは)ロシア、ノルウェー。それに、スウェーデンとかもすごいよ。
――もし無差別級が導入されたら、レスリングへの復帰はあるか。2020年は日本に帰化して五輪に出てくれないか
琴欧洲:勘弁してよ(苦笑い)。代表になったとしても、五輪に出るだけじゃ、意味ないじゃん。(年齢や技術的に)もうメダルは厳しいと思う。3位決定戦で負けるくらいならいいけど、そこまでいける力がないと…。
――そこは元欧州ジュニア王者としてのプライドがある
琴欧洲:ベスト4くらいの力なら、やる価値がある。でも、1回戦で負けるくらいなら出ても恥をかくだけ。(五輪の舞台は)その場に立っているだけじゃなくて、試合に出る皆がプライドをかけて戦うものだから。
――東京での五輪開催が決まったことについては
琴欧洲:今まで(五輪を生で)見たことがないから、東京に決まったときはうれしかった。好きな競技を電車で1時間で見に行ける(笑い)。
琴奨菊、琴欧洲 綱とり決意
07年に亡くなった先代佐渡ケ嶽親方(享年66=元横綱琴桜)の七回忌が都内のホテルで行われ、琴奨菊(29)琴欧洲(30)の2大関が「綱とり」の決意を強めた。先代の最初の弟子だった尾車親方(元大関琴風)や元プロ野球選手の中西太氏ら約150人が故人をしのんだ。琴奨菊は「先代は1に稽古、2に稽古、3、4も稽古の人だった。もう1度初心に帰って、気持ちの強さも稽古したい」。琴欧洲は「身が引き締まる思いです。常に気にかけてくれた人のためにも上を目指さないと」と話した。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「墓前での土俵入りを実現してほしい」と期待していた。
[2013年8月11日]
琴欧洲、気負いなし=大相撲名古屋場所10日目
琴欧洲が旭天鵬を寄り切って1敗を堅持。左の巻き替えはかなわなかったが、両まわしを引いてから慎重に出た。「お互いに四つだから、慌てないようにした」と淡々と振り返った。
11日目は日馬富士戦。番付通りなら白鵬との対戦だったが、「どっちでも一緒。頑張ります」。勝負の終盤戦へ向け、表情に気負いはない。(2013/07/16)
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琴欧洲(左)は旭天鵬を寄り切りで下して1敗を守る=16日、愛知県体育館 |
琴欧洲、心身とも充実=新鋭退け1敗堅持-大相撲名古屋場所9日目
琴欧洲が新鋭を真っ正面から受け止めた。前日、一気に出て日馬富士から金星を挙げた千代大龍を寄り切って1敗を堅持。しっかり踏み込んで右上手を引くと、投げも繰り出して休まず攻める。「体が動いているから、考え過ぎずにできている」と満足そうだ。 大関在位は45場所目。歴代4位の長さだが、最近はけがも重なって、10勝がやっとの状況が続いていた。なかなか存在感を示せない中、左肘にけがを抱えながら先場所は千秋楽でやっとかど番を脱出し、「相撲人生の中で一番苦しかった。それが今に生きている」と言う。 「鬼になるくらいの気持ちでいけば大丈夫」とは師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。気持ちの優しい琴欧洲は正念場で甘さを見せることもあった。苦い経験を重ね、たくましさが増したのかもしれない。千代大龍に先にまわしを取られて敗れた春場所の悔しさを無駄にせず、新鋭を力でねじ伏せた。
前を走るのは白鵬だけ。「横綱戦まで1敗でいければ、優勝を意識する」。5年ぶりの賜杯は考えず、平常心で一日一番を取り続ける覚悟だ。(2013/07/15) |
琴欧洲(右)は千代大龍を寄り切りで下して1敗を守る=15日、愛知県体育館
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琴欧洲8針縫っていた
2013年07月06日
右目上には縫い傷がくっきり
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大相撲名古屋場所(7日初日、愛知県体育館)を前に、大関琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)が右目上部を負傷。本場所にも大きな影響が出そうだ。
琴欧洲の“流血の惨事”が起きたのは6月28日の稽古中のこと。関取同士の激しい申し合い中に右目上部に裂傷を負った。出血が止まらないため、部屋近くの病院に駆け込み8針も縫ったという。再び傷口が開く恐れがあるため、現在も本格的な稽古を再開できていない。
師匠の佐渡ヶ嶽親方(45=元関脇琴ノ若)は「(相手の)頭が当たって切ってしまった。傷は思ったよりも深い。申し合いができない? 本人にはできることをやっておけと言ってある。場所は大丈夫と思う」と話すが、実質的にぶっつけ本番となり、万全の状態で臨むのは難しい。
琴欧洲は「ケガはよくなった? 分からない」と困惑気味に話したが、本場所に影響が及ぶのは必至。中でも綱取りに挑む大関稀勢の里(27=鳴戸)に対して通算26勝14敗と相性抜群で「ストップ・ザ・稀勢」の有力候補とされただけに調整不足では“不覚”を取りかねない。優勝争いにも波及しそうで、波乱の予感を漂わせた。
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琴欧洲関を“質問攻め” 一宮の施設でお年寄りら交流
2013年7月5日
七日に始まる大相撲名古屋場所を前に、一宮市内に宿舎を構える佐渡ケ嶽部屋の大関、琴欧洲関が四日、同市北小渕の介護老人保健施設「サザン一宮」を訪れ、お年寄り百四十人と交流した。
琴欧洲関は「自分の体で好きな場所は」と質問されると、少し悩み「まげはかっこいい」と答えた。趣味はゴルフと紹介されると、「最近は子どもと遊んでばかり」と子煩悩な一面をのぞかせた。一人一人と握手して記念撮影にも応じた。
琴欧洲関は「いつもテレビで応援してくれる人が多い。少しでも元気になってほしい」と話していた。
佐渡ケ嶽部屋の力士は二〇〇七年から毎年、名古屋場所に合わせてサザン一宮を訪れ、今年が七回目。
(三輪喜人)
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お年寄りたちと握手をする琴欧洲関(右)=一宮市北小渕のサザン一宮で |
琴欧洲「ホッとしました」6度目のカド番脱出
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カド番の琴欧洲が千秋楽でやっと勝ち越しを決めた。右小手投げで鶴竜の後ろに回り、そのまま送り出した。
6度目のカド番脱出に「ホッとしました。緊張の中で体が反応した」と安どの表情だ。「今場所は疲れとの闘いケガとの闘いでかなりしんどい場所でした」と肘や膝を痛めており、満身創痍(そうい)で土俵に上がり続けたという。「しっかりとケガを治して15日間自分の相撲を取り切ることが目標」と前向きに話した。 |
鶴竜(右)を送り出しで破る琴欧洲
Photo By スポニチ |
[ 2013年5月27日 ]
ブルガリア出身碧山、平幕唯一の5連勝
2013年5月17日
「大相撲夏場所5日目」(16日、両国国技館)
ブルガリア出身の碧山が平幕で唯一の5連勝。「ヒラマクって何ですか?」と報道陣に逆質問するなど、来日してまだ4年の初々しさを感じさせた。191センチ、192キロの巨体が生む突きは重い。「当たって突っ張って、突っ張って、突っ張ってね。そういう相撲が取りたい」と宝富士を突き、押しから引き落とし。支度部屋では同郷の先輩、琴欧洲と風呂をともにしてご機嫌だった。
琴欧洲が把瑠都を寄り切り4連勝/夏場所
把瑠都(奥)を寄り切り4連勝の琴欧洲(撮影・岡本肇) |
<大相撲夏場所>◇4日目◇15日◇東京・両国国技館
かど番の大関琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)に、ようやく笑みがこぼれた。怪力の関脇把瑠都(28=尾上)相手に、得意とは違う左四つ。気にはなったが、それ以上に「胸を合わせたくなかった」。頭をつけて、2メートルを超える長身を生かしてまわしを許さず、最後はもろざしになって寄り切った。
初日から4連勝。40秒を超える相撲に、支度部屋では「きつかった。疲れました」と漏らしつつ「(4連勝は)うれしいですね」と喜んだ。
[2013年5月15日]
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大相撲初日 横綱・大関陣は安泰
5月12日
大相撲夏場所が12日初日を迎えました。
白鵬と日馬富士の両横綱がともに小結の挑戦を退けるなど、横綱・大関陣は安泰のスタートでした。
▽栃ノ心に大関・琴欧洲は寄り切りで琴欧洲。
白星スタートの角番、琴欧洲は、休場の原因となった右ひじのけがについて、「先場所よりいいです」と答えたうえで、「これからですよ。15番取って、そのうえでの結果です」と話していました。
琴欧洲“今度こそ…”大関陥落ピンチ
2013年05月02日
大相撲夏場所(12日初日、両国国技館)に向けて、大関琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)が“陥落危機”に直面している。
春場所は「左肘関節外側側副靱帯損傷」で6日目から途中休場。今場所は自身6度目のカド番を迎える。これまでにもたび重なるピンチを乗り越えてきたとはいえ、今回ばかりは全く楽観視できないという。
琴欧洲は「ケガしたときはペットボトルも持てなくて、何もできなかった。今までやった(故障の)中では一番悪いかもしれない。多少は良くなったけど、まだ力が戻らない」と苦渋の表情で本紙に打ち明けた。
現在は申し合いこそ再開しているものの、患部にはテーピングが何重にも巻かれ、稽古後のアイシングが欠かせない状態。とても万全にはほど遠く、場所の序盤でつまずけば一気に陥落が現実味を帯びてくる。
昨年春場所後から史上初の6大関時代に突入。日馬富士(29=伊勢ヶ浜)が秋場所後に横綱に昇進する一方で、把瑠都(28=尾上)が九州場所後に関脇に陥落した。琴欧洲まで降格すれば、わずか1年あまりで大関の数が半減することになる。他の3人の大関陣も決して好調ではないだけに、さらに“負の連鎖”が続く可能性もある。
琴欧洲は「まだ(初日まで)2週間あるので」と今後の回復に望みを託しているが…。「大関絶滅」の流れを食い止められるか。
大関琴欧洲、左肘痛で6日目休場
再出場せず、かど番へ
2013/03/15
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大相撲の西大関琴欧洲(30)=本名カロヤン・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が場所前に痛めた左肘の影響で、1勝4敗で迎えた春場所6日目の15日から休場した。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によると、治療に専念するために再出場しない方針で、5月の夏場所は6度目のかど番となる見通しとなった。
休場は昨年秋場所以来で7度目、6日目の対戦相手、妙義龍は不戦勝。十両以上の休場者は、十両豊真将に続き2人目。
15日朝に琴欧洲と話し合った佐渡ケ嶽親方は「左が使えなかった。しっかり治させて(来場所は)頑張らせる」と話した。 |
琴欧洲に豪華援軍 井岡一翔、武豊が激励会参加
2013年3月5日
琴欧洲(中央)激励会を訪れた井岡一翔(左)と武豊
Photo By スポニチ |
大関・琴欧洲の大阪後援会「欧幸会」の春場所激励会が大阪市内のホテルで開かれた。
昨年の天皇賞・春を勝ったビートブラックなどの馬主である前田幸治氏が後援会長を務めており、騎手の武豊(43)、福永祐一(36)、ボクシングのWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(23)らが駆けつけて宴を盛り上げた。先場所、横綱の白鵬を破って1年ぶりの2桁勝利を挙げた大関は「皆さんの期待に応えて優勝できるよう頑張ります」とあいさつ。08年夏場所以来の優勝を目指すと意気込んだ。 |
レスリング五輪除外問題に琴欧洲も怒った!
2013年03月03日
大相撲の大関琴欧洲(30=佐渡ヶ嶽)がレスリングの2020年五輪競技からの除外問題に怒りの噴火だ。琴欧洲は角界入りする以前はレスリングの選手として活躍し、欧州ジュニアチャンピオンにも輝いた経歴を持つ。今でも母国ブルガリアのレスリング界とは太いパイプがある。今後の動向に注目が集まるなか、“レスラー大関”が不満の胸中をぶちまけた。
――レスリングが五輪競技からの除外危機に直面している
琴欧洲:レスリングはスポーツの本(もと)じゃん!(五輪競技に)最初からずっとあるスポーツを外すか!? 外す案が出ただけでもすごい。(中核競技に)全然どうでもいいスポーツが入ってる。なんで草の上のホッケー?(フィールドホッケー)。テコンドーって、誰が知ってるの。
――ブルガリアでも話題になっているか
琴欧洲:なってるよ。大きく報道? けっこう大きい。皆が(報道を)フェイスブックに載せてるんですよ。
――ブルガリアもレスリングが盛んな国。子供が10人いたら、何人がレスリングをやるのか
琴欧洲:1人いないだろ(笑い)。もっと少ない確率。でも、五輪や世界選手権でメダルを取ってるから(見る側には)すごく人気はある。
――大関自身も元レスリング選手。無差別級が廃止されたのを機に相撲に転向した
琴欧洲:(体重の上限が130キロから)120キロに下がったので。変更がなければ五輪に挑戦? 目指していたかもしれない。
――ブルガリア連盟会長で1996年アトランタ五輪フリー52キロ級金メダルのワレンティン・ヨルダノフ氏が国際オリンピック委員会(IOC)に金メダルを返却して抗議した
琴欧洲:自分がブルガリアにいた時からの会長で、何度も会ったことがある。4度目の五輪でやっと金メダルを取った人。銅、銅、銀で最後に36歳で金。世界王者に7回、欧州王者に7回。五輪ではなかなか一歩が届かなくて、長いこと苦労した。それを返した…。
――怒りの大きさがうかがえる。昨年のロンドン五輪にも知っている選手が出場したか
琴欧洲:何人も出てた。フリーの55キロ級で日本人(湯元進一)が銅メダルを取ったでしょ。その3位決定戦で負けた選手(ラドスラフ・ベリコフ)が高校で同じクラスだった(苦笑)。複雑な気持ちで見てました。
――レスリングは絶対に五輪競技に残すべき
琴欧洲:あるのが当たり前で、何があっても外しちゃいけないスポーツ。陸上の100メートルとかを外すようなもの。(レスリングを)残さないともう五輪は見ないですよ!
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琴欧洲「奥さん、きれいですね」
宿舎を構える大阪・松原市で春の火災予防運動に協力した琴欧洲(右)(撮影・佐々木一郎) |
大相撲の大関琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)が1日、大阪・松原市消防本部の一日消防長を務めた。
この日から始まった春の火災予防運動に協力し「住宅用火災警報器を付けて、これからもしっかり火の用心してください」と呼び掛けた。イベント会場では、消防本部員らによる寸劇にも参加し、主婦役で女装した男性に「奥さん、きれいですね」とジョークを言うなどして、会場を盛り上げた。
[2013年3月1日]
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琴欧洲「お絵描き対決」で小6に勝った!
日刊スポーツ - 2013年2月6日(水)
子供たちとの「お絵描き対決」でアンパンマンを描いた琴欧洲(撮影・佐々木一郎)
大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が、絵の才能を披露した。5日、ブルガリア愛好団体「ソフィア・ファミリー」の企画で東京・豊島区の池袋第一小を訪問。6年生4人との「お絵描き対決」で、アンパンマンを描いた。何も見ずにスラスラとペンを走らせ、全校児童から最も大きい拍手が送られた琴欧洲が優勝した。
来日12年目ということもあり「アンパンマンは見たことがある。カレーパンマンでしょ、食パンマンでしょ…」と、日本を代表するアニメにも精通している様子。描いた絵を気に入って持ち帰ったが、実は前夜に練習したという。「練習してなかったら、1年生より下手だと思うよ」と謙遜した。
お絵描き対決以外では、4年生と尻相撲、5年生と腕相撲で対戦。尻相撲で1敗を許した以外は、小学生が相手でも力を緩めず、男性の先生を加えた5対1の腕相撲ハンディ戦も勝ち、強さを示した。「最初は負けたけど、本気出さなきゃと思った」と振り返った。
質疑応答のコーナーで、1年生から「ライバルはいますか?」と聞かれると「800人くらいいます。全員がライバルです」と負けず嫌いな一面を見せていた。【佐々木一郎】
白鵬、優勝争いから後退 左上手取られ一気に寄られる
白鵬(左)は寄り切りで琴欧洲に敗れる=加藤諒撮影 |
(24日、大相撲初場所12日目)
全勝の日馬富士を追っていた1敗の白鵬が敗れ、優勝争いから後退した。
相手は大関とはいえ、すでに5敗している琴欧洲。今場所の戦いぶりをみれば白鵬が苦しむ相手ではなかった。しかし先場所で敗れた残像がよぎったか。
その時と同じく立ち合いから左上手を許して琴欧洲の得意な体勢に。「チャンスだと思った」と覚悟を決めた相手に一気に寄られた。
「(左上手を)取らせないようにしたけど、取られましたね」。目を開けず、淡々と敗因を語った。
今場所を制して北の湖の持つ歴代4位の24度に並び、いつかは場所中に亡くなった大鵬が持つ歴代最多の32度へ。そんな夢をつむぐ「スタートの場所」のはずだった。残り3日。「一番、一番です」と悔しさを押し殺した。
大関・琴欧洲関が園児と交流 郡山で相撲対戦や記念撮影
大関琴欧洲関は11日、郡山市の双葉幼稚園を訪問し、園児たちと触れ合った。昨年12月に続き2度目の訪問。琴欧洲関は昨年訪れた際に「来年もまた来ます」と約束し、2度目の訪問が実現した。同園のほか、双葉第二幼稚園の子どもたちも参加し、計約200人が琴欧洲関と記念撮影などして楽しんだ。
子どもたちは琴欧洲関の大きな手と自分の手を合わせ、「大きい」と歓声を上げるなど、大関との楽しいひとときを過ごした。また、子どもたちは琴欧洲関の餅つきを見学したほか、代表園児が相撲で琴欧洲関と対戦。びくともしない琴欧洲関に驚きの表情を浮かべていた。同園職員が琴欧洲関と相撲をとり、軽々と持ち上げられる一幕もあり、園児たちの大きな笑い声が響いた。
最後に園児たちが「これからもお相撲頑張ってください。僕たち、私たちも頑張ります」とお礼の言葉と花束を贈った。琴欧洲関は「みんな元気いっぱいで楽しかった。少しでも子どもたちが元気になれる力になれれば」と話した。
(2012年12月13日 福島民友トピックス)
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琴欧洲関に相撲を挑む子どもたち |
一日署長:琴欧洲関、特別警戒へ「待ったなし!」−−粕屋署 /福岡
毎日新聞 2012年12月04日 地方版
◇年末、防犯訴えあの手この手
粕屋署は先月末、粕屋町酒殿のイオンモール福岡で年末年始に向けた特別警戒部隊の出発式を実施。大相撲の大関、琴欧洲関が一日署長を務め、隊員にエールを送った。
管内に佐渡ケ嶽部屋の巡業部屋があることから、一日署長に任命された琴欧洲関。出発する白バイやパトカーの隊員に「犯罪のない町作りをしましょう」と呼び掛けた後、地元の園児らとイオンモール内をパトロールした。
同署によると、管内では年末に向け、金融機関での犯罪が増加するという。波多江啓史・生活安全課長は「健やかに新春を迎えられるように、防犯に努めていきたい」と話していた。【尾垣和幸】
〔福岡都市圏版〕
琴欧洲、大関対決制しカド番脱出に王手 稀勢は無言
大相撲九州場所10日目 (11月20日 福岡国際センター)
琴欧洲が寄り倒しで稀勢の里を破る
Photo By 共同 |
琴欧洲は稀勢の里を一気に寄り倒し、かど番脱出まであと1勝とした。両かいなを深く差し込んで逆転の隙を与えず「良かったね。前に出ていた」と満足げだ。勝ち越しを狙う11日目の相手は白鵬。「一日一日集中して頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。
あまりにあっけなく敗れた稀勢の里は3敗で優勝争いから脱落した。脇の甘さや腰高という欠点が出た一番がショックだったか、問い掛けに応じることなく支度部屋を後にした。
2012年11月20日 |
琴欧洲ら保育園訪問 園児、踊りで歓迎 熊本
2012年11月7日
元気な園児の姿に笑顔の琴欧洲(左)ら=山鹿市川端町の山鹿保育園 |
【坂本康浩】大相撲佐渡ケ嶽部屋の大関琴欧洲ら力士5人が5日、山鹿市役所や市内の2保育園を訪問した。
このうち山鹿保育園(園児101人)では、園児が力士の似顔絵を描いた小旗で5人を出迎え、おみこしや山鹿灯籠(とうろう)の踊りで歓迎。「どうしたらそんなに大きな体になれるの」との質問に、琴欧洲は「簡単なこと。ご飯を食べてよく寝て、お父さん、お母さんの言うことをよく聞くこと」。
園児はどんぐりで作った人形をプレゼントし、「お相撲頑張ってください」と声援を送った。
訪問は、自営業者や企業関係者らでつくる山鹿ふるさと振興会が企画した。 |
豆力士はっけよい 大山町ちびっこ相撲
[2012年11月06日]
「第40回大山町ちびっこ相撲記念大会」が4日、日田市大山町の老松神社特設相撲場であった。町内8地区から52人の小学生力士が出場。大関の琴奨菊や琴欧洲、同大会で活躍していた町出身の琴太豪らも駆け付け、大会を盛り上げた。
地区対抗の団体戦と学年別個人戦があり、まわし姿がりりしい子どもたちは元気よく「はっけよい」。土俵入りでは化粧まわしや横綱を着けた力士が勇ましく登場。個人戦では1年の窪亜依莉さんが初の女子優勝者となり、会場を沸かせた。<br>
節目の今回は長年交流のある鏡山、佐渡ケ嶽両親方や佐渡ケ嶽部屋の力士6人が訪れて交流。ぶつかり稽古で子どもたちを軽々と持ち上げたり、わざと転ぶなどして笑顔で触れ合った。
大会は地元の中川原青壮年会が1973年から始め、今では地域の名物行事。川述守仁会長は「少子化で(参加者は)少なくなったが、相撲好きな子どもがいる限り続けたい」と話した。 |
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<上>大山町出身の琴太豪(右)に威勢よく立ち向かう子どもたち。左奥は大関琴欧洲<下>晴れやかに土俵入りする東の横綱河津周二君(手前左から2人目)=日田市大山町の老松神社 |
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琴奨菊と琴欧洲 カド番脱出へ気合の三番稽古
スポニチアネックス 11月1日(木)
三番稽古をこなした琴欧洲(左)と琴奨菊。カド番脱出へ立ち合いについて話し合う |
大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)で初のカド番を迎える大関・琴奨菊(28=佐渡ケ嶽部屋)と5度目のカド番となった琴
欧洲(29=同)が31日、福岡・久山町の佐渡ケ嶽部屋で三番稽古を行った。
この日は琴欧洲が9勝5敗と琴奨菊を圧倒。それでも「足は大丈夫だが、右肩はまだ本調子ではない。立ち合いもまだ本来のものじゃない」と琴欧洲は不満顔で、動きのぎこちない琴奨菊も「まあボチボチ。これからピッチを上げていかないと」と慎重だった。今場所は大相撲史上初めてカド番が3人(もう1人は把瑠都)の異常事態。2横綱5大関時代で激しいつぶし合いが見られそうだが、稽古を見守った師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「2人とも問題ない。これから番数を増やしていけば大丈夫」と不安なしを強調した。
白鵬、琴勇輝関らに2500人歓声/小豆島場所
2012/10/24
小豆島では27年ぶりの開催となる大相撲秋巡業「小豆島オリーブ場所」(同実行委主催)が23日、土庄町総合会館で始まった。人気力士が本場所さながらの激しいぶつかり合いを繰り広げ、約2500人のファンを魅了した。
雨のため予定より30分早めて午前7時半に開場し、早朝から詰め掛けたファンらが握手会や公開稽古を楽しんだ。取組が始まると、十両琴勇輝関=香川県小豆島町出身=や序二段琴乃島さん=香川県土庄町出身=ら県出身の力士に大きな声援を送り、会場は終始、熱気に包まれた。
結びの一番は白鵬関と横綱に昇進したばかりの日馬富士関の両横綱が対戦。互いに一歩もひかぬ攻防をみせ1分超の熱戦となったが、一瞬の隙をついて日馬富士関が寄り切った。
取組の合間には禁じ手などをコミカルに披露する初切(しょっきり)など地方巡業ならではの出し物があり、観客の笑いを誘った。
子ども力士が果敢に挑む/わんぱく相撲
果敢に琴奨菊関に挑むも軽く持ち上げられる子ども力士=土庄町総合会館 |
取組前に行われた「わんぱく相撲」では、島内の子ども力士が琴奨菊関や琴欧洲関ら佐渡ケ嶽部屋の大関と十両に果敢に立ち向かった。
土俵に上がったのは希望した島内の小学1年~中学2年の37人。2大関をはじめ、十両の琴勇輝関、琴禮関が稽古を付けた。
小さい子どもたちは4人がかりで挑み、真っ正面から突進するものの片腕で軽々と持ち上げられるなど悪戦苦闘。それでも立ち向かって押し出すと、客席からひときわ大きな拍手が起こった。
最後まで1人で粘って琴欧洲関を押し出した土庄小3年の柏山侑輝君(8)は「絶対勝ちたいと思って練習した。『やった~』って感じ」と満面の笑み。琴勇輝関の先輩で3年間、一緒に稽古した小豆島町臨時職員の久保田佑紀さん(24)も対戦し、「成長ぶりがすごい。プロとはこれほどまでに強いのか」と圧倒されていた。
琴欧洲と琴奨菊、秋巡業参加=大相撲
時事通信社 2012年09月29日
けがのため大相撲秋場所を途中休場した琴欧洲と琴奨菊が29日、東京・両国国技館で行われた元関脇栃乃洋の引退相撲に出場した。琴欧洲は取組に加わり、琴奨菊は土俵入りのみに参加。11月の九州場所がかど番となる両大関は、10月6日からの秋巡業に参加する。
右肩を痛めていた琴欧洲は近日中に本格的な稽古を再開する予定で、「少しずつ良くなってきた。しっかり仕上げたい」と述べた。琴奨菊は左膝の腫れは引いたがまだ痛みがあり、秋巡業について「四股が踏めるようになれば、取組にも入りたい」と話した。
琴欧洲に引退報道?「適当なんだよ」
9月29日(土)
大相撲の大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が、引退騒動に巻き込まれていた。29日、東京・両国国技館で行われた元関脇栃乃洋の竹縄親方(38=春日野)の引退相撲に参加。母国ブルガリアの国営放送や新聞で、引退が報じられたという。「かあちゃんから電話がかかってきて、びっくりした。向こうの報道は適当なんだよ。『右ひざの故障が原因で引退』って、それは黒海でしょ?」。秋場所中に引退を発表した黒海と間違われたという。
琴欧洲は右肩を痛め、秋場所6日目から休場した。しかし、順調に回復して、この日から復帰。「だいぶ良くなりました。巡業も行くつもり」と話していた。
ブルガリア・フェスタに琴欧洲関 来月の前橋まつり
更新日時:2012年9月27日(木)
前橋まつりに合わせ、初めて「ブルガリア・フェスタ」が10月7日、前橋市千代田町の中央通り商店街をメーン会場に開かれる。ブルガリア出身で大相撲の大関、琴欧洲関(佐渡ケ嶽部屋)やブルガリア大使館職員らが参加し、市民と交流を深める。
大使館職員らがブルガリアのヨーグルトやワイン、パイなど名産品の試食販売を行う。埼玉県川越市のダンスグループがブルガリアの民族ダンスを披露し、前橋市フォークダンス協会と共演する。琴欧洲関は午後3時ごろ会場を訪れる。
前橋市には佐渡ケ嶽部屋の初代年寄、佐渡ケ嶽沢右衛門(1737~95年)の墓のある縁がある。
6、7両日は毎年秋恒例の前橋まつりも開かれ、だんべえ踊りや鼓笛吹奏楽パレード、和太鼓演奏、みこしなどに約460団体が参加する。
琴欧洲が右肩負傷=大相撲秋場所5日目
大相撲の大関琴欧洲(29)=本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が秋場所5日目の13日、豊ノ島にすくい投げで敗れた際に右肩を痛めた。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は、6日目以降の出場について「あすの朝に判断する」と話した。
今場所は琴奨菊と把瑠都がけがで途中休場しており、3大関が途中休場となれば2001年秋場所の魁皇、千代大海、雅山以来。 (2012/09/13) |
琴欧洲(右)は豊ノ島にすくい投げで敗れて3連敗=13日、東京・両国国技館 |
琴欧洲関と綱引きも、8月25日に「子ども相撲大会」開催/横須賀
2012年8月14日神奈川新聞
大関・琴欧洲関を横須賀に招いた「子ども相撲大会」が25日、同市山科台の山科台公園で催される。地元の子どもたちに元気を与えようと、琴欧洲関と親交がある同市武の社会福祉法人清光会が企画。相撲対決などの多彩なプログラムを用意している。入場無料。
琴欧洲関は、ブルガリア出身で佐渡ケ嶽部屋(千葉県)に所属。同会の山田泰之副理事長(70)が、2年ほど前から共通の知人を介して交流を深めている縁で、横須賀への招待が実現した。
会場には、地元町内会や自治会の協力で、焼きそばやかき氷、たこ焼きなどを販売する模擬店を出店。先着50人の子どもたちが琴欧洲関との相撲対決に挑戦できるほか、当日は琴欧洲関を相手にした綱引き大会や記念撮影などを予定している。
山田副理事長は「大関と交流できる貴重なひとときを、地元に限らず多くの相撲ファンに堪能してほしい」と参加を呼び掛けている。模擬店の売り上げは全額、東日本大震災の被災地に寄付するという。
参加自由。午後1時~4時。受け付けは同0時半。相撲対決出場希望者は受付時に申し込む。雨天中止。
問い合わせは、同会電話046(858)1940=イベント当日と平日午前9時~午後5時。
大江で大相撲夏巡業(山形)
2012年8月13日
大相撲の夏巡業「水郷大江舟唄場所」が12日、大江町体育センターで開かれ、町民ら約2200人が白鵬や稀勢の里らの取組を楽しんだ。<br>
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同町での巡業は2011年8月に予定されていたが、大相撲の八百長問題で同年の春場所開催が中止されたことを受け、取りやめとなった。その後、大江町商工会など町関係者が日本相撲協会に働きかけ、実現した。この日は約220人の力士が参加。観客らはひいきの力士が土俵に上がると、盛んに声援を送っていた。午前中には、地元の小学生約450人が招待され、力士に稽古をつけてもらった。<br>
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琴欧洲と日馬富士の大関同士の取組。左は出番を待つ横綱・白鵬(大江町で) |
負傷抱えて給金直し 琴欧洲「勝ち越しはうれしい」
2012.7.19
琴欧洲は右を差して一気に前に出ると、残した妙義龍を左から突き落とした。快勝で給金を直し「今場所の勝ち越しはうれしいですね」と白い歯を見せた。
先場所千秋楽を右足負傷で休場。今場所初日までに完治せず「やってみないと分からない状態だった」という。ほっとした表情の大関は「調子がいいときは勝てなくて、悪いときは勝てる。相撲は難しいね」と話した。 |
琴欧州が突き落としで妙義龍を破る=愛知県体育館 |
琴欧洲“いわく付きの対戦”に快勝そういうこともあったかな」
2012年7月13日
大相撲名古屋場所6日目 (7月13日 愛知県体育館)
琴欧洲がいわく付きの対戦で快勝した。先場所千秋楽で賜杯争いに絡む栃煌山戦が組まれながら、右足故障で休場し、批判が浴びせられた。琴欧洲は「そういうこともあったかな」と小声で振り返った。
この日は意外な右張り差しから一気に寄り、栃煌山戦の連敗を6でストップ。「研究はみんなに対して一緒」と終始淡々としていた。
栃煌山は「張り差しは予想してなかった。作戦負け」。相手を意識したかを問われても「特にそういうのはなかった」と言葉少なだった。
後輩の初挑戦退ける=琴欧洲、ブルガリア対決に完勝-大相撲名古屋場所5日目
(2012/07/12)
馬力がある後輩の挑戦をはね返した。同じブルガリア出身の碧山との初対戦。琴欧洲は左四つになって両まわしを引き付け、相手の肩にあごを押し当てる。てこのように起こすと、たまらず碧山は腰砕けに。力強く先輩の貫禄を示してみせた。
3年前の名古屋場所で初土俵を踏んだ碧山の面倒をいろいろと見てきた。日本語習得のための教本を渡し、巡業の稽古では胸を出す。「番付が上がってくるのはうれしいが、当たるのは嫌だな。こんな気持ちは初めて」としみじみと語った。
そんな先輩の気持ちも伝わったのか、「きょうは緊張した。きのうの横綱戦は大丈夫だったのに」と碧山。「3年で対戦できてうれしい。また相撲を取れるように頑張る」と意欲を高めた。
今年2月、碧山の師匠だった田子ノ浦親方(元幕内久島海)が急死。涙に暮れる後輩を見て琴欧洲も心を痛めた。故郷を遠く離れて苦労を重ねてきただけに、その悲しみも人一倍分かるのだろう。「自分のペースでやったらいいんだ」。自己最高の東前頭2枚目まで番付を上げてきた碧山への思いを、そうつぶやいた。
大相撲名古屋場所:「すごくうれしい」碧山が大関戦初勝利
2012年07月10日
琴奨菊を小手投げで破った碧山=愛知県体育館で2012年7月10日、兵藤公治撮影 |
大相撲名古屋場所3日目の10日、碧山が大関戦初勝利を挙げた。得意とは逆の右四つでも構わず出た琴奨菊の寄りに後退したが、土俵際の投げで逆転、「すごくうれしい」と笑った。先場所は11勝を挙げ、幕内5場所目の今場所を自己最高位の前頭2枚目で迎えた。4日目は横綱に初挑戦する。「パワーには自信がある」というブルガリア出身の26歳は「思い切りぶつかれる相手。低く当たって一気に出れば勝てる」と鼻息は荒かった。 |
大相撲名古屋場所:琴欧洲に土 1横綱5大関は連勝
2012年07月09日
琴欧洲(手前)を下手投げで破った豪栄道=愛知県体育館で2012年7月9日、佐々木順一撮影 |
◇2日目(9日・愛知県体育館)
大相撲名古屋場所2日目は9日、琴欧洲が投げの打ち合いで豪栄道に屈し、早くも土が付いた。白鵬は旭天鵬を寄せ付けずに投げ飛ばした。稀勢の里は落ち着いた相撲で隠岐の海を寄り切り、把瑠都も力強い相撲で豊ノ島を寄り切った。琴奨菊、日馬富士、鶴竜を含めた1横綱、5大関が2連勝した。 |
琴欧洲「まだ痛い」右足根骨じん帯損傷で調整遅れ
2012年7月3日スポーツ報知
稽古後、痛めている右足をアイシングする琴欧洲 |
右足根骨じん帯を損傷し、5月20日の大相撲夏場所千秋楽を休場した大関・琴欧洲(29)=佐渡ケ嶽=が19日、名古屋場所(7月8日初日・愛知県体育館)へ向けた調整に不安の声を上げた。琴欧洲はこの日、千葉・松戸市の部屋での稽古を打ち上げ。若い衆を相手に立ち合いの確認などを行い「あれだけ強く当たったのはけがしてから初めて」と話した。
今後は、名古屋入りしてから稽古を再開するが「本当はこっちで若い衆と申し合いして、名古屋に入ったら関取衆とやり始めたかった。ちょっと(調整が)遅れている」と明かした。ぶつかり稽古で十両・琴勇輝(21)に胸を出した際、相手の足が右足に当たり途中で切り上げる場面もあった。「まだ踏ん張ったりすると痛い」と大関。不安は残るが、名古屋で巻き返しをはかるためにも急ピッチで調整していかなければならない。 |
大相撲名古屋場所:琴欧洲関ら、お年寄りと交流-一宮 /愛知
2012年07月01日
お年寄りとゲームを楽しむ琴欧洲関=一宮市のデイサービスセンター「まんま」で |
大相撲名古屋場所のため、一宮市内に稽古(けいこ)場を構えている佐渡ケ嶽部屋の大関・琴欧洲関ら力士4人が30日、同市浅野のデイサービスセンター「まんま」を訪れ、通所者らと交流した。
同センターが通所者に元気を与えようと04年から始めた。琴欧洲は今回で7回目の訪問。お年寄りとゲームや抽選会を楽しんだりして過ごし、名古屋場所での健闘を誓っていた。【渡辺隆文】 |
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琴欧洲は出場へ=師匠が明言-大相撲名古屋場所
時事通信6月30日(土)
大相撲夏場所で右足を痛めた大関琴欧洲が、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)に出場する見通しとなった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が30日、「(初日に)間に合わせる。休場はない」と明言した。琴欧洲は5月の夏場所14日目に右足を負傷し、千秋楽を休場した。
琴欧洲は既に関取相手の稽古を開始。この日は愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で若い衆と稽古し、「あす、あさってとしこを踏んだら、琴奨菊とやる」と話した。
[時事通信社]
琴欧洲の名古屋場所出場微妙に 師匠「様子見てから」
2012年6月29日
大相撲の大関琴欧洲の名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)への出場が微妙になってきた。右足のけがで調整が遅れており、28日、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が「今のまま出ても本人がつらい思いをする。様子を見てから(出場するか)考える」と語った。
琴欧洲は夏場所14日目に右足甲を痛め、全治3週間と診断された。6月中旬に稽古を再開したが、関取衆との申し合いはできない状態。この日も幕下と軽めの申し合いをしただけで、病院へ治療に向かった。
碧山、ヨーグルトCMの出演を熱望
デイリースポーツ
申し合いに臨む碧山 |
「大相撲名古屋場所」(7月8日初日、愛知県体育館)
ブルガリア出身の碧山(26)=春日野=が29日、愛知県春日井市で母国の先輩、大関琴欧洲に次ぐ「明治ブルガリアヨーグルト」のCM出演を熱望した。「自分の国の名前がついている。出られるように頑張りたい」と話した。
自己最高位の東前頭二枚目で迎える名古屋場所。順当なら琴欧洲との初対戦も実現する。「早くやりたいと思っていたけど、今はやりたくない気持ち。取組まで口を利かないようにして、思い切りやる」。あこがれの存在で、来日直後は日本語の教科書を贈られた。感謝するからこそ、複雑に気持ちが高ぶった。
この日の申し合いでは栃煌山を一気に突き出すなど12勝8敗。「立ち合いを低く、一発でもっていきたい」。“先輩超え”で白星を積み重ね、人気と実力を手にすれば、CM出演も夢ではないはずだ。
(2012年6月30日) |
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琴欧洲:驚異的回復! 1カ月前に骨折も精力的稽古
2012年06月27日
右足甲を骨折していた大相撲の大関・琴欧洲(29=佐渡ケ嶽部屋)が驚異的?な回復を見せている。名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)に向けて26日、愛知県一宮市の宿舎での本格的な稽古(けいこ)を再開。幕下以下の力士と10番以上連続で相撲を取るなど1カ月前に骨折で休場した力士と思えない復調ぶりを見せている。
琴欧洲は夏場所千秋楽の優勝が懸かった栃煌山との取組を「右足根骨靱帯(じんたい)損傷」との診断書を提出して休場。その後、精密検査を受けて右足甲の骨が複数本折れていたことが判明し、超音波や高圧酸素カプセルで治療を続けていた。この日の稽古後に琴欧洲は「全然順調じゃないよ。まだ痛い。でも場所に向けて稽古はやらなきゃいけない」と危機感を募らせたが、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「大丈夫。やるからには優勝を目指さないと」と問題なしを強調。関取衆との稽古再開についても「本人と相談してあす(27日)にでもやらせたい」と話し、史上5位タイの在位39場所となる古参大関の“甘え”を許さないつもりだ。(スポニチ)
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琴欧洲が一日署長!右足甲を骨折も名古屋場所に意欲も
デイリースポーツ
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大相撲の大関琴欧洲が27日、愛知県一宮市のイオン木曽川店で一日署長を務めた。
一宮署による防犯・交通安全キャンペーンに協力した大関は「先場所の14日目に右足甲を骨折しましたが、おかげさまで少しずつ良くなっています。名古屋場所に出られるよう頑張ります」とあいさつした。キャンペーンでは子どもたちと相撲を取るなど、終始穏やかな表情だった。 |
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琴欧洲 左足で踏ん張り稽古
右足甲の骨折から復帰を目指す大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が18日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で若い衆に胸を出した。ぶつかり稽古で3人を相手にし「左足で踏ん張るから大丈夫」と話した。名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)のため今週中に現地入り。その前にエックス線検査を受け、患部をチェックする。「足が治るだけじゃなく、体の調節がちゃんとできるかどうかが大事」。本場所出場へ1歩ずつ前進している。
[2012年6月19日]
琴欧洲ブルガリアの後輩と対戦楽しみ
大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が13日、ブルガリアの後輩・碧山(25=春日野)との対戦を心待ちにした。先場所11勝4敗だった碧山は、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)で平幕上位に番付を上げるため、初対戦が濃厚。右足甲の骨折からリハビリ中の琴欧洲は「相手が誰でも、負けたくないね」と話した。
[2012年6月14日8時22分 紙面から]
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琴欧洲 名古屋場所へ“ひとりぼっち”で必死の調整
佐渡ケ嶽部屋でストレッチをする琴欧洲 |
大相撲の大関・琴欧洲が名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)出場に向けて“ひとりぼっち稽古”を敢行していたことを13日、明かした。
夏場所千秋楽で、優勝がかかった栃煌山との取組を右足負傷で休場。場所後に検査を受けた結果、右足甲を骨折していたことが判明したが「大丈夫じゃないけど、少しずつできることをやっていかないと」と先月末から稽古を開始。自身は同行しなかった先週の部屋旅行の際には「一人でまわしを締めて一人で稽古をして一人で風呂に入っていた」という。
申し合い稽古再開のメドはたっていないが、この日も右足をかばいながら基本運動を反復。「早く骨が付くように」と稽古後は超音波治療や高圧酸素カプセル治療を行うなど必死の調整を続けている。
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[ 2012年6月14日 ]
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琴欧洲「出なきゃいけない」名古屋場所出場へ
負傷した右足にテーピングを施し、稽古した琴欧洲(左) |
2012年6月1日スポーツ報知
右足根骨じん帯損傷で5月20日の大相撲夏場所千秋楽を休場した大関・琴欧洲(29)=佐渡ケ嶽=が31日、名古屋場所(7月8日初日・愛知県体育館)に出場する意向を示した。
琴欧洲はこの日、千葉・松戸市の部屋で負傷後初めて公の場でコメントし「(名古屋場所は)出なきゃいけない」と明言。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)も「よっぽどのことがない限り、出させます」と話した。
すでに5月29日からまわしを締めて稽古場に下り、上半身のトレーニングをしているという。この日は右足にテーピングを施し、ゴムチューブやダンベルなどを使い上半身の筋トレを行った。まだ、きちんと足をつけない状態だが、琴欧洲は「腫れはあるけど、少しずつ良くなっている」。
琴欧洲の休場で、夏場所は1差で追う4敗力士の優勝の可能性が消滅。同親方によれば、千秋楽翌日の5月21日に謝罪に来たという。「責任もありますから。これから頑張らなくては」と師匠。琴欧洲はこの日から酸素カプセル治療を導入。ファンを落胆させただけに、少しでも早くけがを治して名古屋場所で好成績を残さなければならない。
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碧山4連勝「大関と取りたい」/夏場所
[2012年5月9日]
<大相撲夏場所>◇4日目◇9日◇東京・両国国技館
西前頭6枚目の碧山(25=春日野)が初日から4連勝とした。元気ない西前頭9枚目の嘉風(30=尾車)を一方的に押し出した。「よく見て当たって、相手が左に動いたけど落ち着いていた。前に前に出ようと思っていた。内容はあまり覚えていない。でも前に出られていたから」と前への意識を強調した。勝ち越せば来場所は上位陣に挑めるとあって「早く大関と取りたい。強さとうまさが違うから」と話した。
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琴欧洲2敗目も判定にぶ然/夏場所
- [2012年5月8日]
豊響(手前)との投げの打ち合いに敗れた琴欧洲(撮影・岡本肇) |
<大相撲夏場所>◇3日目◇8日◇東京・両国国技館
大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が2敗目を喫した。東前頭3枚目の豊響(27=境川)との投げの打ち合いはきわどい勝負だったが、物言いがつかず。ぶぜんとした顔で土俵を下りると「自分の相撲どうでした? 負けてないと思う。最低でも物言いがつくと思った」と不満を隠さなかった。
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城西国際大学20周年 大関・琴欧洲も参加
2012.4.28
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城西国際大学は28日、千葉県東金市の東金キャンパスで、創立20周年記念式典と祝賀会を行い、地元関係者や卒業生ら計1千人が祝った。
城西国際大学は県選出の水田三喜男元蔵相が掲げた「学問による人間形成」を建学の理念として平成4年に2学部でスタート。今春開設した看護学部をあわせ8学部となっている。
三喜男氏の次女である水田宗子理事長はあいさつで「さらなる建学の理念の実行に努めていきたい」として、国際社会に通用する人材を育成することで地域社会の活性化に貢献する姿勢を強調した。
国際教育充実の象徴として米中韓など16の姉妹校の代表が参加した。大関・琴欧洲も餅まきのイベントで盛り上げた。
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琴欧洲関が豪快に餅をまいた=千葉県東金市の城西国際大学(羽成哲郎撮影) |
[2012年4月7日]
7日、神奈川県藤沢市で行われた大相撲藤沢巡業の幕内トーナメントで、大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が優勝した。巡業としては珍しいトーナメント戦。勧進元が少しでも興味をひくようにと設定したもの。ボクシングなどの格闘技のように、勧進元の最上重夫さんに土俵上で右手をあげられ、戸惑った笑顔を見せた。琴欧洲は「土俵上でしたからね。ちょっとびっくりしましたけど、うれしいものです」と話した。伊勢神宮の奉納相撲に続いてのトーナメント戦優勝となった。
琴欧洲 生後5カ月の長男と一緒に土俵入り
2012年4月7日
同じ化粧まわしを締めた長男と土俵入りした琴欧洲
Photo By スポニチ |
大関・琴欧洲が靖国神社奉納大相撲で生後5カ月の長男(名前非公表)とともに初めて土俵入りを行った。
自らのものと全く同じデザインの「明治ブルガリア」ミニ化粧まわしを締めた愛息を抱きしめ、延べ1万3000人が詰め掛けた超満員の相撲場に入場。春巡業に合わせてミニ化粧まわしを準備したという29歳は「初めてなので記念になりました。一度きりのことです」と顔をにやけさせていた。 |
琴欧洲笑顔初V「場所で優勝できるようにしたい」
2012年4月2日
2年ぶりとなる伊勢神宮奉納大相撲のトーナメントでは琴欧洲が初優勝。2回戦で白鵬を破ると、準決勝で鶴竜、決勝でも稀勢の里を倒して先輩大関としての面目を保った。
昨年10月の明治神宮奉納の全日本力士選士権に続いての連続Vに「伊勢神宮は初めてなので、うれしいですね」とニンマリ。しかし、肝心の本場所が最近振るわないだけに「場所で優勝できるようにしたい」と奮起を誓っていた。
琴欧洲、把瑠都に綱とりの厳しさ/春場所
琴欧洲が寄り倒しで把瑠都を破る(共同) |
<大相撲春場所>◇11日目◇21日◇大阪府立体育会館
大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)は202センチの巨体を丸くして頭を付けて攻め続け、大関把瑠都(27=尾上)を寄り倒して先輩大関としての意地を見せた。「自分の経験もある。自分は綱とりの場所、早く駄目になった」。横綱昇進に挑戦した4年前の名古屋場所は、3日目に2敗目を喫してチャンスを逃した。綱とりの難しさを、身をもって示した。
[2012年3月21日]
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碧山、支度部屋の壁へこませる/春場所
2012.3.12
碧山が殴った壁はへこんで手の跡が=大阪府立体育会館(撮影・中村芳幹) |
大相撲春場所2日目の12日、ブルガリア出身の幕内碧山(春日野部屋)が千代の国戦に敗れた後、西支度部屋の壁を拳で殴って傷つけた。碧山は貴乃花春場所担当部長(元横綱)に謝罪した。
壁は少しへこんでおり、修理代を弁償する意向の碧山は「すみませんと謝りました。あした頑張ります」と反省している様子だった。
北の湖理事長(元横綱)は「力は土俵で出さなきゃいけない。物に当たるのは駄目」と諭した。(共同)
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琴欧洲 激励会でV誓う「子供と賜杯を抱いた写真を」
武豊(右)、福永祐一(左)、井岡一翔の激励を受ける琴欧洲(右から2人目) |
大関・琴欧洲の大阪後援会「欧幸会」(会長=前田幸治アイテック社長)の激励会が5日、大阪市内のホテルで行われた。
ボクシングのWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔や中央競馬の武豊騎手らが激励に駆けつけた。昨年11月に長男が誕生した琴欧洲は「(春場所では)子供と賜杯を抱いた写真を撮りたい」と08年夏場所以来の優勝へ意気込む。 |
琴欧洲、15勝4敗!三番稽古で琴奨菊を圧倒
大関の琴欧洲と琴奨菊が大阪・松原市の佐渡ケ嶽部屋で三番稽古を行い、琴欧洲が15勝4敗と圧倒した。
まわしを取って前に出る相撲で先輩の貫禄を示した琴欧洲は「(古傷の)膝が痛くなかったのできょうは調子がよかった」と満面に笑み。「膝の具合が良ければ出稽古にも行きたい」と前向きだった。
その一方で、琴奨菊は「まだまだ実戦的な稽古はできていない。技術的なところはもう少しですね」と反省しきりだった。
[ 2012年3月3日 ]
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大関・琴欧洲が“一日消防長”就任
2012.3.2スポーツ報知
大関・琴欧洲(29)=佐渡ケ嶽=が、部屋が宿舎を構える大阪・松原市の松原市消防本部で「一日消防長」に就任し、市内のスーパーで火災の予防を呼び掛けた。琴欧洲は「火の用心」と書かれた紙に包んだトイレットペーパーやタオルなどを配り、店内の防火設備を見学。「皆さんしっかりと火の用心してください」と呼び掛け、握手や記念撮影に応じた。
碧山が転籍後初稽古「まだ慣れない」
幼稚園児の訪問を受け、笑顔を見せる碧山(右)と栃乃若 |
大相撲の幕内碧山(25)が28日、大阪・交野市の春日野部屋で稽古を再開した。13日に田子ノ浦親方(元前頭久島海)が急逝し、春日野部屋に転籍してから初めて、本格的に汗を流した。十両木村山とのぶつかり稽古などで始動し「まだ慣れないけど、一気にはいかない。少しずつです」と話した。春日野親方(元関脇栃乃和歌)は、引退したばかりの竹縄親方(元関脇栃乃洋)を教育係に任命し「もともとモチベーションが高く、強くなりたいと言っている。頑張るでしょう」と期待した。
[2012年2月28日]
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春日野親方、移籍した碧山らを「どんどん指導していく」
2012.2.26スポーツ報知
大相撲の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は23日、田子ノ浦親方(元幕内・久島海)の急死で春日野部屋への移籍が決まった幕内・碧山らが22日にあいさつに来たことを明かし「まず部屋に慣れるように言った。本人は頑張りますと言っていたが、どんどん指導していく」と話した。
春日野親方によると、碧山の稽古への参加は春場所(3月11日初日・大阪府立体育会館)に向けて26日に大阪入りした後という。
春日野部屋の関取衆にとっては同部屋になるため、碧山と本場所での対戦がなくなる。幕内・栃煌山は「いい稽古相手になってもらえる。刺激にもなる」と歓迎し、幕内・栃乃若は「うちの部屋に来ると聞いてびっくりした。一緒に部屋を盛り上げていきたい」と話した。
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碧山が涙「相撲も日本語も親方に習った」
通夜が終わった後、碧山(手前)は祭壇の前に戻り、別れを惜しんでいた |
亡き師匠のために、幕内碧山(25)が、悲壮な決意を誓った。13日に急逝した田子ノ浦親方(享年46=元前頭久島海)の通夜が15日、都内で営まれ、約600人が参列した。部屋初の関取となった碧山は、目に涙を浮かべながら「思い切り、来場所、いきます。もっともっといい相撲を取ります。親方の教えてくれた相撲取ります」と言葉を振り絞った。
ブルガリアから来日したのは3年前。何も分からない状態から、指導してもらった。「日本語も全部、教えてもらった」。稽古場で、鍛えてもらった。「前に思い切りいく相撲です。ヒザをまげて、腰を下ろして…」。まだつたない日本語ながら、必死に思いを口にした。
遺影は笑顔だった。戒名は「誠徳院啓優太善居士」。家族の意向もあり、出羽海部屋への転籍は、今日16日の告別式以降に発表されることになった。碧山「親方が亡くなっても、頑張るしかない。親方のために、頑張るしかない」と必死な思いを打ち明けた。
[2012年2月16日]
碧山「悔しい」田子ノ浦親方の通夜で涙
田子ノ浦親方の通夜が終わった後も祭壇の前にいた碧山 |
13日に虚血性心不全で急逝した田子ノ浦親方(享年46=元前頭久島海)の通夜が15日、東京・台東区の寛永寺輪王殿で営まれ、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)ら約600人が参列した。出羽海一門葬として営まれ、一門の親方や関取衆も集まり、笑顔の遺影に向かって焼香した。北の湖理事長は「部屋をおこして、碧山も育って楽しみにしていた。本当に残念です」と悔やんだ。部屋から最初の関取となったブルガリア出身の幕内碧山は、まだ事態が信じられない様子。目に涙を浮かべながら「おかみさんも悔しい。でも、親方が亡くなっても頑張るしかない。親方のためにも頑張るしかない」と言葉をしぼり出した。告別式は16日に同所で午後2時から営まれる。
[2012年2月15日21時16分]
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琴欧洲インフル予防へ好物ヨーグルトPR
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小学6年生4人と綱引きする琴欧洲(撮影・酒井清司) |
大相撲の大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が、ヨーグルトのインフルエンザ予防効果を説いた。6日、ブルガリア愛好団体「ソフィア・ファミリー」の企画で東京・豊島区の清和小を訪問。小学生から「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれると「ヨーグルトだね。毎日食べてるよ」と答え、ブルガリア出身者らしくPRした。
校長室での懇談では「ヨーグルトを食べると、インフルエンザにかかりにくくなります。先日、ワイドショーでも放送されていたと聞きました」と説明した。ブルガリアヨーグルトを発売する食品メーカーの明治から支援を受けており、佐渡ケ嶽部屋の冷蔵庫には定期的にヨーグルトや牛乳が入荷される。部屋では現在、インフルエンザにかかった力士は1人もいないという。
ブログのタイトルを「ちゃんこ鍋とヨーグルトって意外と合うんです」とするなど、琴欧洲の相撲人生はヨーグルトとともにある。日本中でインフルエンザが流行しているが、この日は6年生4人を相手にした綱引きや、4年生とのにらめっこでも完勝するなど、元気いっぱい。春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)へ向け、体調は万全だ。【佐々木一郎】
[2012年2月7日]
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赤坂の日枝神社で「節分祭」-大関の琴欧州らが豆まき /東京
みんなの経済新聞ネットワーク 2月3日(金)
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日枝神社(千代田区永田町2)は2月3日、節分を祝う「節分祭追儺(ついな)神事」を行った。(赤坂経済新聞)
追儺とは、平安時代から行われている宮中行事で、豆をまき鬼(厄災)を払うことでその年の家内安全・無病息災を祈る。同神社では、邪気を祓い清め、運気、幸福を招き入れるものとして毎年開催している。
当日は、大関の琴欧州関や関取の阿覧関などのほか、メキシコオリンピックで金メダルを獲得した元重量挙げの三宅義信さんが登場。詰めかけた大勢の参拝客に豆をまいた。 |
◇大相撲初場所13日目・20日
琴欧洲(左)に寄り切りで敗れる白鵬=東京・両国国技館で2012年1月20日、尾籠章裕撮影 |
○琴欧洲-白鵬●
○…白鵬は連敗を喫し、3場所連続優勝を逃した。立ち合いで琴欧洲得意の左上手を許し、投げで崩されていいところなし。前日は日馬富士の変化に敗れていたこともあり「ちょっと見て立ったかもしれない」と白鵬。横綱となった07年名古屋場所以降、13日目までに他の力士に優勝を決められたことはなく、「こんなに差をつけられれば悔しいとか(のレベル)じゃない。反省だけ」。一方、把瑠都の来場所の綱取りについては「十分」と力を認めた。
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琴欧洲パパ頑張る6連勝/初場所
若荒雄(右)をはたき込みで下す琴欧洲(撮影・中島郁夫) |
<大相撲初場所>◇6日目◇13日◇両国国技館
琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が突っ張りからのはたき込みで小結若荒雄(27=阿武松)を下した。初日から6連勝は、10年秋場所以来。「このままいきたいですね」と好調維持を口にした。昨年11月に誕生した第1子の長男の存在が励みになっており、おむつ替えや入浴も手伝っているという。「あと9日間、いい相撲を取っていきたい」と、2度のかど番を経験した昨年とは、ひと味違う相撲を見せ始めた。
[2012年1月13日]
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気迫見せる琴欧洲=大相撲初場所4日目
琴欧洲がもろ手突きで豪栄道を圧倒。踏み込みが鋭く、相手は土俵際で回り込む余裕もなく尻から落ちた。最近は序盤につまずくことが多かったが、7場所ぶりに初日から4連勝。「いい立ち合いだった」と満足げに振り返った。
場所前は、部屋の稽古が休みでも稽古場に下りる日があった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「琴奨菊や稀勢の里が(大関に)上がったことが刺激になっている」とみている。(2012/01/11)
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新鋭2人が充実の稽古 初場所に向けて充実 大相撲
産経新聞 1月3日(火)
大相撲初場所(8日初日、東京・両国国技館)を前にした3日、出羽海一門の連合稽古が東京都墨田区の出羽海部屋部屋で行われた。目を引いたのが、初場所が幕内2場所目となる妙義龍、碧山の新鋭2人。西前頭7枚目まで番付を上げた碧山は把瑠都と4番取って1番勝ったほか、土俵際でもつれる場面も作るなど力強さが増した様子だ。
妙義龍は栃乃若や阿覧、磋牙司らを相手に積極的に番数をこなし、鋭い立ち合いを見せるなど好調な仕上がりぶり。東前頭5枚目で迎える初場所初日を5日後に控え、「良いんじゃないですか」と短く手応えを口にした。
大相撲:琴欧洲関がやってきた 園児ら100人、ふれあい楽しむ--西宮・わかば園を慰問 /兵庫
2011年12月22日
大相撲の大関・琴欧洲関(28)が21日、西宮市津門川町の肢体不自由児通園施設「市立わかば園」を慰問した。園児や保護者ら約100人が出迎え、「赤鼻のトナカイ」を歌ったり、子どもたちが琴欧洲関に抱っこしてもらったりしてふれあいを楽しんだ。
身長2メートルを超す琴欧洲関が姿を現すと、「すごい」「大きい」と歓声が上がった。「ブルガリア語で『こんにちは』『ありがとう』『さようなら』を教えてください」といった質問が飛び、琴欧洲関にブルガリア語の発音を学んでいた。また、わかば園の男性職員が2人がかりで琴欧洲関にぶつかってみたものの、一瞬で突き飛ばされる場面などもあり、終始、和やかな雰囲気だった。
最後に琴欧洲関は「私も頑張りますから皆さんも頑張ってください」と激励した。【後藤豪】
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琴欧洲が被災地支援活動「今行くべき」
大相撲の大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が9日、被災地訪問の重要性を訴えた。今月4日には仙台市で炊き出しを行い、小学校を訪問したばかり。この日の稽古後「仮設住宅は寒いらしいですよ。今行った方がいい。すごく喜んでもらった」と話した。震災直後に比べて、世間の関心が薄れていることを懸念しているという。15日にも福島訪問を予定している。
[2011年12月9日]
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ブルガリア出身・碧山、敢闘賞も複雑
「大相撲九州場所千秋楽」(27日、福岡国際センター)
ブルガリア出身の碧山が、新入幕場所で11勝を挙げて敢闘賞を受賞した。ただ、この日は若荒雄に敗れただけに「うれしい。でもちょっと悔しい」と複雑な表情。「足が遅いところを直さないと。来場所頑張ります」と、さらなる飛躍を誓った。賞金200万円の使い道については、「(買うのは)食べ物ぐらい。おなかすいたら何でも食べる」。来場所は増量して臨みそうだ。
(2011年11月28日)
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出産が場所前だったこともあり「まだ1度しか抱っこしていない」そうで、今場所中は麻子夫人が撮った写真メールで子供の姿を見ているという。09年5月に結婚後、ここ数年は不調が続いているだけに「頑張らないといけない」と巻き返しを誓っていた。
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琴欧洲脱出「かど番はつらい」/九州場所
豊真将を寄り切りで破った琴欧洲(右)(撮影・今浪浩三)
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<大相撲九州場所>◇11日目◇23日◇福岡国際センター
大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が、小結豊真将(30=錣山)を寄り切り、かど番を脱した。まわしが取れず押し込まれたが、左下手を取り胸を合わせてからは危なげなく押し切った。「良かった。もっと早く勝ち越しを決めても良かった」と安堵(あんど)の表情だ。「かど番はつらい。意識すると体は動かなくなる」と心境を話した。この日2敗目を喫した新大関琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)については「新弟子のころから一緒にやってきた」と活躍が励みになっている。かど番を脱し残り4日間での白星上積みを狙う。
[2011年11月23日]
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琴欧洲をブルガリア新体操選手が激励
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大相撲の大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が21日、ブルガリアから来た新体操選手たちから激励を受けた。この日、福岡・久山町の佐渡ケ嶽部屋で行われた朝稽古を、サニックス杯新体操団体選手権に参加するため福岡に滞在している新体操選手たちが見学。母国の有名人の稽古を、真剣な表情で見つめた。選手たちは「みんなとても強い。規律がすごくある」と感心した様子。「新体操に通じる部分は何か」と聞かれると「柔軟性と規律です」と声をそろえていた。
[2011年11月21日]
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琴欧洲V争いに「早いっす」/九州場所
ブルガリアの前駐日大使センドフさんと握手を交わす琴欧洲(撮影・岡本肇) |
<大相撲九州場所>◇6日目◇18日◇福岡国際センター
かど番大関の琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が、西前頭2枚目の旭天鵬(37=大島)を上手出し投げで下した。負け越せば大関から陥落するが、ここまで5勝1敗と順調。この日は、1年ぶりに前ブルガリア大使のセンドフさんが観戦する前で、勝利を届けた。「何も考えないで、自分の相撲を取るだけ」。優勝争いについては「まだ早いっすよ」と笑った。
[2011年11月18日]
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大相撲九州場所:琴欧洲 カド番脱出に手応え
2011年11月16日
琴欧洲(右)が隠岐の海を寄り切りで降す=福岡国際センターで2011年11月16日、山下恭二撮影 |
◇4日目(16日・福岡国際センター)
○琴欧洲-隠岐の海●
2日目に早々に土がついたカド番大関の琴欧洲。だが、前日に把瑠都を破った隠岐の海を退けた。先場所は途中休場したため、連勝は2場所ぶり。隠岐の海とは過去3戦して3敗だったが「別に苦手なんかじゃないよ」と強気だ。失いかけていた自信を取り戻しつつある。
土俵中央で左四つに組み止めてから、相撲が落ち着いた。身長204センチの長い腕を絞るように伸ばして右上手を取り、最後は両まわしを引きつけて万全の寄り。上手を警戒していた隠岐の海だが「めっちゃ腕が長い。反則です」と嘆くしかなかった。
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は取組前、「今日は大きな一番」と語っていた。先場所は隠岐の海に初日に敗れ、結局1勝止まりで途中休場。そこで「とにかく前に足を出せ」と送り出した師匠。助言通り、出ながら上手を取る攻めに「もう大丈夫でしょう」とホッとした様子。
今年の名古屋で隠岐の海を土俵に転がしながら、先に足が俵を割って敗れた一番も「勝っていた相撲だった」と口をとがらせた琴欧洲。さらに「何か雑誌に『琴欧洲は消える』とか書いていた。そんなことないよ」。白星を二つ先行させ、カド番脱出にも視界が開けて来た。気持ちはまだまだ折れていない。【飯山太郎】
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琴欧洲、入念に調整=大相撲
4度目の大関かど番を迎える琴欧洲は4日、福岡県久山町の佐渡ケ嶽部屋で幕下以下の力士を相手に調整した。新大関の琴奨菊がすり足などで軽めに汗を流す傍ら、得意の左上手を取ってからの攻めを何度も繰り返した。
土俵を出てからも相撲の流れを確認するように体を動かした。「右膝は良くなっている。場所を盛り上げないといけない」と、自信を取り戻しつつあるようだ。
(2011/11/04)
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新入幕の碧山「冗談かと思った」
(2011年10月31日)
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大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の番付が31日、発表され、新入幕を果たしたブルガリア出身の碧山(田子ノ浦)が福岡市西区で会見を行った。
「親方に(幕内昇進を)言われたときは冗談かと思った。すごくうれしかった」と満面の笑み。「もっと上にいきたい。できれば自分の先輩のところまで」と、同じブルガリア出身の大関琴欧洲を目標に挙げた。
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琴欧洲6年ぶり優勝/力士選士権
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- 全日本力士選士権の優勝ベルトを右腕に巻く琴欧洲(撮影・柴田隆二)
<大相撲:全日本力士選士権>◇3日◇東京・両国国技館
大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が6年ぶり2度目の優勝を果たした。秋場所は右のひじとひざを痛めて、7日目から休場。治療を続けながら、体を鍛えていたことが、結果につながった。「その場にいなかったのが悔しかった。早く土俵に上がりたかった」。九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)は4度目のかど番になるが「意識してない。やることをやれば、結果がついてくる」と話していた。
[2011年10月4日8時51分 紙面から]
琴欧洲が6年ぶり優勝/力士選士権
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- 優勝のベルトを右腕に巻く琴欧洲(右)と碧山(撮影・柴田隆二)
<大相撲:全日本力士選士権>◇3日◇東京・両国国技館
大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が、6年ぶり2度目の優勝を飾った。決勝で、昨年優勝の大関把瑠都(尾上)を上手出し投げで破った。9月の秋場所は右ひじと右ひざの負傷で、7日目から途中休場。「早く土俵に上がりたかった。来場所は自分らしい相撲を取りたい」と、かど番として臨む九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)に弾みを付けて、笑顔だった。十両によるトーナメントを、同じブルガリア出身の碧山(田子ノ浦)が制しただけに、そろって記念撮影に臨むなど、喜びもひとしおの様子だった。
[2011年10月3日20時27分]
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十両の碧山が腰を痛め休場
大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)で東十両6枚目の碧山(25=田子ノ浦)の休場が9日、決まった。田子ノ浦親方(元前頭久島海)によると、場所前の稽古で腰を痛めて椎間板ヘルニアとなり、2~3週間の加療を要するという。回復具合によっては途中出場の可能性もあるという。
[2011年9月9日]
赤ちゃん土俵入りと、ちびっ子相撲
2011年09月01日田子ノ浦親方(久島海)のブログから
流鏑馬で有名な福岡市西区の飯盛神社境内土俵にてちびっ子相撲大会と赤ちゃん土俵入りが行われ、今年は、碧山、碧天、海龍の3力士が、赤ちゃん土俵入りの介添えと、ちびっ子相撲大会に参加してきました。
琴奨菊「あー、クソッ!ダメだな」
大相撲佐渡ケ嶽部屋所属の大関琴欧洲(28)と関脇琴奨菊(27)が14日、千葉・松戸市の部屋で稽古した。15番で琴欧洲の11勝4敗。風邪気味だという琴欧洲は「まだ本調子ではない。でもブルガリアに1週間帰ったから、いいリフレッシュになった」と、精神面の充実ぶりを語った。一方の琴奨菊は、稽古終了直後に「あー、クソッ。ダメだな」と天を仰いだ。大関とりを狙う秋場所(9月11日初日、両国国技館)に向けては「課題はいっぱいある。1つずつ、稽古で修正していくしかない」と前を向いた。
2011年8月14日
欧洲かど番脱出あと3/名古屋場所
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琴欧洲、かど番「意識せず」=大相撲
休場明けとなる琴欧洲が1日、愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋で稽古した。琴奨菊との20番は本調子にほど遠い内容で、懐に入られ一気に運ばれる場面もあった。
5月の技量審査場所は、膝の古傷が悪化するなどして途中休場。復調にはまだ時間がかかりそうだが「先場所は足がついていかなかった。あまり(かど番を)意識せず、自分の相撲を取りたい」とのんびり構える。だが、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「立ち合いに怖さがない」と厳しい顔だった。(2011/07/01)
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琴欧洲 師匠厳命“フルモデルチェンジ”に着手
3度目のかど番の大関・琴欧洲が“フルモデルチェンジ”に着手している。技量審査場所は右膝負傷の影響もあったが、平幕に5連敗するなど精彩を欠いて途中休場。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「相撲を変えないとダメ」と厳命したという。
30日は琴奨菊と18番取って11勝だったが、師匠からまわしの取り方などの指導を受けた。師匠は「すぐには変えられないが、やっていくしかない」と語り、琴欧洲も「自分を信じて相撲を取りたい」と巻き返しを誓った。
[ 2011年7月1日]
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琴欧洲ら石巻を日帰り慰問「稽古にもなる」
大関琴欧洲(28)関脇琴奨菊(27)の佐渡ケ嶽部屋勢が、東日本大震災で被災した宮城・石巻市に、日帰りの強行日程で慰問することが16日、分かった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が明かしたもので、千葉・松戸市の部屋を21日午前4時半に出発し、午後10時ごろ戻る予定。現地では炊きだしや被災者とのふれ合いを計画し、既に鍋などは現地に送った。当日は親方と両関取、若い衆ら7人が、食材を積んだ1台のワゴン車に乗り、片道6時間以上かけて移動する。
名古屋場所(7月10日初日)を間近に控えた時期の慰問は異色だ。それでも現地は最近まで道路が遮断されたと聞いた琴欧洲は「ふれ合って元気になってもらえれば、こちらも力になる」と話し、琴奨菊も「むしろ長時間移動で忍耐力がつき、いい稽古になる」と歓迎。
[2011年6月17日]
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琴欧洲頬に大きな絆創膏2つ…何があった
右ほほにできたヘルペスを、ばんそうこうでガードし稽古した琴欧洲 |
大関琴欧洲(28=佐渡ケ嶽)が16日、千葉・松戸市の部屋で、右ほほに大きなばんそうこうを2つ付けて稽古した。琴欧洲によると前日15日にヘルペスを発症し、医師から他の力士への感染の可能性を指摘されて付けたという。「初めてできた。疲れかな」と苦笑いしたが、痛みなどはないという。この日は若い衆に12番胸を出したが、ばんそうこうの1つが外れた時点で終了。5月の技量審査場所を途中休場する要因となったひざ痛と、ヘルペスの感染を懸念して大事を取ったという。名古屋場所(7月10日初日)は、かど番として迎えるが「ひざの状態を見ながら、徐々に調子を上げていきたい」と、意気込んでいた。
また、同部屋の関脇琴奨菊(27)は春日野部屋に出稽古した。佐渡ケ嶽部屋に戻った後、幕内栃煌山、栃ノ心を相手に約20番取ったことを明かし「出稽古は今日から。まずは、どれぐらい体が動くか確認したかった」と、手応えを感じた様子だった。
[2011年6月16日]
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琴欧洲、連敗5で止める/技量審査場所
2011.5.14
大相撲技量審査場所7日目(14日、両国国技館)不振の琴欧洲は連敗を5でストップ。安美錦の下がりながらの投げで前に崩れたが、何とか寄り切った。内容は良くないだけに、初日以来の白星にも「ホッとはしないですね」と浮かない表情だった。
ただ、同じブルガリア出身で、自らの紹介で角界入りした東幕下筆頭の碧山が話題に上ると笑みが浮かんだ。後輩が3勝目で新十両に大きく前進し「いつも支度部屋で『頑張れ』と言っている。早く上がってほしい」とエールを送っていた。(共同)
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碧山3勝目で新十両へ前進/技量審査場所
2011.5.14
大相撲技量審査場所7日目(14日、両国国技館)東幕下筆頭の碧山(田子ノ浦部屋)が3勝目を挙げ、新十両昇進に大きく前進した。
通常は勝ち越さないと番付が上がらないが、八百長関与を認定された17人の関取が角界を去って大幅に枠が空くため、次の番付編成で審判部は幕下上位なら3勝4敗でも昇進させる可能性を示していた。
ブルガリア出身の24歳は身長190センチ、体重158キロの堂々たる体格。初場所以降、春日野部屋などへの出稽古で力をつけ「3月に(春)場所がなくなったけど、あまり休まず、がっちり稽古をした。強くなれたと思う」と言葉を弾ませた。(共同)
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琴欧洲、技量なし! 泥沼の4連敗!!…技量審査場所5日目
2011年5月13日スポーツ報知
◆大相撲技量審査場所5日目 ○豪栄道(突き落とし)琴欧洲●(12日・両国国技館) 大関・琴欧洲が泥沼の4連敗を喫した。東前頭筆頭の豪栄道に突き落とされ完敗。06年初場所の大関昇進後、5日目で1勝4敗は初めて。八百長問題からの信頼回復の場所で横綱・白鵬は盤石の5連勝で史上最速の幕内500勝を達成すれば、38歳の大関・魁皇も4連勝といつも以上に上位陣が内容のある土俵を展開した序盤戦。それだけに琴欧洲の不振が際立っており、6日目の豪風戦から猛烈な巻き返しが必要だ。
明らかにばたついていた。琴欧洲は豪栄道を相手に一気に前に出たが、肝心の足がついていかない。土俵際まで追い詰めたが、回り込まれ逆転の突き落としを食らった。
敗北の支度部屋では無言を貫いた。これで4連敗。大関が序盤を1勝4敗で終えるのは2010年初場所の琴光喜以来で、その時は8日目から休場している。自身も序盤を1勝4敗で終えるのは、大関昇進後では初だ。放駒理事長(元大関・魁傑)は「バタバタしている。もっと自信を持って取ればいいのに」と心配した。
場所がなかった3か月余りの間、精神面で大きな負担がかかった。八百長問題では同部屋の琴春日が引退勧告を受け角界を去った。それ以外にも福島第1原発事故が発生。ブルガリア出身の大関は、チェルノブイリ原発事故を引き合いに出し「あの時は国内でも被害が出た。心配」と漏らした。稽古に集中できない時間が続いた。
だが、今場所は八百長問題で失墜した信頼を取り戻す大事な場所だ。看板を背負う大関としては、ふがいない相撲は見せられない。横綱、大関陣では白鵬が全勝。38歳のベテラン・魁皇らも4勝1敗と奮闘している。今場所について理事長が「一生懸命さが目立つ」と話せば、場所総見を行った横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長(83)も「八百長のかけらもない。熱戦が展開されている」と高評価した。その中で、琴欧洲が好調の上位陣で取り残された格好だ。
大関が序盤で大きく連敗した場合、通常は休場することが多い。琴欧洲も前半で連敗が重なった07年九州、08年春場所と休場に追い込まれた。だが、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「(休場は)ないでしょう。まだ大丈夫」と話した。真価が問われる場所で訪れた思わぬ試練は、自分の力ではね返すしかない。
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碧山 十両昇進へ元気
「大相撲技量審査場所3日目」(10日、両国国技館)
関取補充による十両昇進枠が拡大して、幕下上位陣が序盤から全開だ。ブルガリア出身で東筆頭の碧山は上林を寄り切って2連勝とし「チャンスだし、頑張る」と笑顔。3勝でも昇進の可能性があるものの「3番で待たず、4番勝ちます」と気合を入れた。千代の国を押し出して連勝した東8枚目の妙義龍も「早く戻りたい気持ちはある」と、左ひざ手術を克服しての十両復帰を誓った。
(2011年5月11日)
琴欧洲が出稽古、好調17勝2敗
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出稽古後、路上で柔軟運動を繰り返す琴欧洲(撮影・高田文太) |
大相撲の大関琴欧洲(28)、関脇琴奨菊(27)の佐渡ケ嶽部屋の2人が1日、東京・墨田区の春日野部屋に出稽古した。春日野部屋の栃煌山、栃ノ心、栃乃若、栃乃洋、木村山の5人に、八角部屋の隠岐の海も出稽古に訪れ、幕内8人による熱のこもった申し合いが繰り返された。17勝2敗と好調だった琴欧洲は「あと1週間で初日。あっという間に来ると思う」と、8日初日の技量審査場所に向けて、気を引き締め直した。千葉・松戸市に部屋を構える佐渡ケ嶽部屋勢が、都内に出稽古するのは珍しいだけに、琴奨菊は「雰囲気がよかった。頑張れそうな稽古」と、最多の幕内力士を抱える春日野部屋での稽古を終え、自らも手応えを感じていた様子だった。
[2011年5月1日]
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ちゃんこで元気に 佐渡ヶ嶽部屋訪問…山形
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佐渡ヶ嶽部屋の力士らの振る舞うちゃんこは、大盛況だった(山形市落合町の市総合スポーツセンターで) |
多くの人が避難生活を続ける山形市落合町の市総合スポーツセンターに17日、大相撲・佐渡ヶ嶽部屋の力士ら13人が駆けつけ、ちゃんこ鍋などを振る舞った。
同部屋と親交の深いスーパー「おーばん」(天童市)が一緒になって実現。具材は「おーばん」が提供し、力士らが部屋直伝のレシピで、みそ味と塩味のちゃんこを作った。
ちゃんこは、昼食用に450人分を用意したが、おかわりを受け付けるなどして、わずか20分でなくなった。
同部屋の大関・琴欧洲関は、「ちゃんこで元気になってくれれば」と話し、福島県南相馬市原町区の主婦徳武美幸さん(29)は、「ちゃんこ鍋はもちろん、握手もしてもらって元気が出てきました」と、うれしそうだった。
(2011年4月18日 読売新聞)
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今日から土俵なおし田子ノ浦親方(久島海)のブログ
2011年04月19日Twitter Blog
今日から稽古土俵を掘り起こし、五月技量審査場所に向けて作り直します。
午後には幕張のコストコに碧山を連れ買い出しにいき、夜のチャンコに有頭エビとマッシュウルームでガーリックオイル煮を作ってみました。
明日は呼出しが来て、土俵を仕上げてくれます。
明日の昼のチャンコはトマトチャンコの予定です。
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欧洲に母国ブルガリアから“帰国勧告”
福島第1原発の放射能漏れ事故を受け、大関・琴欧洲(28=佐渡ケ嶽部屋)に母国ブルガリアから自主的な“帰国勧告”が出ていることが分かった。
関係者によると原発事故はブルガリア国内でも大きな話題となっており、在日ブルガリア人に大使館関係者を通じ連絡が入ったという。だが、相撲協会は外国人力士の一時帰国を認めておらず、琴欧洲も「帰りたい気持ちはあるが今は帰れない」と伝えたという。外国人力士の間ではグルジア出身の黒海やモンゴル出身の星風らが帰国を希望していたが、相撲協会から却下されている。
[ 2011年3月22日 ]
佐渡ケ嶽部屋が土俵での稽古を再開
大関琴欧洲(28)らが所属する佐渡ケ嶽部屋は19日、震災後初めて、土俵での稽古を再開した。地震発生から1週間は、腕立て伏せなどのトレーニングを続け、風呂は2日に1度だけ。灯油で沸かすため、この日以降も稽古終了から午前11時までに時間を限定する。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「被災地の方々を思えば、このくらいは当たり前。節電したり、みんなでできる限りのことをやる」と話していた。
[2011年3月20日 紙面から]
琴欧洲、3日連続日帰り…3500キロ大阪詣
(2011年3月4日)
八百長問題に揺れる大相撲の大関琴欧洲(28)=佐渡ケ嶽=が3日連続で東京‐大阪間の日帰りあいさつ回りを敢行したことが3日、分かった。朝稽古をこなした後で電車に飛び乗り、新幹線で大阪入り。知人や後援者と会食をし、東京へとんぼ返りする弾丸ツアーを続けた。3日間の総移動距離は約3500キロ。春場所中止にもめげず、土俵内外で精力的に活動しているようだ。
◇ ◇
新幹線乗り場に着物姿の琴欧洲がさっそうと現れた。付け人も連れず、新幹線の座席購入を済ませるとそのままホームへ。本紙の取材には無言だったが、行き先は春場所が開催されるはずだった大阪だった。
琴欧洲の関係者によると、琴欧洲は1日から3日連続で新幹線を利用して大阪を訪れたという。インターネットサービスの「YAHOO!路線」によれば、佐渡ケ嶽部屋の最寄り駅である松飛台から新大阪まで電車での移動距離は片道で574・3キロ。これを3往復したとなると、3日間の総移動距離は約3500キロに達する。
大阪に数日間宿泊できれば旅程も楽になるはずだった。しかし、日本相撲協会が協会員に発令している「自粛・奨励17条の心得」の1項目、「自粛の意味を込めて、当分の間(協会が了承するまで)、稽古は東京の各部屋で行う」という項目に抵触する可能性もある。稽古と後援者への義理立てを両立させるには、弾丸ツアーを敢行するしかなかった。
相撲協会が奨励している社会奉仕活動とは性格が異なる後援者へのあいさつ回りについて、現時点では広報部は問題視していない。放駒理事長(元大関魁傑)は今回の琴欧洲のような例を「あいさつ回りとは思っていない」ととらえている。
前述の関係者によれば、毎日夜9時には東京に戻っていた。大阪での滞在時間は約2時間ほどとみられるが、周囲には移動疲れを見せずに「大阪ぐらいなら日帰りも大丈夫だよ」と語っていたという。本場所がなくなっても、人気力士は忙しい。
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琴欧洲「学校に相撲部作って!」
大関琴欧洲(28)=佐渡ケ嶽=が25日、学校における相撲部の設立を熱望した。神戸市中央区で開催中の「ブルガリアの子ども絵画展」に出席。神戸市内の小中学生25人と触れ合い、すそ野の拡大を訴えた。
5年生の男子から飛んだ「お相撲さんになりたいんですが?」との質問に、青い瞳が一瞬輝いた。「今、兵庫県の関取は1人(十両栃乃若)。未来の兵庫県に夢を!!」と訴えた。もっとも、校内に相撲部がないことを知ると表情を曇らせた。全国の小学校には、わんぱく相撲などで活躍する相撲部の子どもも多く「学校の中にあればいいなと思った」と漏らした。
「今、相撲界は大変な時期で、一日も早く問題を解決していかないといけない。自分ができるのは、けいこをして、相撲を取ることだけ」。八百長問題に揺れる中、神戸っ子に元気とパワーをもらった様子だった。
(2011年2月25日)
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琴欧洲は力比べのコーナーで4人の子供たちを軽々と持ち上げる |
大関琴欧洲(27=佐渡ケ嶽)が、小学生たちに大相撲の応援続行をお願いした。8日、ブルガリア愛好団体「ソフィアファミリー」による恒例企画で、東京・豊島区の高松小を訪問。約1時間、質疑応答や綱引きなどで交流を深め「相撲界はいろいろ大変になりますけど、また応援よろしくお願いします」と話し、約420人の小学生に笑顔で見送られた。
質問タイムで「相撲をやっていてよかった時は?」と聞かれると、「お相撲さんになって良かった。ちょんまげも、着物も気に入っています」と答えた。八百長問題でイベント出演を自粛する力士もいるが、今回は国際交流を主眼とした教育目的のため、予定通りに開催された。高松小の日下部校長は「琴欧洲関は一生懸命稽古に励んでいる方。これで一層、子どもたちは応援しようという気になるでしょう」と話していた。
[2011年2月9日]
疑惑吹き飛ばせ!琴欧洲関豆まき 福井の施設などで豪快に
(2011年2月4日)
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豪快に豆をまく琴欧洲関=4日、福井市市波町の「楽く楽く亭」 |
大相撲の大関琴欧洲関(27)を招いた豆まきイベントが4日、福井県福井市市波町の地域交流施設「美山楽(ら)く楽(ら)く亭」などで開かれた。大関は地元のお年寄りと子どもたち約150人と交流した。
同施設を運営する市指定管理者が企画した。身長203センチの大関が大広間に登場すると、「いい男や」などと声が挙がり会場は拍手喝采。最高齢96歳を含む年男年女7人とともに、大関は袋詰めの豆を豪快にまいた。質問コーナーでは児童から「ご飯はどれだけ食べますか」「(故郷ブルガリアから)遠い国に来て寂しくないですか」などと問われ「1日2回どんぶり5杯」「日本で家族をつくったから今は楽しい」などと笑顔で答えていた。
大関に持ち上げてもらった下宇坂小2年の藤田流伽(るか)ちゃん(8)は「高くてこわかったけど、大関は格好よかった」と興奮気味。色紙にサインをもらった清水愛子さん(83)は「琴欧洲は優しくて立派な印象。八百長疑惑に大関や横綱、幕内の多くの力士はかかわっていないと信じています」と話していた。
大関を招いたイベントは同市の「美山森林温泉みらくる亭」と、越前市の「しきぶ温泉湯楽里(ゆらり)」でも開かれた。
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琴欧洲、優勝争いへ再び決意=大相撲初場所11日目
琴欧洲は、日馬富士との大関対決に勝ち、2敗を守った。得意の左上手から出し投げを打って崩し、寄り切った。動きが良く、前日の完敗を引きずらなかった。白鵬が敗れ再び1差に。「一日一番、集中する。横綱にこのままついて行きたい」と決意を新たにした。
(2011/01/19)
琴欧洲、万全の寄り=大相撲初場所9日目
琴欧洲は先場所不覚を取った徳瀬川を退け、1敗を守った。立ち合い、すぐに左上手を引いて万全の寄り。嫌なイメージはあったというが、「今場所は落ち着いてできている」と自己分析。「ここまで順調か」と問われて、「そうですね」と答える顔にも自信がのぞいた。
(2011/01/17)
好調琴欧洲「やっぱり雪を見るとうれしくなるね」
2011.1.16
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琴欧洲が寄り切りで稀勢の里を下す=両国国技館 |
203センチの琴欧洲にしかできないような力強い勝ち方だった。土俵下で見守った貴乃花審判部長(元横綱)も「今日は大関の相撲が良すぎた」と絶賛した一番。難敵の稀勢の里を一方的に寄り切り、1敗をキープした。
琴欧洲は本来、右四つ。形は稀勢の里得意の左四つだったが、関係ない。両まわしをがっちりつかむと胸を合わせた。長身を利した攻めに、稀勢の里も腰が伸びて、力が出ない。琴欧洲はあごを相手の左肩に押しつけながら、休まず勝負をつけた。先場所の雪辱にもなり「自分の相撲を取るだけだった」と、短い言葉に充実感を込めた。
全国的にこの冬一番の寒さに見舞われたこの日朝。千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋周辺にも積雪があったという。ブルガリア出身の琴欧洲は「やっと部屋にも降ってくれた。やっぱり雪を見ると、うれしくなるね。相撲も良くなってきた」。後半戦に期待を抱かせる笑顔だった。
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琴欧洲関が来場所V祈願 鹿島市・祐徳稲荷を参拝
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琴欧洲関、かっこいー 佐渡ケ嶽部屋を訪問
[2010年11月11日]
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琴欧洲関と握手をする子どもたち=福岡県久山町 |
「大山ちびっこ相撲大会」(10月)に参加した日田市大山町の子どもたちが6日、福岡市で開かれる大相撲九州場所の「佐渡ケ嶽部屋」を訪問。朝げいこを見学したり、ちゃんこを味わい、相撲の世界に触れた。
大会は町内の中川原青壮年会(横田秀喜会長)が主催。38回を数え大山の名物行事になっている。同部屋との付き合いは先代の親方時代から。5年置きに力士が大会に来たり青壮年会が部屋に差し入れ、相撲観戦に行くなど長年交流がある。
この日は小学生や青壮年会のメンバー28人が訪問。琴欧洲や琴奨菊、出げいこに来ていた関取を含む総勢30人の力士たちの激しいけいこを見学。ちゃんこに舌鼓を打った。子どもたちは「すごい迫力」「大きかった」「ちゃんこはうまい」と感想。
5年生の横綱・河津北星(ほくと)君は「力士たちはきつくてもずっとけいこを続けててすごい。琴欧洲関は大きくてかっこよかった」とにっこり。
琴欧州関、巨体の秘密は…
2010年11月09日
■福岡田隈中訪問
大相撲九州場所を前に、大関・琴欧洲関が8日、福岡市早良区の田隈中を訪れ、相撲を始めたきっかけや日本に来て苦労したことなどを生徒ら約850人に語った=写真。
1995年の福岡ユニバーシアードのとき、校区でブルガリアを応援したのが縁で琴欧洲関を招いた。会場からは次々と質問の手があがり、「どうしたらそんなに大きくなれますか?」との質問には「ヨーグルトを食べる」と答え、笑いも。制服が乱れていた生徒には「ちゃんと制服を着ないとダメ」とぴしゃりと注意した。
2年の樋口茉佑さん(14)は「あいさつが大事だということが印象に残った。九州場所で頑張って下さい」とエールを送った。琴欧洲関は「みんな元気いっぱい。質問もたくさん出て楽しかったです」と笑顔で会場をあとにした。
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大相撲作州鏡野場所が開幕
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白鵬と琴欧洲の取組に沸く大相撲作州鏡野場所 |
日本相撲協会秋巡業の「大相撲作州鏡野場所」(同実行委主催、山陽新聞社など後援)が26日、鏡野町竹田の鏡野ドームで2日間の日程で開幕し、大勢のファンらが迫力ある取組を楽しんだ。
真庭市出身の幕下琴国ら序二段以上の力士約150人が出場。朝の公開けいこに続いて取組があり、町内の小中学生約900人や観戦ツアー客らが力士に熱い声援を送った。
横綱白鵬と大関琴欧洲による結びの一番で会場の盛り上がりは最高潮。土俵際の激しい攻防など熱の入った取組を繰り広げ、最後は白鵬が外掛けで琴欧洲を下すと、会場から大きな拍手が起こった。決まり手や禁じ手をユーモラスに紹介する初切(しょっきり)などもあり、観客は力士にサインをもらうなどし大喜びだった。
県内の巡業は2009年10月の「高梁場所」以来。27日も行われ、当日券でます席(S席1万500円、A席8千円)、いす席(7千円)、立ち見自由席(3千円)が販売される。
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【大相撲秋場所】琴欧洲1敗キープ 琴光喜解雇で変貌
2010.9.21
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大相撲秋場所10日目 上手投げで魁皇を破った琴欧洲= 東京・両国国技館(中井誠撮影) |
館内の多数派を占める魁皇への声援を、わずか4秒余りでため息に変えた。立ち合いで左四つになると、前に出ながら右からの上手投げ。カド番脱出を目指す先輩大関を仰向けにひっくり返した。
相手得意の右上手を与えず、「上手を取ったら出ようと思っていた。力を出される前に攻めた」と狙い的中を自賛した。
ここ6場所は最高で10勝止まりと、優勝争いに絡めていないが、今場所は、黒星を喫したあとに「ステーキを食べた」と験直し。これが効いたのか、引きずることなく1敗を守った。
7月には、野球賭博に関与したとして兄弟子の大関琴光喜が解雇された。「『部屋頭になったからには、俺が』という気持ちがあるのでは。若い衆の指導も良くしている」と佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。精神的な変貌を結果につなげ、部屋に明るいニュースを届けたいところである。
周囲の期待は、このまま星の差一つで直接対戦を迎えることだ。昨年5月場所では、33連勝中だった白鵬を上手投げで下しており、佐渡ケ嶽親方も「今場所は腰の構え、ひざの使い方がいい。また止めたと言われてほしい」と話す。
帰り際、報道陣に連勝ストップへの意気込みを問われた琴欧洲は「関係ない」と一言。一人横綱に続く大関として「大いに関係ある」ところを残り5日の土俵で見せてほしい。(宝田将志)
3連勝にも浮かぬ顔=大相撲秋場所3日目
琴欧洲は落ち着いて豊真将の動きを見て、はたきこんだ。体の反応には納得しているが、3日間は圧倒する取り口がなく「まだ自分の力を出し切っていない。迷いはないけど、何かねえ」と浮かぬ顔。大関陣ではただ一人の3連勝だが「それが何ですか。頑張ります」と受け流した。(2010/09/14)
独立委視察に琴欧洲張り切る
大関琴欧洲が2日、東京都墨田区の春日野部屋に出げいこし、新関脇栃煌山らと精力的に21番取った。日本相撲協会の「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」のメンバー5人が視察に訪れており「いいけいこを見せたかった」と息を弾ませた。
47連勝中の白鵬を追う1番手として期待される。調整具合は順調そうだが、残暑には少々参っている様子。ブルガリア出身の琴欧洲は「こんなの9月じゃない。暑過ぎだよ。熱中症にならないように気を付ける」と汗だくになりながら迎えの車に乗り込んだ。
[ 2010年09月02日]
大相撲:新潟・南魚沼で夏巡業スター
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大相撲・南魚沼巡業でちびっこ力士を持ち上げる把瑠都(左下)。右奥は琴欧洲=新潟県南魚沼市で2010年8月6日午前11時17分、尾籠章裕撮影 |
不祥事が続く大相撲の夏巡業が6日、新潟県南魚沼市で始まり、野球賭博に関与した雅山関や豊ノ島関ら、7月の名古屋場所で謹慎処分となった力士たちも参加した。
巡業初日にあたり、日本相撲協会の放駒巡業部長(元大関・魁傑)が支度部屋に横綱・白鵬関ら関取衆を集めて「名誉回復のために頑張ってほしい。けいこをしっかりして、取組でも力を出したいい相撲を見せてくれ。ファンサービスも心掛けてください」と訓示。協会一丸となって襟を正すため、巡業中の外出など個人行動禁止の方針も打ち出した。
その後の申し合いでは、謹慎明けの千代白鵬関や豊ノ島関らが積極的に汗を流した。入場券の売れ行きは約6割といい、空席も目立った。また、反社会的勢力とのかかわりが問題視されているため、会場入り口には「暴力団関係者の入場はお断りします」との看板が設置され、地元警察署や新潟県警本部から派遣された約20人が警備に当たった。
賭博問題の影響で青森市での巡業は中止となったが、南魚沼市は「国技や相撲道の精神を理解してもらおう」と開催に踏み切った。巡業は7日に新潟市、8日に福島市、10日に秋田市、11日に北秋田市でそれぞれ行われる。【武藤佳正】
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琴光喜不在が…琴欧洲の胸中/名古屋場所
[2010年7月25日]
<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇25日◇愛知県体育館
場所前に起きた兄弟子の大関琴光喜の解雇という、ショッキングな出来事を抱えて臨んだ大関琴欧洲は、大関のノルマともいえる10勝で今場所を終えた。この日は土俵際からの逆襲で日馬富士を追い詰めたが、最後は押した腕を外されて体勢を崩し押し出された。今場所を振り返り「もったいない相撲があった」と話したが、それを象徴するような一番。ただ、それ以上に心のつかえとなったのが琴光喜の解雇。「心と体が一緒にならない部分があった」と言い、具体的には「光喜関がいなくなったのが一番、大きい」と続けた。精神的ショックが土俵に少なからず響いた15日間だった。
琴欧洲“白鵬発言”に同調…「残念、寂しい」
11日の名古屋場所(愛知県体育館)初日を前に、横綱・白鵬(25=宮城野)の協会批判に同調する声が出始めた。白鵬は8日、相撲協会が名古屋場所で天皇賜杯などすべての表彰を辞退したことについて「国技をつぶす気なのか」と不満を示したが、9日には大関・琴欧洲(27=佐渡ケ嶽)が「残念」と賛同。協会理事の間でも白鵬に同情的な見方が広がった。
琴欧洲が「白鵬発言」に同調した。この日、野球賭博問題で相撲協会が賜杯などの授与自粛を決めたことについて言及。「残念。みんな15歳の新弟子の時から、賜杯を抱く夢を持って頑張ってるから。何もないのは寂しいですね」と話した。2年前の夏場所、ブルガリアから駆けつけた父の前で初めて賜杯を手にした。その感触と興奮は今でも忘れない。白鵬は協会の対応を「やりすぎ」と批判したが、それにも「そうですね」と理解を示した。
普段は物静かな大関の“訴え”は続いた。NHKが生放送中止を決定したことについても触れ「ファンの皆さんはどうやって見たらいいの?自分はダイジェストで映るけど、下の人の相撲は全く見られない」と相撲ファンの悲しみを代弁した。
この日は理事からも白鵬に同情的な声が続出した。同じ立浪一門の友綱審判部長(元関脇・魁輝)は「それだけ国技に対する気持ちが熱いのだろう。モンゴル出身ではあるが、日ごろの白鵬を見ていると、横綱とか相撲に対して強い気持ちを抱いているようにみえる。相撲は国技なんだという思いが感じられる」と話した。名古屋場所担当の二所ノ関理事(元関脇・金剛)も「気持ちは分かる」と発言をとがめることはしなかった。
琴欧洲は、同部屋の元大関・琴光喜が野球賭博に関与して協会から解雇処分を受けた。部屋にも衝撃が走ったが、それだけ今場所に懸ける思いは特別なものがある。昨年の名古屋場所では白鵬、琴光喜と優勝を争い13勝2敗の好成績だったが、それ以降は10勝が精いっぱい。「賜杯はないけど、こういう大変な時だからこそ優勝したい。大変なときだからこそ名前も残る」と、いつになく目を鋭く光らせた。
[ 2010年07月10日 ]
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けいこは強い琴欧洲=「足りない何か」を自問-大相撲
けいこ場の琴欧洲はめっぽう強い。部屋では兄弟子の琴光喜や出げいこに来た日馬富士らを圧倒する。初場所限りで横綱朝青龍が引退し、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「枠が一つ空いた。そこに琴欧洲が入ってくれれば」と期待を込めた。
4月29日の横綱審議委員けいこ総見では目的意識を持って白鵬にぶつかった。低さを心掛けてしっかりひざを曲げる。絶好の前まわしを引くために、師匠は「手の長さを利用するのではなく、ひざを曲げて低い位置で取れ。白鵬のように」とアドバイス。長身で懐の深い一人横綱が何よりの手本というわけだ。
気が乗れば周囲が目を見張るほど攻撃的な相撲を取る。てっぽう柱に向かって一撃、一撃に気迫を込める。熱心にしこを踏む。ところが翌日には急に番数が減ったり基本げいこをサボったり。このむら気が大成を阻む一因でもある。
2年前の夏場所で初優勝した際は、203センチの体格を生かす術を会得したかにも見えた。しかし、まだまだ成長の途上。幕内平均より軽い153キロの体重も、あと10キロは増やしたいと熱望する。
最近の成績を琴欧洲は「2けただけで終わってしまうのは何かが足りない。それをけいこ場で見つけるしかない」と言う。その覚悟はいい。見つけた答えを今場所の土俵で披露できるか。(2010/05/04)
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琴欧洲、巻き返しへ意地の42番猛稽古
2010年5月3日
大相撲の二所ノ関一門による連合稽古が2日、東京・江東区の尾車部屋で行われ、夏場所(9日初日、両国国技館)で巻き返しを期す大関・琴欧洲が42番の猛稽古を行った。1日の連合稽古初日では胸の痛みを訴えて申し合いを中断し、鳴戸親方(元横綱・隆の里)から説教を受けたが、この日は平幕・若の里、玉鷲らと38勝4敗。最近は番数の少なさを指摘されていたが、自覚のあるところを見せた。大関は「胸はまだ痛みがあるけど、大丈夫。(連合は)いろんな力士と稽古ができる」と満足そうな表情。鳴戸親方も「大関だから、若い力士に胸を出して育てていかないといけない」と話した。
琴欧洲、異文化体験語る 城西国際大で講演 千葉
2010年4月19日
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講演した琴欧洲=東金市の城西国際大 |
大相撲の大関琴欧洲が16日、東金市の城西国際大学で新入生約1千人を前に「ヨーロッパからちゃんこの世界」と題して講演した。同大には多くの留学生がおり、外国人力士として活躍する琴欧洲に講演を依頼した。
琴欧洲は「日本に来た時は全く違った世界だった。掃除、洗濯、料理とすべて行った」と思い出を語った。苦労したのは日本語だったという。今後について「もっとけいこして、もうひとつ上(横綱)を目指したい」と話した。講演後は学生たちの質問に答え、好きな日本食はラーメンで、最近は「体に良いので」と納豆を食べるようになったという。
琴欧洲 ド緊張人生初講演で綱獲り約束
スポーツニッポン(04月17日)
講演を終え、ファンクラブ員から花束を渡された琴欧洲 |
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「ヨーロッパからちゃんこの世界へ」と題して約15分間熱弁。生い立ちなどを語り、「もう1つ上を目指したい」と横綱昇進を約束した。同大では講演を機に学生約40人で“琴欧洲ファンクラブ”を結成。会長を務める中国人留学生の鄭氷さん(3年)は「100人集めて毎場所応援に行きたい」と話した。大関は「初めてだったので緊張しました」と汗びっしょりだったが、思わぬ援軍が付いたことに「こんなにありがたいことはない」と目を輝かせていた。
5場所目の碧山が幕下優勝…春場所13日目
2010年3月26日
◆大相撲春場所13日目 (26日・大阪府立体育会館) 幕下は初土俵からわずか5場所目の碧山(田子ノ浦部屋)が7戦全勝で優勝を決めた。
三段目は千昇(式秀部屋)が7戦全勝で優勝。序二段は北勝鶴(八角部屋)と千代錦(九重部屋)が7戦全勝で並び、千秋楽の28日に優勝決定戦を行う。
序ノ口は埼玉・埼玉栄高相撲部出身の佐々木山と、静岡・飛龍高相撲部出身の柴原の木瀬部屋勢2人が7戦全勝で、千秋楽の優勝決定戦に臨む。
碧山「うれしい。今場所は3番、右四つになれて自分の相撲を取れた。幕下はみんな強いので優勝のイメージはなかった。(幕下上位に上がる)来場所も頑張る」
千昇「場所の直前に左ふくらはぎを肉離れしたけど、今場所は相撲の流れと体の反応が良かった。(右ひざの大けがで昨年は3場所連続全休しており)また幕下上位に戻って取りたい」
◆碧山(あおいやま=本名ダニエル・イバノフ)東48枚目、ブルガリア・ヤンボル出身、田子ノ浦部屋。昨年名古屋場所初土俵。同秋場所で序ノ口優勝、同九州場所で序二段優勝。得意は右四つ、寄り。190センチ、158キロ。23歳。
◆千昇(せんしょう=本名エンフバートル・バヤルバト)西67枚目、モンゴル・ウランバートル出身出身、式秀部屋。01年春場所初土俵。得意は左四つ、寄り。181センチ、130キロ。26歳。
田子ノ浦部屋が春場所へ最終調整
2010年03月11日
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猛げいこに励む力士たち
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14日初日の大相撲春場所が目前に迫り、 ことしも元幕内筆頭久島海の田子ノ浦啓人親方率いる部屋が、 和歌山市有田屋町の県営相撲場に部屋を構え、
力士たちは最終調整に汗を流している。
新宮市出身の親方が和歌山で部屋を構えたのは、 生まれた和歌山で、 相撲をさらに元気づけたいという思いから。 毎年、
場所中は和歌山から大阪まで電車に乗って通っており、 親方の和歌山に対する思いは熱い。
普段は午前6時から朝げいこ。 しこ踏み、 スクワット、 すり足、 ぶつかりげいこなどに励んでいる。
弟子は部屋で番付最高位の幕下海龍玄氣と碧山亘右をはじめ、 三段目の碧天大市、 碧己真己樹、 序二段の久勢和正、 久之虎克太、 水田雄大、 久井上謙太、
碧城景市、 新弟子の坂本翔馬。 特に幕下上位と着々と番付を上げている海南市出身の海龍、
初幕下で勝ち越しを目指すブルガリア出身の碧山の活躍には大きな期待がかかる。
親方は 「千秋楽ではいい結果が残せるように頑張りたい」 と意気込んでいる。
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幸せ琴欧州「親方に意欲」麻子夫人と挙式
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披露宴を終え、新婦の麻子さんにキスをする琴欧洲(撮影・水谷安孝) |
披露宴を終え麻子さんとホッとした表情をみせる琴欧洲(撮影・水谷安孝) |
大関琴欧洲(26=佐渡ケ嶽)が14日、欧州出身では初の親方へ意欲を示した。09年5月に結婚した麻子夫人(30)と東京・赤坂の日枝神社で挙式。都内のホテルで披露宴後に会見し「親方になりたい夢もある。両親や親方ともそういう話が出てくるでしょう」と話した。婚約時にも日本国籍取得に前向き発言していた。現役中に日本国籍とともに年寄名跡を取得し、引退後に親方となれば、その後に独立して部屋創設という可能性も出てくる。披露宴には約800人が出席し、まずは横綱への期待をかけられた。愛妻のブルガリア料理をエネルギーに「あとは上を目指すしかない」と決意を示した。
[2010年2月15日]
平成22年初場所が1月24日千秋楽を迎え、その祝賀会が午後6時30分より江東区東陽町の「ホテルイースト21東京」で催されました。
最初、琴欧洲、琴奨菊、琴春日の3関取が壇上での初場所の成績報告があり、後援会長から部屋の力士に対する労をねぎらう挨拶で、会は始まりました。
そして、トドロフ駐日ブルガリア大使、女優の夏樹陽子さん、落語家の三遊亭金馬師匠らの来賓が紹介されたあと、鏡割りと進みます。
鏡割りのあと、代表者による乾杯の音頭で歓談・アトラクションの場に移っていきます。
祝賀会風景をスナップ写真でご覧ください。
ソフィアファミリーとしては、トドロフ大使との初対面あいさつ、琴欧洲関への「ブルガリア紹介」イベントへの参加要請、佐渡ヶ嶽親方夫人真千子さん、琴欧洲関夫人麻子さんとの懇談など、精力的に行動してまいりました。
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田子ノ浦親方(久島海)のブログ
2010年01月19日
三段目で勝ち越した碧山に雪駄をプレゼントしました、明日から雪駄で場所入りします。
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琴欧洲、幸せ1敗キープ!2・14結婚式へ2年ぶりVで前祝い…初場所8日目
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寄り切りで北勝力を破り1敗を守った琴欧洲 |
◆大相撲初場所8日目 ○琴欧洲(寄り切り)北勝力●(17日・両国国技館) 大関・琴欧洲が「愛妻パワー」で1敗を守った。東前頭3枚目の北勝力を一気の寄り切りで快勝。場所後の2月14日には都内のホテルで昨年5月に入籍した麻子夫人(30)と結婚披露宴を挙げる。最近は母国のブルガリア料理を覚え、内助の功で支える夫人のためにも08年夏以来、2度目の優勝を目指す。中日を終えて優勝争いは1敗で白鵬、朝青龍の両横綱ら5人が並ぶ展開となった。
琴欧洲は北勝力のもろ手突きを全く問題にしなかった。「我慢したから。落ち着いて相撲を取れた」。立ち合い直後に左上手をつかむと一気の電車道。わずか3秒6で片づけ、1敗を守った。
好調には理由がある。今場所後の2月14日に麻子夫人との結婚式が控えている。場所前には師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)から「今場所優勝して結婚式を迎えるのが一番いい」と促され「そうですね」と2年ぶり2度目の優勝へ奮起を誓った。愛妻は最近、琴欧洲を元気づけるために、ブルガリア料理を覚えた。ヨーグルトを使った冷製スープの「タラトゥール」とグラタンに似た「ムサカ」。麻子さんの内助の功に応えるためにも、ぶざまな成績を残すわけにはいかない。
また麻子さんのウエディングドレスは、女優の川島なお美ら、数々の有名人のドレスを手掛けた桂由美さんがデザインすることも判明。ウエディングドレスの輝きを引き立たせるためにも、是が非でも優勝という花を添えたい。
9日目は同じ1敗の関脇・把瑠都との大一番。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)も「両者にとって大事な一番。勝った方が残る」と話す。中日を1敗で終えるのは昨年秋から3場所連続だが、終盤に崩れて優勝争いから脱落している。それだけに賜杯へ命運が懸かる把瑠都戦。愛妻にささげる2度目の優勝へ目の前の敵を蹴落としていく。
上手引いて「変身」=琴欧洲、稀勢の里止める=大相撲初場所6日目
角界最長身の琴欧洲が、低く立って当たった。左を差し、右上手を引いて寄る。土俵際に後退した稀勢の里が弓なりになって残ると、土俵中央に戻って一呼吸置く。上手の「1枚まわしが伸びてしまった」(琴欧洲)。がっちり取り直そうと試みるが果たせない。再び腰の備えを整えて出た。
部屋の秀ノ山親方(元関脇琴錦)は「おどおどしていても、まわしを取ると急に気持ちが切り替わる」と評する。琴欧洲のハートには朝青龍のような負けん気はない。相手や星勘定によっては気の弱さが表情に出て、不安を見透かされることさえあるが、まわしに手が掛かれば「強い琴欧洲」のスイッチが入るというわけだ。
今場所の稀勢の里は5連勝の勢いに乗って挑んできたが、昨年1年間の対戦は琴欧洲の5戦5勝。合口がいいせいもあってか、「相手が勝っていても負けていても関係ない。その日の一番だから」と機嫌がよかった。
出足がいい半面、頭を下げ過ぎる癖が出ていた序盤戦。相撲内容でも精神面でも、一呼吸置いて勝った一番が今後につながれば、期待が持てる。(2010/01/15)
琴欧洲、連日の低い攻め=大相撲初場所2日目
琴欧洲は内容が伴う連勝スタート。この日はすぐに左前まわしを引いて雅山を組み止め、右を巻き替えるとすぐに前へ出た。連日、低い姿勢を保って厳しい攻めを見せ「前に前に」という短い言葉に充実感をにじませる。「最近はひざが外れてないからね」と冗談めかして、出足の鋭さをアピールした。(2010/01/11)
大相撲・琴欧洲、苦手を圧倒
初場所初日。豊ノ島を寄り切りで下す琴欧洲(奥)。過去6勝7敗の苦手を圧倒した。懐に入られることが多いが、この日は低く当たり、脇を締めて一気に前へ。一緒に土俵下まで飛び出すほど(10日、両国国技館) 【時事通信社】
琴欧洲、平常心で調整
大関琴欧洲は25日、佐渡ケ嶽部屋で大関琴光喜、小結琴奨菊と精力的に番数をこなした。
数日前のけいこで右太ももを擦りむき、約20センチ以上もの大きな傷が痛々しく残る。それでも本人は「このくらいは大丈夫。みんなどこか痛いところはあるんだから」と平然と話した。
初場所後の2月には結婚式を控えている。「だからといって相撲を変えるわけじゃないし、あまり関係ないよ」と平常心を強調した。
(2009年12月25日)
染めた浴衣 大関も袖通す 手描きにこだわり12年 友禅教室『野の花』主宰 中島 好子さん(60)
2009年12月21日
布に花鳥風月などの絵を描いて染める友禅染。日本の代表的な染色技法だが、本来の手描きより、現在は型紙を使って染めたものが多いという。そうした中、「野の花」という名の教室を開き、手描き友禅の魅力と楽しさを伝え続けて十二年ほどになる。
「絵を描く布は何でもいい。布の種類によって染料の染み込み方が異なるので、この違いを念頭に置いて筆に染料を付け、筆先に神経を集中させていく。布なので、あまり修正が利かない一発勝負。手描きならではの、この緊張感がいいですね」と手描き友禅の魅力を語る。
二十五年ほど前、自宅近くに友禅を教える教室がオープンした。「それまで友禅は染色職人だけの世界だと思っていました。趣味として、主婦の私にもできるんだと知り、四年ほど続けていた墨絵をやめて友禅を習い始め、楽しくてのめり込みました」と話す。
布に描く絵は草花や風景など。こだわりなく、いろいろなものを作品にしている。お気に入りを尋ねると、「小さな花が好きです」と返ってきた。
衛星放送で大相撲を観戦してファンになった外国に住む次女から、「松戸にある佐渡ケ嶽部屋の琴欧洲に浴衣を作ってあげたら」と勧められ、三年前と今年、「琴欧洲」と染めた浴衣を大関にプレゼントした。
「袖を通してもらえるだろうか」と不安だったが、インターネットのブログに浴衣姿の琴欧洲関の姿が-。ブライダルファッションデザイナーの桂由美さんとのツーショットで、「家族で大騒ぎになりました」と相好を崩す。今は、砂かぶりで観戦するほど大の琴欧洲関ファンだ。
「墨絵を習い、友禅にのめり込んだ理由の一つに、外国人に日本の文化を伝えたいという気持ちがありました」と明かす。十一年前から松戸市国際交流協会の会員になり、茶話会「Join us野の花」で、外国人に友禅を教えたり、話を聞く活動も続けている。 (川田栄)
琴欧洲、原監督にラブコール!披露宴に来て!
2009年12月17日スポーツ報知
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今年の5月5日に、安藤麻子さん(右)と結婚会見を開いた琴欧洲 |
大相撲の大関・琴欧洲(26)=佐渡ケ嶽=が来年2月14日に都内のホテル・ニューオータニで開く麻子夫人(30)との結婚披露宴に、プロ野球巨人の原辰徳監督(51)を招待したことが16日、分かった。時期的にキャンプ真っ最中だが現在、日程を調整中。世界一と日本一を手にした名将が列席すれば超豪華な宴となり、悲願の綱取りへ向け大きな力をもらえそうだ。
原監督とは、共に後援企業である明治乳業を通じて親交が深く、食事にも行く間柄。6月には琴欧洲の結婚を祝い、坂本勇人内野手同席で約3時間の食事を楽しみ、WBCの優勝記念リストバンドを贈られた。逆に、巨人が日本一になった時にはすぐ電話をかけ「おめでとうございます」と、お祝い。母国・ブルガリア産の高級ワインをプレゼントした。
式の詳細は現在、調整中だが、ブルガリア大使館関係者、同郷のJリーグ・広島の友人、DFストヤノフや芸能人などの参列も予想される。キャンプ中で「難しいと思う」と言う琴欧洲だが、義理堅い原監督だけに、調整次第では宮崎からの強行軍も可能。2月21日に都内で挙式する横綱・白鵬(24)=宮城野=に負けない豪華な式になりそうだ。
琴欧洲はこの日、沖縄・浦添市巡業で幕内・栃煌山らに12戦全勝。「式の前でも特に気持ちは変わらない。普通にやるだけ」。言葉は慎重だが、挙式直前の初場所(1月10日初日・両国国技館)に向け精力的に汗を流した。世界一の名将からの祝いを力に、自身は角界の頂点を狙う。
【大相撲】ただ一人気を吐く大関 琴欧洲が勝ち越し
2009.11.23
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稀勢の里を寄り切り1敗を守った琴欧洲=福岡国際センター(撮影・岡田亮二) |
低迷する大関陣にあって、琴欧洲がただ一人気を吐いている。4日目に安美錦に敗れたものの、集中力を切らすことなくその後は5連勝で1敗を堅持して勝ち越した。横綱を脅かす存在でなくてはならない大関としての役割を果たしている。
かつて「ライバル」といわれた稀勢の里に対しても危なげがなかった。相手得意の左四つになっても慌てない。右前まわしをつかむと腰を下ろして前に出て寄り切った。「形はあんまり考えても駄目だからね。流れの中で体がよく動いている」と端正な顔を緩ませた。
大関陣のふがいなさは今や恒例となっている。かど番の千代大海が7敗目を喫し、日馬富士も黒星が先行。琴光喜と地元出身の魁皇も3敗と優勝争いから脱落する中、琴欧洲だけが両横綱を追走している。横綱との対決を残しており、終盤戦の興味をかき立てる。
年に一度の九州場所は楽しみにしている。飲食物が豊富なこの時期の博多だが、一番のお気に入りは名物の豚骨ラーメン。場所前には福岡市内の有名店を訪れ、すしを食べた後にもかかわらず4杯を軽く平らげた。おかげで153キロの体重を減らすこともなく、体調を維持している。
勝ち越しを決めた琴欧洲は「勝ち越しは第一の目標。次の目標は大関なんだから一つしかない。気持ちを楽にしていい相撲を取りたい」。自力優勝の目を残す大関に欲が出てきた。(奥山次郎)
琴欧洲ら山鹿市長表敬
2009年11月11日
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中嶋憲正・山鹿市長(中央)から激励される琴春日関(左)と琴欧洲関(右)=山鹿市役所
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15日からの九州場所のため九州入りしている大相撲佐渡ケ嶽部屋の大関琴欧洲関と十両の琴春日関が10日、山鹿市を訪れ、中嶋憲正市長と会った=写真。12月13日に市総合体育館特設会場で開かれる市制5周年記念「大相撲山鹿場所」PRのため、同実行委員会長の元市議長、寺崎勇児氏(65)が同行した。
琴春日関は山鹿市で生まれて3歳まで過ごした後、福岡県春日市で育った。山鹿市には今も祖母が住むといい「九州場所では勝ち越したい」と語った。琴欧洲関は「今年最後の場所なので、いい締めをしたい」と話した。
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保土ケ谷スポーツセンターで開催されたちびっこ相撲で、大関・琴欧洲が約60人の小学生と対戦した=横浜市保土ケ谷区 |
子供たちが大関・琴欧洲と対戦
2009.10.5
大相撲で活躍する大関の琴欧洲が、横浜市保土ケ谷区の保土ケ谷スポーツセンターで行われた「ふれあいちびっこ相撲」(同区役所主催)に参加した。約60人の小学生と、汗まみれになって相撲で対戦した。
ブルガリア・ソフィア市と文化交流のある同区が、ブルガリア出身の大関を招待。参加した子供らは、大きな大関に束になって必死に攻めたが、びくともせず、驚きを隠せない様子。最後は全員で土俵の外に押し出すと、「やったー」「うれしい」と歓声が上がった。大関は「子供から元気をもらった」と笑顔で話した。
序ノ口、初土俵の碧山がいきなり優勝/秋場所
2009.9.25
大相撲秋場所13日目(25日、両国国技館)ブルガリア出身で先場所初土俵の西序ノ口30枚目の碧山(田子ノ浦部屋)が、いきなりの優勝。右ひじを負傷しながらの7戦全勝で大器の片りんをうかがわせ「場所中に痛めて病院に行った。でも絶対に休みたくなかった」と胸を張った。
テレビのインタビューではブルガリア語の通訳を交え、相撲の魅力について語った。「心が躍るようなスポーツ。努力して関取になりたい」と青い目を輝かせた。
琴欧洲が苦手安美錦下し1敗守る/大相撲
<大相撲秋場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館
大関琴欧洲(26=佐渡ケ嶽)が小結安美錦(30=伊勢ケ浜)を送り出し、1敗を守った。過去7勝11敗と苦手にしていた相手だったが「(相手の動きがよく)見えてました」。立ち合いで引かれたが足を前に出してついていき、逆に前に出てきたところに体を入れ替えた。
離れて取った相撲については「何も考えていなかった。慌てなかった」と体が反応したことを強調。10日目には大関魁皇(37=友綱)との一戦を迎える。
[2009年9月21日]
琴欧洲横綱でバレンタイン挙式だ/秋場所
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携帯電話で勝利の報告をしながら引き揚げる琴欧洲(撮影・岡本肇) |
<大相撲秋場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館
大関琴欧洲(26=佐渡ケ嶽)が小結安美錦(30)を送り出しで退け、1敗をキープした。過去7勝11敗と負け越している難敵だったが、相手の動きを見ながら落ち着いて取り切った。5月30日に麻子夫人(30=旧姓安藤)との婚姻届を提出し、来年2月14日に都内のホテルでバレンタインデー挙式を行うことも判明。今場所で逆転優勝を実現させれば、その日を横綱として迎えられる可能性も出てくる。横綱朝青龍(28)は全勝を守り、琴欧洲、横綱白鵬(24)大関琴光喜(33)ら3人が1敗で追う展開となった。
逆転での2度目の賜杯、そして綱とり復活へ、琴欧洲が鬼門を突破した。相手は過去7勝11敗と負け越している安美錦。だが「(動きが)よく見えていた」。立ち合いから引いてきた相手を長い腕で突き放すと、今度は前に出てきたところを、体を左に入れ替えての送り出し。普段のスケールの大きな相撲を封印し、落ち着いて白星を重ねた。
13勝2敗と千秋楽まで優勝争いに絡んだ先場所に続き、今場所も全勝の朝青龍を1差で猛追。2場所続けて好調な裏側には、家族の存在があった。琴欧洲は今年5月5日、麻子さんとの婚約を発表。以後は家庭の話題について口を閉ざしてきたが、近しい関係者によると「大安だった5月30日に婚姻届を提出した。挙式と披露宴は来年2月14日のバレンタインデーに都内のホテルで行う。1000人規模の大きなものになる予定」という。家庭を築いたことで、これまで以上に精神的に充実した日々が送れるようになった。
また師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が送った言葉も励みになっているようだ。同親方は「(婚姻届提出の報告は)名古屋場所前に受けた」と認めた上で「欧洲には『お前が負けたら一番、言われるのはヨメさんなんだぞ』と言ってあるから」と明かした。琴欧洲は独身時代から母国ブルガリアの両親へ仕送りし、時には自動車や電化製品まで贈ったこともある孝行息子。本人は決して口には出さないが「妻のため」に日々の土俵を務めている。
今場所で逆転優勝を飾れば九州場所は綱とり場所となり、挙式と披露宴を行う2月を横綱として迎えられる可能性は十分にある。難敵を退けた取り口について「何も考えてなかった。体が勝手に反応したし、慌てなかった」と笑顔。だが、テレビで両横綱の対戦が映されると表情を一変させ、食い入るように見つめていた。【山田大介】
[2009年9月22日 紙面から]
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琴欧洲、苦手退け興奮気味/秋場所
2009.9.20
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豊ノ島に上から被さるのどわで攻める琴欧洲=両国国技館(撮影・今井正人) |
大相撲秋場所中日(20日・両国国技館)幕内最長身と最短身の一番は豪快な投げの打ち合いとなったが、最後は203センチの琴欧洲の右上手投げが上回り、169センチの豊ノ島を退けて7勝目を挙げた。
琴欧洲は先場所までの対戦で5勝6敗と豊ノ島を苦手にしていた。投げを決めた場面に「押しつぶしたよ」と興奮気味。1敗を守り「体がついてきている。一日一番です」と優勝争いを見据えた。
豊ノ島は捨て身の左すくい投げも及ばなかった。擦りむいた口の上周辺を指さしながら「左ひじは大丈夫。でもこの辺(の痛み)は我慢できない」と顔をしかめた。
2人目のブルガリア出身力士白星発進で早くも“優勝宣言”
大関琴欧洲に次ぐ2人目のブルガリア出身力士で、今場所から番付にしこ名が載った西序ノ口30枚目の碧山(田子ノ浦部屋)が白星発進した。右四つで左上手を強烈に引きつけると、モンゴル出身の翔馬(九重部屋)を一気に寄り倒し。「緊張せずに取れた。勝ててうれしい」と満面の笑みを見せた。
琴欧洲にあこがれ、海を渡ってきた。場所前のけいこも十分だったそうで「頑張って7番勝ちたい」と早くも“優勝宣言”が飛び出すなど意気盛んだった。
[ 2009年09月14日
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琴欧洲、一気の攻め=大相撲秋場所初日
琴欧洲が出足鋭い攻めで稀勢の里を圧倒。もろ差しから一気に走って寄り倒し、「前に出ていた」と納得顔で振り返った。「差し手にはこだわっていない」と話すように、得意の右四つには固執せず、大きな体を生かした取り口。速攻だったが、「慌てずに落ち着いて相撲が取れた」と、口調にも余裕があった。(2009/09/13)
城西国際大が初の懸賞、全日空も予定
城西国際大観光学部が大相撲秋場所(13日初日、両国国技館)に大学としては初めて懸賞を出すことになった。同大関係者によると「大相撲には修学旅行で訪れる高校生も多く、本学の存在を広く知ってもらうため」という。懸賞は大関琴欧洲に懸けられるが「国際大学で琴欧洲関の母国ブルガリアに隣接するハンガリーに教育提携校があるから」としている。このほか全日空も初めて懸賞を出す予定。
[2009年9月12日 紙面から]
琴欧洲 ひざ負傷も気力充実
2009年9月11日 朝刊
存在感はぐんぐん増している。2場所前は白鵬の連勝を33で止め、先場所は13勝を挙げて千秋楽まで優勝争いに絡んだ。今度こそ2度目の賜杯を、と期待する周囲の声を「先場所は先場所。考えてないよ」と制しながら、表情は明るい。
先場所の躍進の要因はけいこ量を増やしたことだった。場所前に連日50番近くこなしたおかげで下半身が安定し、相手のいなし技にバタバタする場面が少なくなった。203センチの長身をフルに活用し、がっちりつかまえる安定感が目立った。
猛げいこをすれば実を結ぶと実感した。3日の佐渡ケ嶽部屋でも、出げいこに来た日馬富士や琴光喜、琴奨菊と力の入った25番。数は先場所の多い時と比べて半分ほどだが、相手全員が関脇以上だから数以上のものがある。鋭いすり足で、動きの速い日馬富士に逃げ場を与えずに押し出すなど軽快な動きも披露。「疲れたけど楽しかった」と充実感を漂わせた。
成長著しい26歳について、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「差し手にこだわりすぎる」と課題を指摘しつつ「身長があるんだから両上手でもいい、というぐらいスケールの大きな相撲を取ってほしい」と一層の飛躍を期待している。
不安材料がないわけではない。4日の横綱審議委員によるけいこ総見で、左ひざをひねって筋を痛めたという。予想外のアクシデントで、その後、けいこ量を減らさざるを得なくなった。予定していた白鵬の部屋への出げいこもとりやめた。
10日は琴奨菊らと22番。小刻みな足の運びで寄り切るなど、心配されるけがの影響はさほど感じさせなかった。「不安? 少し。でもやるしかない」と腹をくくった。負傷を抱えながらも星を重ねれば、逆に成長している姿を強くアピールできる。体に気迫が漂う。 (井上靖史)
貫けるか「大きな相撲」=苦手迎え迷う琴欧洲-大相撲
先場所は千秋楽まで優勝に絡み、久々に存在感を示した琴欧洲。東大関一番手の番付で迎える今場所は、真価を問われる15日間になりそうだ。
幕内最長身の203センチ。恵まれた体格は安定した下半身があってこそ生きる。先場所はどっしりと腰が下りていたことが13勝につながった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「引き付けて、ひざを寄せる先場所の相撲が取れれば何も怖くない」と期待を込めている。
先場所の成績に満足せず「優勝できなかったのが寂しかった」と振り返るのは、優勝こそが横綱昇進の起点であることを意識しているからだ。
体を生かして左上手を引けば、夏場所のように白鵬を投げる力もある。しかし、苦手を前にするとてきめんに相手のペースにはまってしまう。心の揺れを示すように、業師の安美錦を7勝11敗と苦手にしている。
相手の出方に気を取られてかえって踏み込めず、先に前まわしを許して振り回される。師匠は「頭で考える時は迷う時。小さい相撲を取ろうとすれば、余計に安美錦のペースになる」と話し、どんと構える気持ちの余裕を求めている。
先場所は安美錦が前頭5枚目に番付を下げていたため対戦がなかった。名古屋の好成績を「天敵がいなかったから」と言われないためにも、内容でも圧倒したい。(2009/09/08)
日馬富士 琴欧洲、琴光喜と激しい30番
2009年09月03日
大関・日馬富士が千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋に出向き、琴欧洲、琴光喜の両大関らと活気あふれる申し合いを繰り広げた。30番を取った日馬富士は「まだ初日だからお互いの相撲を確かめながらやった。あすはもっと激しい稽古をするよ」と力強い口調。先場所13勝の琴欧洲は20番。右四つから日馬富士を圧倒する相撲もあり「一緒に稽古すると気持ちが高まる。来てくれてありがたい」と1歳年下の大関の出稽古を歓迎した。
大相撲 9・3秋場所特集 “ミニ朝青龍”と“ミニ琴欧洲”
大相撲秋場所は9月13日に両国国技館で初日を迎えるが、なんとも面白い力士が2人いる。“ミニ朝青龍”といわれる新十両の星風(25=尾車)。もう一人は新序ノ口の碧山(あおいやま・23=田子ノ浦)というブルガリア出身力士だ。これがまた“不良”と“優等生”と正反対。さてさて…。
同じモンゴル出身で顔つきも、態度も、かの悪名高き横綱朝青龍にそっくり。大相撲界関係者からひそかに”ミニ朝青龍”と呼ばれている力士がいよいよ秋場所、新十両として土俵に上がることが決定。「何か問題を起こさなければいいが」と関係者の不安をかきたてている。
相撲協会は秋場所の番付編成会議で新十両3人、再十両2人を決め、発表した。問題の力士は、新十両の1人の星風。入門までのキャリアはなかなかのもので、15歳のときに大関琴光喜の母校でもある鳥取城北高にモンゴルから相撲留学。7年前の九州場所から尾車部屋に入門、初土俵を踏んでいる。
「最初は先輩の琴光喜がいる佐渡ケ嶽部屋に入門する予定だったんですが、ちょうど琴欧洲の入門とぶつかったため、1部屋1人という外国人枠に引っ掛かってはみ出てしまい、先代佐渡ケ嶽(元横綱琴桜)がまな弟子の尾車(元大関琴風)に譲り渡したんです」と佐渡ケ嶽部屋関係者は話している。
入門する前から注目の存在だったのだ。出世が遅れたのは、181センチと身長はまずまずだったが、体重が114キロとなかなか増えなかったことと、気性が激しくて相手をブン投げないと気が済まないところがあったため。
この気性の激しさは、ひょっとすると身内の不幸が相次いだためかもしれない。入門して1年目に、息子の出世を心待ちにしていた母親のバストフさん、4年前には父親のボルドさんを脳こうそくで亡くし、天涯孤独に。
以来、星風の勝利に対するこだわりは一気にエスカレートし、マワシを締めると朝青龍も顔負けのやりたい放題という“札つき”力士となってしまった。
去年の夏場所には、相手が「待った」をしているにもかかわらず、ワザと強烈なカチあげを見舞い、取組後、審判委員室に呼び出され、こってり脂を絞られている。十両昇進を決めた先場所12日目の保志光戦でも、意識的に早くつっかけて「待った」を誘い相手を幻惑し突き落として勝った。
もしこんなことを、ファンの注目度が違う十両の土俵でやったら、批判の集中砲火を浴びるのは確実。星風は「これでやっと両親にうれしい報告ができます」と目をうるませたが、師匠の尾車親方は祝福どころか、大きな不安を抱えてしまっているのだ。さっそく星風を捕まえて「上にあがれば、何かしでかしたときの反響も大きい。これからは愛される相撲を取れ」と注文をつけた。
大先輩の朝青龍との“トラブル・タッグ”で秋場所は騒々しい15日間になりそうだ。
大相撲で大関琴欧洲に次ぐ史上2人目のブルガリア出身力士、碧山(あおいやま)=本名ダニエル・イバノフ、田子ノ浦部屋=が、先場所の前相撲でデビューした。碧眼(へきがん)の23歳は「けいこを積んで大関を目指したい」と目を輝かせる。
2年前にアマチュア相撲を始め、2008年に重量級の国内王者に輝いた。190センチ、146キロで得意は右四つ。恵まれた体を生かした寄りが持ち味。先場所は3日目から始まった前相撲で「とにかく前に出る」という愚直な攻めで3戦3勝。新序出世を決め、秋場所から番付にしこ名が載っている。
琴欧洲と同じ母国のスポーツアカデミー出身。12歳で始めたレスリングでは国内トップクラスの選手だった。転向のきっかけは「大関の姿をテレビで見てあこがれた」から。動画配信サイトで大関の映像を検索し、角界入りの夢を膨らませてきた。
遠く欧州から来日して3カ月。食生活では生魚など食べられない物も多く、また割りの痛さに涙を流すこともある。それでも今は出世を夢見てけいこに励む毎日だ。師匠の田子ノ浦親方(元幕内久島海)は「技術がある本格派の力士に育てたい」と期待を込める。
来日に一役買った琴欧洲は「あとは本人次第。どれだけ努力できるかだね」とエールを送っている。
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琴欧洲関に最高位の勲章=ブルガリア
【ソフィアAFP=時事】大相撲の大関琴欧洲関(26)=本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ、佐渡ケ嶽部屋=が28日、母国ブルガリアの最高位の勲章である「スタラ・プラニナ賞」を授与された。欧州出身力士で初めて大関昇進、幕内優勝を果たすなど日本との関係を深めたことが評価された。
授与式は当地で行われ、パルバノフ大統領は琴欧洲関がバラ、ヨーグルトなどとともに日本における同国の最も輝かしい象徴であると称賛し、「横綱としての彼にあいさつする日も近いと期待している」と激励。琴欧洲関も「これからも母国の名を広めたい」と話した。(2009/07/29)
琴欧洲、母国で受勲 ブルガリアの最高位勲章
【ソフィア共同】ブルガリアのパルバノフ大統領は28日、首都ソフィアの大統領府で大相撲の大関琴欧洲に、日本の国民栄誉賞に相当する最高位の勲章「スタラ・プラニナ章」を授与した。ブルガリアの名前や文化を日本で広めた点が評価された。
スタラ・プラニナ章はスポーツ界では、フィギュアスケートの世界選手権アイスダンスで2連覇したマキシム・スタビスキー選手らが受章している。
琴欧洲は婚約者の安藤麻子さんとブルガリアに帰国。ブルガリアは欧州有数の親日国で、全国で相撲クラブが組織され、愛好者は若者から大人まで約千人に上るという。
横綱朝青龍も6月に母国モンゴルで、国民栄誉賞に相当する「労働英雄」賞を授与された。
2009/07/28 【共同通信】
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婚約者ご当地Vならず琴欧洲“悔し~~!”
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琴欧洲が寄り切りで日馬富士を破る Photo By
共同 |
【大相撲名古屋場所千秋楽】琴欧洲は日馬富士を寄り切ったが、優勝決定戦は実現しなかった。白鵬がどっしりと腰を下ろしてインタビューを受ける姿をテレビで見て「自分が代わりに座りたかった」と悔しさをにじませた。
十分に稽古を積んで今場所に臨み、鋭い出足で白星を重ねた。婚約者のご当地ということもあって心身ともに勢いに乗ったが、13日目に白鵬との1敗同士の直接対決に敗れ、この1差が勝負の分かれ目となった。
昨年夏場所以来となる2度目の賜杯をあと一歩で逃した。「2番負けたから、しょうがない。また一から稽古していく」と雪辱を誓った。
琴欧洲残った!“乳製品パワー”で逆転Vへ
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琴欧洲が寄り切りで朝青龍を破る=愛知県体育館 |
「大相撲名古屋場所14日目」(25日、愛知県体育館)
1敗の横綱白鵬、2敗の大関琴欧洲がともに勝ち、優勝決定は持ち越した。千秋楽で白鵬が横綱朝青龍に勝てば、琴欧洲-日馬富士の結果を問わず、11度目の優勝が決まる。それでも、“乳製品パワー”で好調の琴欧洲は、逆転Vへ強い意欲を見せた。24日に37歳となった大関魁皇は、大関千代大海を下し勝ち越しを決めた。
◇ ◇
支度部屋に戻った琴欧洲は、いつになく上機嫌だった。テレビの前にかじりつき、横綱を寄り切った取組のVTRを凝視した。見終えると「人多いね」とつぶやき、笑顔で周囲を見回した。
完勝だった。すぐに左前まわしを引くと、すかさず右上手も奪い朝青龍の動きを止めた。出し投げで崩して前へ出ると、横綱はあっさり土俵を割った。優勝の可能性を残した一番を「良かったね。(立ち合いで)当たってからは体に任せた。先に先に動いて相撲の流れをつくった」と冗舌に解説してみせた。
そして「今場所は体がよく動いてるんだ」と話した。秘けつは『塩ヨーグルト』だ。場所前はけいこ後に、塩を少々入れた「明治ブルガリアヨーグルト」1パック(450グラム)に50ccの水を加えてドリンク状にしたものを飲み、体調維持に努めた。昨年の夏場所前には『チーズ丼』を食べて体重を増やし、初優勝を果たした。今回も“乳製品パワー”が好成績につながっている。
ブルガリアでは最高位の勲章「スタラ・プラニナ章」授与式に出席するため、場所後すぐ帰国する予定だったが、優勝者が千秋楽翌日に日本を離れるわけにはいかない。関係者によると、月曜日と火曜日の飛行機を予約したものの、直前となったため「エコノミーしか取れませんでした…」とのこと。大関は203センチ、153キロの巨体を狭いシートに押し込め、約16時間フライトする羽目になった。
それでも賜杯が“手土産”となれば苦にはならない。白鵬の結果にもよるが「自分のやることをやるだけ。どうなるかは分からない」。まずは日馬富士撃破に全力を尽くす。
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大相撲名古屋場所:琴欧洲、教科書通りの攻めで朝青退ける
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【大相撲名古屋場所14日目】琴欧洲に寄り切りで敗れた朝青龍(左)=愛知県体育館で2009年7月25日、兵藤公治撮影 |
◇大相撲名古屋場所14日目(25日・愛知県体育館)
数々の修羅場をくぐってきた朝青龍が舌を巻いた。「相手の方が緊張していると思ったら、全然そんなことなくて集中していた」。白鵬が1敗を守った後の結び。琴欧洲が朝青龍を破り、14日目優勝に待ったをかけた。
13日目に直接対決で白鵬に敗れた。「きのうはきのう、きょうはきょう」と切り替え、考えて立った。
けんか四つの朝青龍に対し、自らの右四つとは逆の右上手を狙った。左脇を固めて立った横綱から難なく右上手を奪う。左差しで抱え、右から出し投げで崩して寄る、教科書通りの攻め。過去5勝14敗と立ちはだかってきた強敵を降参させた。
「当たって体に任せた。今場所は体が動いているから」と琴欧洲。ブルガリア産の端正なマスクに会心の笑みが浮かぶ。「立ち合いにバタバタしなくなった」とみる朝青龍の言葉通り、今場所の琴欧洲は弱気な立ち合い、腰が引けたような取り口はめっきり減った。横綱昇進争いで日馬富士から首位を奪い返した感がある。
さて千秋楽。自力優勝のある白鵬の有利は動かないが、決定戦も見たい。立ち合いで横綱に踏み込まれた13日目の反省を生かし、琴欧洲が立ち合いで互角なら、当代一の四つ相撲に。そんな幕切れもいい。【大矢伸一】
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【大相撲名古屋場所】1敗の琴欧洲、硬い表情で無言
2009.7.22
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千代大海がはたき込みで琴欧洲を下す=愛知県体育館(撮影・岡田亮二) |
全勝を守ろうとする意識が強すぎたのか。琴欧洲は前日に難敵の稀勢の里を圧倒した鋭い立ち合いが一転。千代大海の強烈な当たりをまともに受け、強引に出たところをはたき込まれた。
支度部屋では硬い表情のまま無言だった。テレビで同部屋の琴光喜が白鵬に土をつけた一番を見届けてから引き揚げた。
痛恨の1敗とはいえ、賜杯争いのトップに変わりはない。ファンから「優勝できるぞ」と声援を送られるとうなずいた
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【大相撲】上機嫌な琴欧洲
2009.7.19
琴欧洲は上機嫌だった。ストレートでの勝ち越しは初優勝した昨年夏場所以来となり「久しぶりですね」と自然な笑みがこぼれた。
左四つに持ち込み、頭をつけて攻めた。把瑠都には右上手を与えず、珍しい内無双を繰り出して相手を崩し、前進して一気に寄り倒した。
大ざっぱな相撲でなく、手堅い攻めで怪力力士を退け「うまく自分のペースになれた」と自賛した。連勝の勢いで2度目の賜杯獲得にまで話題が飛ぶと「関係ないよ」と気を緩めなかった。
【大相撲】琴欧洲、豪快な勝ちっぷりを自賛
2009.7.17
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大相撲名古屋場所6日目、豊響(奥)を上手投げで下す琴欧洲=愛知県体育館(撮影・白鳥恵) |
琴欧洲が豊響を上手投げで仕留めて6連勝。「久しぶりに豪快でした」とうれしそうに話した。体の動きの良さが好調ぶりを示している。両横綱と並んで全勝を守ったが「まだまだ」と気を引き締めた。
前日まで同じく全勝だった同部屋の琴光喜が敗れたことには「足が流れたね。(土俵が)さらさらで、何であんなに乾くんだろうね」と残念がった。
琴欧洲に母国ブルガリア“国民栄誉賞”…名古屋場所4日目
2009/7/16
◆大相撲名古屋場所4日目 ○琴欧洲(寄り切り)岩木山●(15日・愛知県体育館) 大関・琴欧洲が8月に母国ブルガリアから勲章を授与されることが分かった。日本にブルガリアの名前を広めたことが評価された。母国からの栄誉を追い風に東前頭3枚目の岩木山を寄り切り4連勝。昨年夏以来となる2度目の優勝で受賞に花を添えたい。3日目に土が付き、綱取りがピンチになった大関・日馬富士は小結・旭天鵬を下手投げで仕留め出直しの白星を決めた。
初優勝した昨年夏場所の快進撃の再現だ。琴欧洲は、175キロの巨漢・岩木山を左四つで捕まえて寄り切り。「前に出たのでよかったですね。このまま続けたい」。今年の初場所以来となる無傷の4連勝で気分も上々。2度目の優勝を予感させる力強さと明るさだった。
勝ち続けたい理由がある。場所後にブルガリアから最高位の勲章を授与されることが明らかになった。母国でのバルカン山脈の呼び名から取られた「スタラ・プラニナ章」は、フィギュアスケートのアイスダンスで世界選手権を2連覇した選手や各国の大使などを長年務めるなど、多大な功績を残した人にしか与えられない。日本の国民栄誉賞に匹敵する名誉あるもの。
今では琴欧洲といえば「ブルガリアヨーグルト」と、すぐ出てくるだけに母国への貢献度は抜群。授章理由について、大使館関係者は「相撲で頑張って、ブルガリアの名前、文化などを日本に広めたことが認められました」と説明している。
現在、授与式に出席するため日程を調整中で、婚約者の安藤麻子さん(30)も同行する予定。麻子さんがブルガリアを訪れるのは昨年5月の婚約発表後初で、来年2月14日に控える結婚式を前に、たくさんの人から祝福を受けそうだ。琴欧洲の両親も麻子さんとの再会と、息子の晴れ姿を楽しみにしているという。
今場所は同部屋の大関・琴光喜も好調で、ともに初日から4連勝は初。「2人で連勝を伸ばしていきたい」と笑顔のイケメン大関。場所前には連日、50番近い猛げいこを敢行し「体が動いてます」と手応えを口にする。賜杯と勲章。両手に花となれば最高の凱旋となる。
▼力士と勲章 元横綱・千代の富士(現・九重親方)は、1989年に角界初の国民栄誉賞を受賞。横綱・朝青龍は6月、モンゴルで国民栄誉賞に相当する「労働英雄賞」を受賞。
琴欧洲、結婚式決定…来年2・14都内で
2009年7月10日
大関・琴欧洲(26)=佐渡ケ嶽=と婚約者・安藤麻子さん(30)との結婚式が、来年2月14日に都内のホテルで開かれることになった。麻子さんは現在、愛知・一宮市の佐渡ケ嶽部屋近くにある実家に帰省中。婚約者のサポートもあり、出げいこに来た白鵬を寄り切るなど好調な琴欧洲は「(古傷の)右ひざの調子もいい」と笑顔。名古屋場所(12日初日・愛知県体育館)で昨年夏場所以来、2度目の優勝が視界に入ってきた。
碧山、記念すべき初白星/名古屋場所
2009.7.14
大相撲名古屋場所3日目(14日、愛知県体育館)ブルガリア出身の碧山(田子ノ浦部屋)が、初土俵となった前相撲で時新発田(時津風部屋)を押し倒した。
同じブルガリア出身の琴欧洲の紹介を受けて角界に入った。記念すべき初白星に興奮気味で「自分は押し相撲が得意。時間をかけてけいこを積んで大関を目指したい」と初々しく抱負を述べた。
「ダメ大関」返上なるか 大相撲名古屋場所
2009年7月10日
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琴欧洲 |
大関4場所目の日馬富士が綱とりで脚光を浴びる一方、影が薄い古参の大関陣。存在意義が問われる場所となる。
充実したけいこぶりだったのが琴欧洲。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から「番数をこなせ、日馬富士に負けるな」と対抗心をあおられ、多い日は50番の申し合い。9日は、出げいこに来た白鵬と4勝4敗と互角だった。
昨年の名古屋で綱とりに失敗した後は10勝が最高。だが先場所、白鵬の連勝を33で止めたように、はまれば手がつけられない。「最低でも優勝争いを」と話す。
琴欧洲とけいこでしのぎを削りあい、汚名返上の気概を感じさせるのは地元・愛知県出身の琴光喜。「ご当地だから簡単に主役にさせたくない」と日馬富士の前に立ちはだかる覚悟だ。
一方、魁皇は先場所痛めた右ひざに不安が残り、千代大海はけいこ不足が明白。前途は厳しそうだ。
琴欧洲が初優勝した昨年夏場所を最後に、この4人は実質優勝争いをしていない。対横綱戦も日馬富士の5勝5敗に対し、琴欧洲2勝7敗、琴光喜1勝8敗(不戦敗1を含む)、魁皇は8戦全敗、千代大海も9戦全敗だ。
魁皇、琴光喜、千代大海の3人は先場所後、横綱審議委員から「8勝7敗が3人もいるから互助会とか八百長とかいわれる」などと激しく批判された。「大関の勝ち越しは10勝」と言われる。番付を維持するだけでは風当たりは収まらない。(前沢智)
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琴欧洲発奮 けいこ熱く
2009年7月6日
名古屋場所に向け、気合の入ったけいこをする琴欧洲(右)=愛知県一宮市の佐渡ケ嶽部屋で
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大相撲名古屋場所(12日初日、中日新聞社共催)に向けて大関琴欧洲が、豊富なけいこをこなしている。横綱昇進を目指す日馬富士に対して「誰にも負けたくない」と、先輩大関の意地を見せつけるつもりだ。
5日、佐渡ケ嶽部屋(愛知県一宮市)で大関琴光喜や平幕の豪風、嘉風らと35番取った。立ち合いで鋭い当たりを受けても押し込まれず、下半身が安定していた。琴光喜には4勝1敗と優位だった。小柄な相手に対しては両腕で引き付けながら動きを封じ、圧倒した。
普段の場所よりも、けいこが多い。名古屋入り後、奉納土俵入りに参列するため、軽めに終えた4日をのぞき、連日50番近い。「疲れで動けないぐらい。これが場所でいい結果につながる」と手応えをつかむ。
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「琴欧洲本人が横綱になりたいと言っている。上を目指すなら、番数をこなさないと無理」と話した。
1年前の名古屋場所では、日馬富士と同じように綱とりがかかっていた。しかし、初日に土がついて失速し、かなわなかった。綱とりの重圧を肌で知っているだけに、日馬富士に対して先を越されたくないとの思いがにじむ。 (加藤隆士)
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琴欧洲オランダ決行喜ぶ「母に会える」
大関琴欧洲(26)が、佐渡ケ嶽部屋によるオランダ公演(6月5、6日)決行を喜んだ。「ブルガリアから家族が見に来るんだ。お母さんと会うのは2年ぶり。中止にならなくてよかったよ」。同公演は日本相撲協会側が、大麻に寛容なオランダの国内事情や、新型インフルエンザの問題から中止要請したが、オランダ政府側の反発もあって予定通りの開催が決定。現地では団体行動となるため、琴欧洲は「家族で観光なんて無理だよ」と覚悟していた。
[2009年5月31日]
5月6日
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婚約者の安藤麻子さんをお姫様だっこし、笑顔の琴欧洲 |
ハンサム力士として人気の大相撲の大関・琴欧洲(26)=本名・カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が5日、元航空会社勤務の安藤麻子さん(29)=愛知県一宮市出身=との婚約を発表した。年内にも婚姻届を提出し、挙式は来年2月の予定。5年間の交際期間を経てゴールインした大関は日本国籍取得に関しても前向きで、欧州出身初となる親方誕生の可能性が高くなった。
歓喜の初優勝から1年。当時を再現したかのように、琴欧洲が最高の笑みを浮かべた。「気持ちは最高です」。千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた婚約会見。隣に座る最愛の人から「誠実でまじめな人。わたしが支えられるか不安ですが、努力します」と言われ、端正な大関の顔がみるみるうちに崩れていった。
なれ初めは04年夏。十両2場所目だった琴欧州(当時)が愛知・一宮市の宿舎で麻子さんを見て一目ぼれし、猛アタックが始まった。麻子さんの印象は「外国人がマゲをしているのが不思議で、お相撲さんかサムライかと思った」。それでも不慣れな日本語を駆使してアタックをかけてくる大関の魅力に、徐々に心を引かれていったという。
琴欧洲は史上最速の入門から19場所で大関に昇進したものの、言葉の壁や右ひざ痛に苦しむなど力士生活は決して順風満帆ではなかった。それでも苦しい時、麻子さんの顔を見ると励まされたという。身長差45センチの2人の距離は一気に縮まり、昨年夏場所の初優勝で結婚を決意。昨年のクリスマスにプロポーズし、5年間の愛を実らせた。
日本人女性と結婚することで、琴欧洲は日本国籍取得の手続きで優遇措置を受けやすくなる。日本相撲協会の規定では親方株取得は日本人に限ると定められており、大関も日本国籍取得には「これから考えます」と前向き。これまでもハワイとモンゴル出身の親方はいたが、欧州出身として初めて親方を襲名する可能性が高くなった。
プロポーズ後の琴欧洲は初、春場所と連続で10勝をマーク。嫁取りから綱獲りへと機運は高まっている。「上があとひとつ(横綱)しかないので、ケガのないように頑張ります」。5日後に迫った夏場所(10日初日、両国国技館)での大暴れが楽しみになってきた。
琴欧洲 麻子さんのブルガリア料理「おいしい」
◆婚約した琴欧洲に聞く
――プロポーズの言葉は。
いやー。それは(笑い)。
――麻子さんの魅力は。
とても優しく、一緒にいて安心できます。日本に来た時から寂しかったが、いろんな重圧がかかった時も支えになってもらった。
――どんな家庭にしたいですか。
仲良く、いつまでも楽しい家庭にしたい。
――子供は何人欲しいですか。
自然に任せます。
――麻子さんの手料理はいかがですか。
全部おいしいです。
――ブルガリア料理は。
初めて作る人とは思えないほど、上手だった。
――デートはどんな感じでしたか。
2人きりで会うことはほとんどなかった。一緒にディズニーランドに行ったこともありました。
――普段は何と呼び合っているのですか。
内緒です(笑い)。
――ブルガリアの両親には。
報告して「おめでとう」と言われた。3年前に麻子さんも母国に連れていきました。
[ 2009年05月06日
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琴欧洲婚約発表!将来の帰化前向きに
5月6日 デイリースポーツ
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身長差45センチ!!158センチの麻子さんを抱き上げる203センチの琴欧洲=千葉・松戸市内の佐渡ケ嶽部屋 |
大相撲の大関琴欧洲(26)=佐渡ケ嶽、ブルガリア出身=が5日、千葉県松戸市内の佐渡ケ嶽部屋で会見し、愛知県一宮市在住の元会社員・安藤麻子さん(29)との婚約を発表した。琴欧洲は日本人と結婚することにより、将来、日本国籍を取得する可能性も否定せず、日本相撲協会に年寄として残る道筋も出てきた。
◇ ◇
国際結婚となるカップルは2人そろって会見。琴欧洲は「一緒にいると安心できます。思い出は一つに絞れないです」とのろけた。日本への帰化については「これから考えます。前向きに?はい」と否定しなかった。
5年前の名古屋場所で一宮市に宿舎を構える佐渡ケ嶽部屋を訪れた麻子さんに、琴欧洲がアタック。昨年夏場所の優勝時から結婚を意識し、同年のクリスマスに琴欧洲からプロポーズした。
結婚相談を今年に入って受けた師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は将来的な帰化について「任せます」。麻子さんは妊娠しておらず、二世の入門は?という気の早い質問に、琴欧洲は「女の子だったらどうするの?」とはぐらかした。
結婚届の提出時期は未定で、挙式披露宴は来年2月以降の予定。ムサカ(ひき肉とジャガイモのオーブン焼き)などブルガリア料理が得意な麻子さんは「ジョークを言ったりして楽しい人」。大関も「仲良くて、いつまでも幸せな家族を築きたい」と生涯の伴侶を得る喜びをかみしめていた。
大相撲 琴欧洲が婚約発表「優勝した時と同じくらい最高」
5月5日19時47分配信 毎日新聞
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安藤麻子さん(右)との婚約を発表した琴欧洲=千葉県松戸市内で2009年5月5日、武藤佳正撮影 |
大相撲のブルガリア出身大関、琴欧洲関(26)が5日、愛知県一宮市の元会社員、安藤麻子さん(29)との婚約を発表した。千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で麻子さんとともに会見した琴欧洲関は満面の笑みで「最高です。優勝した時と同じくらい」と喜びを語った。来年2月に挙式予定。
十両だった5年前に名古屋場所宿舎のある一宮市内で出会い、昨年末にプロポーズ。大関は現役で最も高い身長203センチ、麻子さんが158センチで、身長差は45センチ。琴欧洲関は「あと一つしかない上(横綱)を目指し、けがをしないよう頑張りたい」と抱負を語り、日本国籍取得については「これから考えます」と述べた。
お別れ会:中3・渡部さん、大相撲・佐渡ケ嶽部屋入門へ--五城目一中 /秋田
2009年2月19日 地方版
◇あこがれは「千代大海関」
五城目町の五城目一中3年、渡部陸さん(15)が大相撲の佐渡ケ嶽部屋に入門することになり、佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が18日、同校を訪れた。
渡部さんは小4の時に相撲を始め、力士になることを目標にしてきた。身長174センチ、体重137キロの恵まれた体格を生かした押し相撲が得意で、あこがれの力士は「突っ張りが強い、(大関の)千代大海関」という。
入門のきっかけは昨年8月、県外の大会に出場した帰りに立ち寄った高速道路のサービスエリアで、秋田巡業に向かっていた同部屋の大関・琴欧洲関と偶然出会ったこと。琴欧洲関が「秋田にいい子がいる」と推薦し、佐渡ケ嶽親方も渡部さんの資質を認めて勧誘。入門が決まった。
この日は学校で「お別れの会」があり、渡部さんが佐渡ケ嶽親方と共に学校を後にする際には全校生徒が拍手などで見送った。
渡部さんは「親元を離れる不安より、相撲ができる楽しみの方が大きい。まずは関取を目指したい」と抱負を語った。新弟子検査を経て、3月の春場所には土俵に立つ予定。【野原寛史】
白鵬と琴欧洲、「大一番」場面の切手に気持ち新た
2009年1月29日
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フレーム切手を真ん中に、写真に収まる白鵬(左)と琴欧洲 |
自分の好きな写真を切手にできる「フレーム切手」を使った「平成二十年 大相撲優勝力士フレーム切手」の発売セレモニーが28日、東京・千代田区のJP本社で行われ、昨年4度の優勝を飾った横綱・白鵬と夏場所に初優勝した大関・琴欧洲が出席した。
2人はJPの川茂夫会長から、フレーム切手記念アルバムが贈られた。大相撲フレーム切手は、平成20年の大相撲6場所で白鵬、朝青龍、琴欧洲が優勝を決めた「大一番」などの写真を50円切手10枚に収めている。
白鵬は「大一番が切手になってうれしい。相撲道の発展にがんばっていきたい」。初場所では、優勝決定戦で朝青龍に敗れ4連覇を逃したが、今年の残る5場所の意気込みを聞かれ、白鵬は「結果は後からついてくると思っている」。琴欧洲は「両横綱に負けないように大関陣を引っ張っていきたい」と気を引き締めていた。
琴欧洲、狙い通り=好調の把瑠都止める-大相撲初場所7日目
(2009/01/17)
203センチの琴欧洲と198センチの把瑠都。好調な大型力士の対戦は、力相撲ではなく両者の思惑が勝負を分けた。
琴欧洲は上手を許すと驚異的な力を発揮する相手に「胸を合わせないこと」と低く頭で当たった。なぜか「まわしは欲しくなかった」という把瑠都は、大関の術中にはまるようにもろ手突きを繰り出した。
琴欧洲が素早く左の前まわしを取ると迷いなく引きずるように出し投げ。腰が浮いた把瑠都は粘れず、のめるように前に落ちた。琴欧洲は狙い通りの相撲に「そうでもないよ」と含み笑い。初黒星を喫した把瑠都は「失敗したなあ。足が滑った」と悔しそうだった。
初優勝した昨年夏場所で初日から12連勝して以来の好調ぶり。その後はまたふがいない場所が続いたが、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は今場所の好調を「ひざが良く曲がり前へ出ている」と見る。
けいこで熱心にしこを踏み続けた成果が徐々に出てきた。「(両横綱と)対戦するまでは、これ以上落とせないね」。久々に存在感を示せるか。(了)
“いいときの”琴欧洲が4連勝、「勝ち」の重圧から解放
2009年1月14日
琴欧洲(左)が豪風を寄り切りで下す=三浦邦彦撮影 |
大相撲初場所4日目(14日・両国国技館)――序盤から優勝圏外に去ることの多い琴欧洲が、今場所はいい。
大関に昇進して丸3年、初日から4連勝はこれが2度目だ。しかも、納得の相撲が続いている。笑いを押し殺した大関は「体にまかせて動いた。プレッシャーがないからね」。
まわしを取れなくても、焦りはない。懐に潜り込みたい豪風を長い両腕で挟みつけ、左から押っつけながら上手を引いた。セオリー通りの技能。本人も「押っつけが良かったね」と自画自賛だ。つかまえた後は寄って出て、腰を下ろすだけ。落ち着いて前に出れば強さは際立つ。武蔵川理事長も「いいときの琴欧洲だな。ひざに余裕がある」とほめる。
昨年夏場所で初優勝を飾りながら、名古屋場所で綱取りに失敗。秋、九州は勝ち越すのがやっとで、注目度は尻すぼみ。勝たないといけない重圧に押しつぶされていた。見かねた師匠の佐渡ヶ嶽親方は「勝ちにこだわるな」とアドバイスして、足の運び方をみっちり教えた。内容は「企業秘密」という。
部屋頭の琴光喜は痛風のため、場所直前に入院するなど万全でない。琴欧洲が何とか面目を保っており、勝ち進めば白鵬一人勝ちの土俵に活を入れることにもなる。(一円正美)
佐渡ケ嶽部屋の2大関 琴光喜と琴欧洲は順調
2008年10月29日
佐渡ケ嶽部屋の2大関、琴光喜と琴欧洲が29日、福岡県久山町の同部屋で熱のこもったけいこをした。5勝5敗だった大関同士の対決を含め、17番取った琴光喜は「この前体重を量ったら、163キロだった。ちょっと太ったんだよね」と苦笑いしながら、心地よさそうに汗をぬぐった。
琴欧洲は22番取った。相手の下からの攻撃にも、力強くまわしをつかんで攻める取り口が目立ち「順調にきている。出げいこにも行ってみたいな」と意欲的だった。
どちらに軍配 琴欧洲関、児童と交流
2008年10月10日
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ブルガリア出身の大関琴欧洲関(佐渡ケ嶽部屋)が九日、豊島区立高南小学校(同区高田二)を訪問し、児童らと交流した=写真。 |
琴欧洲関が同日午後、同校の体育館に到着すると、全校児童百七十七人がブルガリア国旗を振りながらブルガリア語で「ドバルデン(こんにちは)」と元気にあいさつ。児童らは、身長二〇四センチの琴欧洲関を眺めて、口々に「大きいね」と驚いた様子だった。
琴欧洲関は綱引きで対戦したり、四年生とは一人ずつ手をタッチした。児童から「ライバルは?」と質問されると、「みんなライバル」と答えていた。最後に、代表の児童が「次の場所では優勝を目指してください」とエールを送った。
今回の交流は、塚原真校長がブルガリアの友好団体と付き合いがあることがきっかけで実現した。午前中の授業で児童は、ブルガリアを紹介するビデオや民族舞踏を鑑賞したほか、同国のゲームや文字なども学び、国際理解を深めていた。 (比護正史)
注釈:文中「ブルガリアの友好団体」というのは我が「ソフィアファミリー」のことであり、琴欧洲関の参加依頼を含めた企画の推進を主導した。
2008.10.1-
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